12/08/28 up

Polymorphic lymphoid proliferations occurring in HIV-positive patients: report of a case responding to HAART;

Buxton J, Leen C, Goodlad JR;

Virchows Archive (Jun 2012)

移植後のリンパ球異常に似たEBウイルス関連の遺伝子変異によるリンパ球の増殖はまれであるが、今回HIV感染でみられたので報告する。こういった現象はHIV関連リンパ腫の5%以下でみられるとされているが、治療や予後についての情報は限定的である。報告例の多くは節外性とされているが、今回の症例は典型的なリンパ腫と異なっていた。

今回の症例は肺浸潤病変からEB関連のリンパ増殖で移植後リンパ増殖性疾患と似たようなパターンをとっていた。同時にHIV感染が判明しARTが開始された。そして特別な抗腫瘍治療は行われずに患者は改善し20ヶ月以内に無症状となり、画像上もリンパ増殖性疾患の所見がなくなった。このようなHIV陽性者にみられる異常な所見に気がつくことはとても重要である。このことで不必要な抗腫瘍治療をさけることが可能である。

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HIVと共感染したC型肝炎ウイルス遺伝子型4はペグ化インターフェロンとリバビリン併用療法による治療反応性に優れる

原題:Hepatitis C virus genotype 4 responds better to pegylated interferon plus ribavirin than genotype 1 in hiv-infected patients;

著者:Mira JA, Rivero A, de Los Santos-Gil I, López-Cortés LF, Girón-González JA, Márquez M, Merino D, Del Mar Viloria M, Téllez F, Ríos-Villegas MJ, Omar M, Rivero-Juárez A, Macías J, Pineda JA;

引用元:AIDS (Jun 2012)

HIVとC型肝炎ウイルス遺伝子型4の重複感染症例を対象に、リバビリンとペグ化インターフェロン併用療法の有効性と、持続性ウイルス学的効果の予測因子を評価した。 HCV遺伝子型4をもつ124人の被験者のうち、39人(31.5%)が持続する有効性を達成した。一方、HCV遺伝子型1を持つ453人の被験者のうち、持続する有効性を達成したのは103人(22.7%)であった(p=0.046)。

"IL28B CC遺伝子型"は、HIV/HCV-4-重複感染患者で、持続する有効性に独立して相関していた。 HCV遺伝子型4に感染した症例では、遺伝子型1と比較して、リバビリンとペグ化インターフェロン併用療法の有効性が有意に高かった。 そして、この集団の反応の主な予測因子は、IL28B CC遺伝子型であった。

※ウイルスの遺伝子型について

ウイルスの遺伝子を構成する塩基配列の違いをもとに、いくつかの型に分類したもの。HCV(C型肝炎ウイルス)は、大きく分けて6つの遺伝子型(ジェノタイプ)に分類され、日本では1b が全体の約70%、2a が約20%、2b が約10%となっている。

遺伝子型により、インターフェロン治療を行った場合の有効率に差があることが分かっており、インターフェロン単独での治療を行った場合、HCVのジェノタイプ1bでは約20%、2aでは約60%、2bでは約40%の人でHCVが駆除され、慢性肝炎が治癒するという成績が得られてる。

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免疫抑制患者におけるChagas病

Chagas disease in the immunosuppressed host; Bern C; Current Opinion in Infectious Diseases (May 2012)

Source: Curr Opin Infect Dis

PURPOSE OF REVIEW: 免疫抑制宿主におけるシャーガス病に関する最近の文献を調べる。

RECENT FINDINGS: 免抑制患者におけるシャーガス病は、臓器移植者における急性感染、HIV患者における慢性感染の再活性化、シャーガス心筋症のために心臓移植を受けた患者が示される。感染したドナーからの腎臓や肝臓の移植は、それぞれ18〜19%と29%に感染をもたらした。予想しつつ監視することにより発症前に急性感染を検出し、早期治療が効果的である。心臓移植患者において、再活性化の症状は、発熱、心筋炎や皮膚病変が含まれており、拒絶反応に似ています。HIV、 Trypanosoma cruziに感染した患者の約20%は再活性化をきたし、症状は髄膜脳炎および/または心筋炎などがあります。

SUMMARY: T. cruzi感染ドナーから心臓移植は禁忌とされています。他の臓器の使用は考慮はされうる。ガイドラインでは、レシピエントにおける予防的治療よりも予測しつつモニタリングすることを勧めています。移植後の急性感染や再活性化のモニタリングは少なくとも6ヶ月の間で、定期的に血液検体のPCR、培養、顕鏡を行うことによります。HIV重複感染患者にはbenznidazole か nifurtimoxによる標準治療、免疫再構成の治療を行います。 症例報告において、HIV、T. cruzi重複感染患者は二次予防が有効である可能性を示唆しているが、有効で特定のレジメンを決定するにはさらに多くのデータが必要とされる。

