11/04/13 配信分

HIV外来患者スタディ(HOPS)でHIV感染者における骨折率の増加;米国の一般集団との比較、2000~2006;

原題:Increased Rates of Bone Fracture among HIV-Infected Persons in the HIV Outpatient Study (HOPS) Compared with the US General Population, 2000-2006;

著者:Young B, Dao CN, Buchacz K, Baker R, Brooks JT, the HIV Outpatient Study (HOPS) Investigators;

出典:Clinical Infectious Diseases (Mar 2011)

背景

HIV感染症患者の間で骨密度の低下は一般的にみられ、低い骨密度は一般的で、骨折のリスク増加が懸念される。

方法

我々は、HIV Outpatient Study (HOPS;10箇所の米国のHIVクリニックで追跡されたHIV感染成人の前向きコホート研究)におけるデータを分析した。

我々は、期間2000-2008の間、最初の骨折の率を解剖学的部位に依らず評価した。

National Hospital Ambulatory Medical Care Survey (NHAMCS-OPD)における外来患者のデータを一般集団として使用し、HOPSでの骨折率を年齢と性によって標準化した。

コックス比例危険モデリングを用いて骨折に関連する因子を調べた。

結果

5826例の活動性のHOPS患者でデータが分析された(年齢、ベースラインの中央値;40歳、男性;79%、白人;52%、抗レトロウイルス療法治療;73%)。

233例の患者は、偶発的な骨折(粗年率、10,000人当たりの59.6-93.5の骨折)を呈した。年齢標準化された骨折率は2000から2002年(P = .01)まで増加して、その後安定した。

25-54歳の対象者において、骨折率とぜい弱性骨折の相対的な比率は、NHAMCS-OPDの患者の間でよりHOPS患者の間で高かった。

高齢と麻薬中毒に加えて、最低値CD4+細胞数<200細胞/mm3(補正ハザード比[aHR]、1.60; 95%信頼区間[CI]、1.11-2.31)、C型肝炎感染(aHR、1.61; 95%CI、1.13-2.29)そして、糖尿病(aHR、1.62; 95%CI、1.00-2.64)はインシデント骨折と関連していた。そして、糖尿病(aHR、1.62; 95%CI、1.00-2.64)は偶発的な骨折と関連していた。

結論

HOPS患者の間の年齢補正骨折率は、期間2000-2006の間の一般の米集団の率より高かった。臨床医は、骨折リスク(特に低い最低値CD4+細胞数または骨折の他の確立した危険因子を持つ人々)のために、HIV感染者を定期的に評価しなければならない。

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Source: Transpl Infect Dis

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスに同時感染している患者の肝移植後結核性肝膿瘍について

Tuberculous hepatic abscess appearing after liver transplantation in a patient with human immunodeficiency virus and hepatitis B and C virus co-infection; Rodríguez-Framil M, Antela A, Prieto A, Otero E, Molina E, Varo E; Transplant Infectious Disease (Mar 2011)

Abstract:

結核性肝膿瘍はまれであるが、結核感染は臓器移植患者においてしばしば発症する。細胞拒絶反応や肝毒性などのリスク増大を含め、臓器移植患者の抗結核治療はいくつかの懸念がある。

我々はヒト免疫不全ウイルス(HIV)が感染した肝移植患者が多発性結核性肝膿瘍を発症した症例を提示する。イソニアジド、エサンブトール、ピラジナミド、モキシフロキサシンによる治療が効果的で、耐容性もあり、かつ安全であった。

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Source: J Clin Pharmacol

限られた検体でラルテグラビル(アイセントレス®)に曝露されているHIV患者を評価するための方法

Limited Sampling Strategies for the Estimation of Raltegravir Daily Exposure in HIV-Infected Patients; Cattaneo D, Ripamonti D, Gervasoni C, Landonio S, Meraviglia P, Baldelli S, Cozzi V, Fucile S, Clementi E; Journal of Clinical Pharmacology (Mar 2011)

段階的重回帰分析を用いて、50人のHIV患者のラルテグラビル薬物動態学的特性について、限られた検体で薬物血中濃度-時間曲線下面積(AUC)を推測するための方法を同定した。

ラルテグラビルの単回検体採取に基づく計算式では、服薬状況を確実に推定することができなかった。

逆に、数回の検体採取に基づき、良い相関関係・許容可能なバイアス・ラルテグラビルAUC(0-12)測定値と関連する異なるアルゴリズムが同定された。

これらのモデルは臨床や研究の場でラルテグラビルの服用状況を予測するのに使用できるかもしれない。

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Source: DGNews

ラルテグラビルチュアブル錠は、幼児においてHIVウイルス量を減らす(CROIでの報告)

Chewable Raltegravir Tablets Reduce HIV Viral Loads in Young Children: Presented at CROI

Ed Susmanによる報告

ボストン-2011年3月4日-ラルテグラビルを含んでいるチュアブル錠を投与された2~5歳の小児は、HIVレベルが激減したと、第18回のCROIで報告された。

「液体を使用しているか、粉末を使用しているかしているか、大きな錠剤を分割しているかというように、小児の適当な投与量が知られていないため、このことは我々にとって非常に重要だ」と、Charon Nachman博士(MD、Stony Brook Univercity Medial Center、Stoney Brook、New York)が、3月2日のポスタープレゼンテーションで述べた。「現在では、これらの調査のラルテグラビル錠剤は、唯一生産されている抗レトロウイルス薬のチュアブル錠である。」

24週の治療後、若い患者の約71%は、治療が成功した(少なくともlog10(1ケタ分)の低下またはHIVコピーの約90%の低下)。さらに、Nachman博士は本研究に参加した21人の小児のうち、62%が400コピー/mLまでを解析可能な分析器を使用している検査での、検出不可能なレベルに抑制できたと報告した、そして、患者の52%は50コピー/mLまでの分析器を使用している検査でもウイルスの検出不可能なレベルまで抑制できた。

本研究のすべての小児は、以前に抗レトロウイルス療法を受けていた。しかし、これらの治療ではウイルス複製を抑制したまま維持することに失敗していた。

「私は錠剤をのんではいない」Nachman博士は述べた。「しかし、小児は味覚について我々に不満を言わなかった。」共同演者であるHedy Teppler博士(Merck研究所、North Wales、Penncylvania)は、薬剤の味をマスキングするのに用いられるオレンジ-バナナ調味料を使用していると述べた。

製造業者は、適切な味と適切な薬動動態をめざし、錠剤のチュアブル錠の複数の製剤の開発に取り組んだ、とTeppler博士は述べた。「薬剤は同じである。しかし、使用された形態によっては薬動学に影響を及ぼしたかもしれず、我々が他に本研究前に、12人の小児で集中的な薬物動態学的試験を行わなければならなかった理由でもある。」と説明した。

小児の12人において、集中的な薬物動態学的分析は、小児において約6mg/kgの投薬が1日2回ラルテグラビル400mgの投与を受けた成人の場合と同様であったことを示した。

本研究の小児の平均年齢は、3歳、平均体重は14.5kgであった。すべての小児において、最適化された抗レトロウイルス療法に加えて、ラルテグラビルを投与した。

ウイルス量の抑制に加えて、チュアブル錠による治療で、CD4陽性細胞の4.1%の増加と平均218の細胞/mm3の増加という結果となった。

Nachman博士は、錠剤は、認容性が高いと述べた。薬物に関連があると考えられている有害事象は、10例の肝機能検査異常であった。1人の小児で、グレード2の発疹が見られた。

本研究のための資金提供は、メルクによって提供された。

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