11/08/18 配信分

Source: Antimicrob Agents Chemother

Concentrations of Tenofovir and Emtricitabine in Saliva: Implications for Pre-exposure Prophylaxis of Oral HIV Acquisition; de Lastours V, Fonsart J, Burlacu R, Gourmel B, Molina JM; Antimicrobial Agents & Chemotherapy (Jul 2011)

HIVの口腔性交による感染を防ぐために暴露前の抗HIV薬使用を使用するためには薬剤が唾液中に移行する必要がある。今回、TDF/FTCについて血清および唾液中の薬剤濃度を41例の薬剤治療で安定している患者において測定した。

平均の唾液/血清濃度比はTDF/FTCそれぞれ3%(+/-4)および86.9%(+/-124)であった。TDFはFTCと組み合わせて使用しなければならない。

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H2ブロッカー(ファモチジン)のATV/RTVの血行動態に与える影響;TDF使用、非使用HIV感染患者において

Source: AIDS Patient Care STD

Wang X, Boffito M, Zhang J, Chung E, Zhu L, Wu Y, Patterson K, Kashuba A, Tebas P, Child M, Mahnke L, Bertz R; AIDS Patient Care and STDs(Jul 2011)

要旨:

制酸剤とPIsには、血行動態の上で重大な薬物相互作用が認められる。健常人において、H2ブロッカーであるファモチジンは20~40mg/分2の投与で、ATVの暴露量を4~28%減少させる。

この研究ではファモチジンのATV/RTV(それぞれ1日1回300/100mg投与)の血行動態への影響をTDF(300mg)併用・非併用下で評価した(n=40; 男性87.5%; 平均年齢42歳(26~63歳); 白人55%)。

ファモチジン40mgの同時投与でATV/RTVの暴露量を約20%減少させた。これは健常人で認められている減少に相応する結果であった。

ファモチジン20mgの同時投与の場合は、投与24時間後の平均血中濃度(Cmin)の減少は認められずより軽微な影響にとどまった。

TDF併用下で、ファモチジン20~40mg/分2投与(ATV/RTV投与の2時間後及び10時間前)した場合は、ATVの暴露量は19~25%減少した。

しかしながらATVのCminを測定すると、全ての症例でHIV野生株のEC 90値(14ng/ml)の5倍以上を保っていた。試験終了時点でもVLの再増加は観察されなかった。H2ブロッカーの同時投与で、HIV感染者においても健常人と同程度に、ATVの暴露量が減少することが示された。

今回の実験結果は現行のH2ブロッカーの推奨投与量を裏付けるものと考えることができる。

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早期レトロウイルス治療によるHIV感染予防

Source: N Engl J Med

Prevention of HIV-1 Infection with Early Antiretroviral Therapy; Cohen MS, Chen YQ, McCauley M, Gamble T, Hosseinipour MC, Kumarasamy N, Hakim JG, Kumwenda J, Grinsztejn B, Pilotto JH, Godbole SV, Mehendale S, Chariyalertsak S, Santos BR, Mayer KH, Hoffman IF, Eshleman SH, Piwowar-Manning E, Wang L, Makhema J, Mills LA, de Bruyn G, Sanne I, Eron J, Gallant J, Havlir D, Swindells S, Ribaudo H, Elharrar V, Burns D, Taha TE, Nielsen-Saines K, Celentano D, Essex M, Fleming TR, the HPTN 052 Study

背景:

ウイルス複製を減少させる抗レトロウイルス治療は、HIV陽性と陰性のカップル間でのHIV感染を制限することができるかもしれない。

方法:

9カ国でパートナーの片方だけがHIV陽性で他方は陰性の1763カップルが登録された。54%はアフリカからの登録で50%は男性がHIV陽性のカップルであった。CD4が350-550 cell/m3 のHIV陽性者は、すぐに治療を開始する群(早期治療群)とCD4が減少するか関連症状が出現してから治療する群(遅延治療群)に1:1の割合でランダムに割り当てられた。一次予防エンドポイントはHIV陰性パートナーへの感染とした。一次臨床エンドポイントは肺結核の初期発生、重症細菌感染、WHO Stage4イベントまたは死亡とした。

結果:

2011年2月21日、トータルで39人のHIV感染が観察された(発生率1.2 per 100人年;95%CI, 0.9-1.7);これらのうち、28人はウイルス学的に感染パートナーと一致していた。(発生率0.9 per 100人年, 95%CI, 0.6-1.3)。28人のパートナーからの感染者のうち、早期治療群は1人のみであった(ハザード比0.04;95%CI, 0.01-0.27;p<0.001)。早期治療を受けた患者では治療エンドポイントに至った例が少なかった(ハザード比0.59;95%CI、0.40-0.88;p=0.01)。

結論:

抗レトロウイルス治療の早期開始はHIV性感染と臨床イベントを減少させ、個人の健康にも公衆衛生上も利益をもたらす。

(Funded by the National Institute of Allergy and Infectious Diseases and others; HPTN 052 Clinical Trials. gov number, NCT00074581.)

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HIV-1感染患者における骨壊死と骨粗鬆症の関連

Source: AIDS

Association of osteonecrosis and osteoporosis in HIV-1 infected patients Fessel WJ, Chau Q, Leong D; AIDS (Jul 2011)

背景:

我々は、骨芽細胞の再生能の機能障害がHIV感染患者の中に認められる骨壊死と骨粗鬆症の増加の原因かもしれない、と考えた。そうであれば、、骨壊死患者は骨壊死のない患者より高度の骨粗鬆症を有する。

方法:

11506例のHIV感染症患者において、骨壊死と骨粗鬆症があるか、そして、交絡因子は何かを調査した。

結果:

DEXA行った時期が骨壊死の診断前か診断後かで、骨粗鬆症は、骨壊死のある群でない群より6.3~18倍高率であった。DEXAを受けている患者は、受けていない患者と比べ、CD4陽性細胞数の中央値、CD4細胞数初回測定からの時間、CD4最低値、ステロイド使用量も同様であった。骨壊死と骨粗鬆症の両者を持つ患者は、骨壊死を持たない骨粗鬆症患者より多くのステロイドを使用しているわけではなかった。骨壊死のない群とくらべ、骨壊死の診断前にアルコール乱用が多くみられることはなかった。骨粗鬆症患者で、骨粗鬆症のない患者よりテノホビルの使用頻度が高いわけではなかった。

結論:

HIV感染患者における骨壊死と骨粗鬆症は、予想以上に併存していた。

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