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ITPA gene polymorphisms significantly affect hemoglobin decline and treatment outcomes in patients coinfected with HIV and HCV;

Osinusi A, Naggie S, Poonia S, Trippler M, Hu Z, Funk E, Schlaak J, Fishbein D, Masur H, Polis M, Kottilil S;

Journal of Medical Virology 84 (7), 1106-14 (Jul 2012)

PEG化IFNとRBVの併用療法をしている患者においてRBVによって発症する溶血性貧血とinosine triphosphate pyrophosphatase (ITPA)を規定する遺伝子との単一ヌクレオシド多型(SNP)が強い相関を示すことが報告された。

この研究では貧血やHbの低下、HCVの動態そして治療効果におけるこれらの多型の影響を評価するものであった。63例のHIVとHCVの供感染者と58例のHCV単独感染者がpegIFN/RBV治療をうけ、the ABI TaqMan法によってITPAの SNPであるrs1127354 とrs7270101の二つについて検討した。

両SNPによるITPAの機能不全のcomposite variableは既報の通りとした。 統計学的解析はMann-Whitney あるいはChi square/Fishers検定をcategorical dataの解析に用いて、mixed model解析はmultiple variablesである。

35例(30%)がITPA活性が低下していた。ITPA活性は治療中のHbの3g/dl以上の低下に防御的に働いていたことがわかった。Hbが3g/dl以上低下する率はITPA機能不全の程度に相関し、ITPA機能不全は治療の早期(4週時点)でより緩徐なHbの低下に相関していた (P = 0.020) 。 そして 早期のウイルス低下はHCVとHIVの供感染者で優位であった (P = 0.017) 。

このようにITPA多型はHb低下に関連し、そしてHIVとの供感染にも相関し、さらにHCVの早期のウイルス学的治療効果にも相関していたことになる。ITPA多型の治療前検査はRBVに起因するHbの低下を早期に予測し早期の補助治療の導入に結びつき、最終的な治療結果の向上に結びつくかもしれない。

J. Med. Virol. 84: 110

6-1114, 2012. Published 2012. This is a US Government work and as such is in the public domain in the United States of America.

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ペグ化インターフェロンとリバビリンによるHCV・HIV共感染患者に対する長期療法

原題:Extended therapy with pegylated interferon and weight-based ribavirin for HCV-HIV coinfected patients;

著者:Chung RT, Umbleja T, Chen JY, Andersen JW, Butt AA, Sherman KE, Actg A5178 Study Team;

引用元:HIV Clinical Trials 13 (2), 70-82 (2012 Mar-Apr)

背景

HCV- HIV重複感染患者の間で、ペグ化インターフェロン(PEG)と体重ベースのリバビリン(WBR)の組み合わせによる長期の治療が、標準期間療法と比較して、持続性ウイルス学的効果(SVR)の達成に結びつくかどうかは、明かでない。

目的

本研究は、PEG+WBRで長期の療法を受けた重複感染患者の間でSVRの率を測定することを意図した。

方法

HCVとHIVに共感染した被験者は、PEGとWBRで治療された。そして12週の時点で、早期のウイルス学的効果(EVR;ベースラインまたはHCV RNA<600 IU/mLからのHCV RNAの2つのログ減少)を達成した場合に、治療期間は72週間まで延長された。SVR(HCV RNA<60 IU/mL)は、治療中止の24週後に評価された。SVRの予測因子は、単純および多変量ロジスティック回帰で評価された。

結果

合計329人の被験者が、36箇所で登録された。EVRを達成した184人の被験者のうち、169はステップ3に入り、89%の男性、52%の白人、29%の黒人と、71%のHCV未治療者が含まれていた。全体のSVR率は、すべての被験者において27%(95%CI、22%-32%)、HCV未治療者223例において33%(95%CI、27%-40%)であった。予備的な分析法では、ステップ3に入った120人の未治療な被験者の間で、SVR率は、62%(95%CI、52%-70%)であった。このサブグループにおいて、SVRの予測因子は、HCV遺伝子型2または3(P = .03)、試験参加時のHCV RNA<800,000 IU/mL (P = .05)、完全なEVR(第12週のHCV RNA<600IU/mL; P < .0001)の達成であった。

