12/12/12 up

Strategies to increase responsiveness to hepatitis B vaccination in adults with HIV-1;

Whitaker JA, Rouphael NG, Edupuganti S, Lai L, Mulligan MJ;

Source: Lancet Infectious Diseases 12 (12), 966-76 (Dec 2012)

HIVとHBVの供感染者の死亡率や病勢はそれぞれの単独感染に比しておおむね増悪する。

B型肝炎ウイルスに対するワクチン接種はHIV感染者に対する感染予防として最も効果がある方法である。

しかし、HIV感染者はワクチンの反応が低下している上に抗体の持続期間が免疫正常者に比して短縮する。

ARTによるウイルス量のコントロールとCD4数の上昇はワクチンの反応の改善と関係している。

今回ワクチンの接種用量を増やし、皮下接種を用いてアジュバントを使用するなどの新しいワクチン方法を採用することでHIV感染者におけるワクチンの反応を改善させることができた。

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Rising popularity of anal intercourse and sexual risk taking: findings from two national probability studies of young Croatian adults;

Ajdukovic D, Stulhofer A, Bacak V;

Source: International Journal of STD & AIDS 23 (11), 785-91 (Nov 2012)

今回の研究は18歳から25歳のクロアチア人における肛門性交の広がりと相関する因子について2005年から2010年にかけて収集したデータから検討したものである。

これまでの生涯で肛門性交を経験したことがある人数については27%から36%と増加している。多因子解析によって男女ともに4人以上の性的パートナーの存在でだけ肛門性交との有意な相関が見られ、 女性では(odds ratios [ORs] = 1.78-3.27, P<0.05)、男性では (ORs = 3.14-4.63, P<0.01)であった。

直近の肛門性交でのコンドーム使用については2010年でのみデータが収集され、年齢、 (OR = 0.80, P<0.05),女性 (OR = 0.29, P<0.01), コンドーム使用へのネガティブな雰囲気 (OR = 0.28-0.32, P<0.05)、直近の膣性交でのコンドーム使用 (OR = 11.45, 95% Confidence interval [CI] = 5.68-23.06) で有意差が見られた。

異性愛者においても潜在的に肛門性交が広がっていることからHIVを含む性行為感染症のリスクが明らかになった。肛門使用による健康リスクについて議論するような性教育プログラムを検討すべきである。

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C型肝炎ウイルスとヒト免疫不全ウィルス(HIV)重複感染患者で、IL28B多型は肝疾患の重症度と関連する;

原題:IL28B polymorphisms are associated with severity of liver disease in human immunodeficiency virus (HIV) patients coinfected with hepatitis C virus;

著者:Guzmán-Fulgencio M, Berenguer J, García-Álvarez M, Fernández-Rodríguez A,

Jiménez-Sousa MA, Alvarez E, Micheloud D, López JC, Miralles P, Cosín J, Catalán P, Resino S;

情報源:Journal of Infection and Chemotherapy (Oct 2012)

目的

ヒト免疫不全ウィルス(HIV)/C型肝炎ウイルス(HCV)重複感染患者における、IL28B遺伝子多型と肝疾患の重症度との関連を評価する。

方法

223例を対象に断面調査を行った。肝生検の結果は、メタビヴィア・スコアによって評価した。IL28B多型(rs12980275、rs8099917、rs7248668、rs11881222)は、GoldenGate®分析法を用いて規定した。

結果

IL28B多型は、強い連鎖不平衡を持ち、特にrs12980275/rs11881222とrs8099917/rs7248668の組み合わせを多く認めた。

すべての症例で、rs12980275 A対立遺伝子は、進行した線維化(F≧2)(オッズ比(OR)=1.68; p=0.018)、急速な線維形成(FPR≧.075線維形成単位/年)(OR=1.64; p=0.035)のリスクを増加させた。そして、脂肪肝(OR=0.61; p=0.046)のリスクを減少させた。