結論

すべての被験者の間で、治療期間が48週間であったこれまでの研究に相当する、全体のSVR率を観察した。PEGとWBRによる長期の治療は、重複感染患者(特に未治療で、完全なEVRを達成した場合)のサブセットに有益である場合がある。

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HIV暴露非感染乳幼児の健康障害に対するCotrimoxazole予防治療の効果

The Effects of Cotrimoxazole Prophylactic Treatment on Adverse Health Outcomes among Human Immunodeficiency Virus-Exposed, Uninfected Infants;

Dow A, Kayira D, Hudgens M, Van Rie A, King CC, Ellington S, Kourtis A, Turner AN, Meshnick S, Kacheche Z, Jamieson DJ, Chasela C, van der Horst C;

Pediatric Infectious Disease Journal (May 2012)

BACKGROUND:: WHOガイドラインでは、HIVに暴露された全ての乳幼児に対して、6週齢から離乳しHIV感染が除外されるまでの期間のcotrimoxazole予防治療(CPT)を推奨している。乳幼児に対するCPTの効果についての知見は限られている。我々は、Breastfeeding, Antiretrovirals, and Nutrition(BAN) study(授乳期のHIV水平感染予防を目的とした、母親もしくは乳幼児に対する抗レトロウイルス療法の大規模臨床試験)から得られたデータを使用し、36週齢までのHIV暴露乳幼児の健康障害に対して、CPTの影響を検討した。

METHODS:: CPTプログラム開始後に研究に参加した乳幼児についてCPTの有無で割り付けを行った。マラリア発症までの期間・重症度(もしくは死亡)・貧血・体重年齢比Zスコア<-2.0に対する、CPTによる調整及び未調整ハザード比(HR)を推計した。研究への参加についてはHIV暴露・非感染乳幼児に焦点を絞った。

RESULTS:: マラリア発生に対するCPTのハザード比は、CPT開始後10週間は0.35(95% CI: 0.21, 0.57)、10~30週で0.93(95%CI: 0.67, 1.29)であった。CPTはその他の項目とは関連を認めなかった。

CONCLUSIONS:: HIV暴露・非感染乳幼児において、CPTはマラリアに対する一時的な予防効果を持つ。しかしながら、貧血・体重減少・重症度に対しては影響を与えない。

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HIV/HCV共感染患者において抗レトロウイルス治療はHCV NS5Bポリメラーゼの遺伝子変異率に影響しない

No influence of antiretroviral therapy on the mutation rate of the HCV NS5B polymerase in HIV/HCV-coinfected patients;

Di Lello FA, Macias J, Plaza Z, García-Rey S, Soriano V, Cifuentes C, González MD, Parra-Sánchez M, Labarga P, Recio E, Poveda E,

Pineda JA; Antiviral Research (Jun 2012)

目的:HIV/HCV共感染患者における、HCV NS5Bポリメラーゼの変異率と、このポリメラーゼのdN/dS領域における同義変換(アミノ酸が置換しない変異)と非同義変換(アミノ酸が置換する変異)の比率に対する、核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTIs)を含む抗レトロウイルス治療(ART)の影響を評価する。

対象と方法:これからARTを開始する61人の患者がこの研究に参加した。HCVのNS5Bポリメラーゼは、治療開始前とART開始後2年以上経過した後に配列決定された。変異率とdN/dSがその2ポイントで測定された。

結果:49人(80.3%)のNS5B遺伝子が解析された:HCV-1aが19(38.8%)、HCV-1bが13(26.5%)、HCV-3aが8(16.3%)、HCV-4dが9(18.4%)配列決定された。32人(65.3%)の患者は非核酸系逆転写酵素阻害薬(NNRTI)を投与され、41人(83.7%)はプロテアーゼ阻害薬(PI)を投与されていた。推定平均置換率は治療前とfollow up終了時で、それぞれ1.38~3.5 x10(-3)置換/領域/年(s/s/y)と1.39~3.18 x10(-3) s/s/yであり、HCVの遺伝子型によって異なっていた。すべてのHCV遺伝子型で、治療前および観察終了時ともにdN/dS<1の値であった。観察終了時、ほとんどのsiteが負の選択を経験し、正の選択がおこったのはごくわずかであった。

結論:HIV/HCV共感染患者のNS5B変異率は、HCV単感染患者におけるこれまでの報告と概ね同等であった。加えて、NRTIsを含むARTの使用により、変異率もHCV NS5BのdN/dSも影響されなかった。このことは、この治療の使用はHCVのポリメラーゼ阻害薬に新たな耐性変異を発生させないであろうということを示している。

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Antihypertensive Drugs in Patients Treated with Antiretrovirals;

Peyriere H, Eiden C, Macia JC, Reynes J;

Annals of Pharmaco therapy (May 2012)

OBJECTIVE:抗レトロウイルス薬と降圧薬の薬剤相互作用について調べるため、HIV感染者において使用する降圧薬全種類において使用における優位性や不利な点を相互作用の臨床的な差と、代謝性有害事象の頻度や降圧薬の効果で評価した。

DATA SOURCES: PubMed とMEDLINE (1950-November 2011)でdrug interactions, cytochrome P450, pharmacokinetics, 抗レトロウイルス薬の名前, 降圧薬の名前, 代謝性有害事象名をキーワードとして検索して抽出した論文で調べた。 そして抽出された論文の引用文献や製品説明文書、さらにwww.hiv-druginteractions.orgからも調べた。

STUDY SELECTION AND DATA EXTRACTION: データ検索で抽出された文献の英文アブストラクトをすべて調査した。薬物動態学的調査や症例報告も調べた。

DATA SYNTHESIS:降圧薬はいくつかの抗レトロウイルス薬(特にNNRTI、PI)と相互作用があることが知られている。 薬物動態学的な相互作用は利尿剤ではまれ、βブロッカーやロサルタンとイルベサルタン以外のアンギオテンシン変換酵素阻害剤(ACEI)やアンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)は腎排泄である。カルシウムチャンネル阻害剤(CCBs)はCYP3A4で分解されるため可能性としてNNRTIやPIとは相関しそうである。CCBs は糖、脂質代謝、あるいは腎機能には有害に作用しないためこのようか合併症が見られる患者には処方されやすい。ACEIやARBは糖のホメオスターシスによい効果をもたらす可能性がある。さらにARBやACEIはたんぱく尿を減らす作用があり腎障害を遅らせる効果がある。

CONCLUSIONS: HIV 感染した 患者 の 高血圧治療薬 の 選択 は複雑で、代謝経路が相互作用に影響を及ぼす可能性があるので抗HIV薬、降圧薬双方の代謝経路を念頭におき、降圧効果のみならずその他のパラメータについても考慮して選択しなければならない。

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急速に発症したリトナビルと吸入フルチカゾン関連の二次性副腎不全の症例におけるフルコナゾールの役割;

原題:Role of fluconazole in a case of rapid onset ritonavir and inhaled fluticasone-associated secondary adrenal insufficiency;

著者:St Clair K, Maguire JD;

出典:International Journal of STD & AIDS 23 (5), 371-2 (May 2012)

症例は52歳の男性で、リトナビルを服用してHIV感染症はコントロール良好であった。慢性気管支炎に対してフルチカゾンの服用量が増加してきていたが、鵞口瘡(口腔カンジダ症)を呈した。

フルチカゾンを中止して、フルコナゾールを開始したが、数日内に、易疲労感、倦怠感、下肢浮腫とめまいを呈し、検査の結果、外因性クッシング症候群と二次性副腎不全と診断された。

リトナビルとフルチカゾンとの相互作用は、副腎不全の原因として報告されているが、我々は、フルコナゾールが副腎系を相乗的に抑制することで、急激な発症と重症化をもたらしたと考えた。

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Severe transaminitis after interferon-ribavirin therapy in HIV/HCV-coinfected patients: influence of a sustained HCV response;

Bani-Sadr F, Krastinova E, Fromentin D, Piroth L, Rosenthal E, Quertainmont Y, Perronne C, Cacoub P, Pol S, Carrat F, the ANRS CO 07-Ribavic Study team;

Journal of Viral Hepatitis 19 (6), 431-435 (Jun 2012)

Summary;慢性C型肝炎は重症薬剤性肝障害の独立した危険因子である。有効な慢性C型肝炎治療をHIV/HCV共感染者へ行うことで、肝逸脱酵素の減少や線維化の進行が抑制され、薬剤の肝毒性へも影響を与える可能性がある。今回、HCV治療歴のあるHAART施行中のHIV/HCV共感染者に対する前向き研究を行った。AST、ALTの上昇(開始時正常の場合は正常上限5倍以上の上昇、開始時に上昇認める場合は開始時から3.5倍以上の上昇)に関わる生物学的・臨床的決定因子を解析した。