さらに、rs8099917 T対立遺伝子は、進行した線維化(OR=1.93; p=0.020)、急速な線維形成(OR=2.08; p=0.021)とALT上昇(≧80IU/l)(OR=1.78; p= 0.048)のリスクを増加させた。 HCV-遺伝子型1の症例で、rs12980275 Aとrs8099917 T対立遺伝子は、脂肪肝のリスクが減少していた(OR=0.22; p < 0.001、OR=0.39; p=0.048)。

HCV-遺伝子型3の症例では、rs12980275 A対立遺伝子により、進行した線維化(OR=6.30; p=0.012)、急速な線維形成(OR=6.40; p=0.025)、ALT上昇(OR=4.12; p=0.037)のリスクが増大していた。そして、rs8099917 T対立遺伝子も、進行した線維化(OR=7.56; p=0.027)、急速な線維形成(OR=50.8; p=0.012)、ALT上昇(OR=5.39; p=0.043)のリスクが増大していた。

HCV-遺伝子型4においては、特に有意な結果は認められなかった。

結論

IL28Bの対立遺伝子(rs12980275 A、rs11881222 A、rs8099917 T、rs7248668 G)は、HCV-遺伝子型3のHIV患者で、肝疾患重症度の上昇するリスクと関連していた。対照的に、IL28B多型の対立遺伝子を持つHCV-遺伝子型1の症例では、脂肪肝のリスクが低減していた。

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Efficacy and Safety of Lersivirine (UK-453,061) versus Efavirenz in Antiretroviral Treatment-Naïve HIV-1-Infected Patients: Week 48 Primary Analysis Results from an Ongoing, Multicenter, Randomized, Double-Blind, Phase IIb Trial;

Vernazza P, Wang C, Pozniak A, Weil E, Pulik P, Cooper DA, Kaplan R, Lazzarin A, Valdez H, Goodrich J, Mori J, Craig C, Tawadrous M;

Source: Journal of Acquired Immune Deficiency Syndromes (Oct 2012)

OBJECTIVE::

96週にわたるHIV未治療患者におけるlersivirineの有効性と安全性の評価のための臨床試験が計画された。

METHODS::

第II層bレベルの国際多施設二重盲検無作為化試験としてTDF/FTCをバックボーンとしてlersivirine の2種類の用量に対してefavirenz との比較を行う。

患者はlersivirine (500 or 750 mg 一日一回)か efavirenz (600 mg一日一回)の3群に1:1:1で割り振りTDF/FTC(300 mg/200 mg 一日一回)と組み合わせる。

一次エンドポイントは48週時点でHIV RNA量が50コピー以下まで低下する割合とし薬剤の継続不可ないし経過観察のドロップアウトの時点で試験終了とした。

RESULTS::

193例が登録され、試験登録時のHIV-1 RNA量の平均は4.7 log10 copies/mLでCD4細胞数の中央値は312個/mmであった。

48週時、HIV-1 RNA量<50 copies/mLとなった症例の割合はlersivirine 500 mg 群で78.5% (51/65)、750 mg 群で78.5% (51/65)そしてefavirenz 群で85.7% (54/63)であった。

CD4細胞数は群間で同等であった。

ウイルス学的治療失敗は7例(11%)がlersivirine群それぞれで見られ、3例(5%)がefavirenz群で見られた。Lersivirineの耐性変異は他のNNRTIとは異なっていた。

治療薬関連のGrade3ないし4の有害事象(AEs)あるいはAE関連の薬剤中止例はlersivirine群がefavirenz群よりすくなかった。そして重篤なAEsは治療群全体で同様であった。

CONCLUSIONS::

lersivirineの有効性は48週時点でefavirenzと同様でAEの内容はefavirenzとは異なっている。

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HIVのセロコンバージョン(抗体陽転後)の代謝、炎症、凝固マーカーの変化 - the Health In Men (HIM) Biomarker sub-study-