平均観察期間は5年以上でコックス比例ハザードモデルを用いた。開始時の時点で248名の患者が、平均6.3(±3.2)年の抗レトロウイルス治療を受けていた。71名(29%)でHCV持続陰性化(SVR)が認められた。観察期間中、66名(26.6%)がHCVに対する二次治療を受け、そのうち29名(44%)でSVRが得られた。重度の高トランスアミナーゼ血症は64名(26%)で発生し、SVRが得られない症例(HR 33.33, 95% CI 4.54-222, P = 0.001)及びstavudineベースの治療(HR 2.11, 95% CI 1.12-3.99, P = 0.018)について有意な相関が認められた。

抗HCV治療でのSVRにより、重度の高トランスアミナーゼ血症のリスクは著しく減少する。そのため、HIV/HCV共感染者において抗HCV治療は優先されるべきと考えられる。Stavudineは重度の高トランスアミナーゼ血症と相関する。

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Unboosted AtazanavirによるHIV感染の治療、使用の根拠と推奨

Unboosted Atazanavir for Treatment of HIV Infection: Rationale and Recommendations for Use;

Focà E, Ripamonti D, Motta D, Torti C;

Drugs (May 2012)

Atazanavir (Reyataz®)はHIV感染の治療のためのプロテアーゼ阻害剤(PI)である。いくつかの試験において、ritonavirでブーストされたatazanavir (atazanavir/r)の優れた有効性と毒性が示されている。しかし、毒性のイベントや薬物間での相互作用による薬物動態の問題がatazanavir/rによる治療を困難にしている。そのため、unboosted atazanavirによるレジメンが試され、臨床現場で使用されるている。この論文の目的は、unboosted atazanavirは、HIV複製の長期的な制御のための安全かつ効果的なオプションであるかもしれない、とうい臨床的位置の確認をすることです。脂質代謝への影響が少なく、消化器への忍容性が良いと比較試験で報告されているにも関わらず、unboosted atazanavirは治療歴のない患者には第一選択と考えるべきではありません。実際に、ritonavirでブーストするとatazanavirの血漿中濃度がより高くなり、特に未治療患者やHIVRNAが高い患者に有効性が高い。臨床データによると、HIV-RNAが持続的に検出されない患者、以前にウイルス学的障害やHIV薬耐性関連変異のない患者において、unboosted atazanavirベースのレジメンへの変更は、特にritonavir を許容できない患者やatazanavir/rにおける重度の高ビリルビン血症をきたす患者において、それらの毒性を制御し、防ぐために実行可能なオプションとなります。また、unboosted atazanavirは妊婦には使用はできませんが、中等度肝機能不全患者などの特別な集団に推奨されるオプションです。最後に、ヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤が禁忌である患者において、raltegravirと併用のunboosted atazanavirはヌクレオチド系逆転写酵素阻害剤なしでの忍容性、効果的によいレジメンと許容されるかもしれない。

結論として、unboosted atazanavirベースのレジメンは特定の状況、保全戦略としての使用のみになりますが、優れた理論的根拠、重要な臨床的関心と臨床経験の蓄積があります。また、薬物治療モニタリングが特定の状況(肝機能障害の患者、薬物相互作用の可能性のある状況)において役に立つかもしれない。

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新たに診断された未治療HIV患者におけるアドヒアランスに対する、抗レトロウイルス薬の服用回数と錠数の影響

Impact of antiretroviral dosing frequency and pill burden on adherence among newly diagnosed, antiretroviral-naive HIV patients

Buscher A, Hartman C, Kallen MA, Giordano TP;

International Journal of STD & AIDS 23 (5), 351-5 (May 2012)

抗レトロウイルス治療(ART)を受けたことがないHIV患者におけるアドヒアランスに関して、最近の1日1回または2回のARTレジメンの違いが与える影響についてのデータは少ない。99人の新たに診断された患者が視覚的アナログスケールを用いてARTアドヒアランスを評価する前向き観察研究が行われた。Brown-Mood median testという方法を用いてARTのタイプと内服回数を比較した。1日2回のレジメンを用いた患者(n=29, 94%)に比べ、1日1回のレジメンを用いた患者は高いアドヒアランスを保っていた(n=70, 99.5%;p=0.01)。エファビレンツ/エムトリシタビン/テノホビルの合剤を用いた患者(n=34, 100%)と2~3剤で1日1回のレジメンを用いた患者ではアドヒアランスに差がなかった(n=36, 99.3%;p=0.34)。新規に診断されたART未経験の患者において、1日1回のARTレジメンは1日2回に比べて高いアドヒアランスを示していた。1日1回レジメンの中で、錠数の違いはアドヒアランスに差がなく、錠数以外の要素でレジメンを選ぶべきであると考えられた。

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