Changes in metabolic, inflammatory and coagulation biomarkers after HIV seroconversion - the Health In Men (HIM) Biomarker sub-study;

Achhra AC, Amin J, Law MG, Grulich AE, Yeung J, Kelleher AD, Cooper DA, the Health In Men study group;

Source: Antiviral Therapy (Oct 2012)

BACKGROUND:

HIV感染者において、炎症、凝固、脂質、ビタミンDのバイオマーカーは、心血管疾患や死亡リスクと関連している。

HIVセロコンバージョン前後において、これらマーカーの変化のデータは乏しい。

METHODS:

対象はHealth In Menから選出し、男性同性愛者でないものとした。HIV感染を来していた26人の患者と、登録・訪問日に年齢が合う、静脈麻薬の使用を報告したHIV陰性の52人と比較した。代謝マーカー(脂質、ビタミンD)、炎症マーカー(CRP、IL-6)、凝固マーカー(Dダイマー、フィブリノゲン)の値を症例群はHIVセロコンバージョンの前後、対照群は該当日に計測した。ランダム効果モデルを用いて、症例群と対照群間のマーカーの変化を比較した。

RESULTS:

症例群のセロコンバージョン前後の間隔、対照群の1-2回目の受診間隔の中央値は12ヶ月であった。HIVセロコンバージョンはHDL-Cの低下と関連した(症例群と対照群での平均変化の差:-0.14 mmol/ml、95%CI.-0.22〜-0.01.P=0.035)。他の脂質の変化、炎症、凝固系マーカー、ビタミンD値の変化に有意差はなかった。

CONCLUSION:

HDL-Cの低下は、HIVセロコンバージョン後1-1.5年以内の主要な前アテローム変化と思われる。HIVセロコンバージョンは、他の脂質、炎症、凝固系マーカー、ビタミンD値と深い関連はなかった。同程度の集団においてこれらのマーカーの縦断的評価がさらに必要である。

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Frequency, severity and prediction of tuberculous meningitis immune reconstitution inflammatory syndrome;

Marais S, Meintjes G, Pepper DJ, Dodd LE, Schutz C, Ismail Z, Wilkinson KA, Wilkinson RJ;

Source: Clinical Infectious Diseases (Oct 2012)

Background.

結核の免疫再構築症候群(TB-IRIS)は結核治療を受けた後にARTを開始した時によく見られる現象である。神経学的合併症がみられると予後規定因子となりARTの延期が必要になることがある。

Methods.

ART未施行のHIV感染者で結核性髄膜炎を合併している患者をプロスペクティブに観察した。

患者は結核治療とプレドニゾロンを開始し2週間後にARTを併用する。臨床症状と血液検査所見をTBM-IRISを発症した患者と未発症(non-TBM-IRIS )の患者で比較する。

ロジスティック回帰モデルを用いて検討した、

Results.

47% (16/34)の結核患者がTBM-IRISを発症した。結核性髄膜炎の診断時、TBM-IRIS患者とnon-TBM-IRIS患者での髄液中の好中球は平均で50 x 10(6) )/Lと3 x 10(6) )/Lであった。

結核菌の培養はTBM-IRIS 患者の15例(94%)で陽性となり、non-TBM-IRISでは6例(33%)であった。この結果からTBM-IRISの発症相対リスクは髄液中の結核培養陽性で9.3 (95% confidence interval [95% CI]: 1.4-62.2)であった。

髄液のTNF-αの高値とIFN-gの低値の組み合わせで、predicted TBM-IRIS (area under the curve=0.91 [95% CI: 0.53-0.99]).

Conclusions.

TBM-IRISはART施行患者において頻回に発症しかつ重症な合併症である。そして髄液中の好中球の増加や髄液の結核菌陽性で特徴付けられる。髄液中のIFN-gとTNF-α濃度を組み合わせるとTBM-IRIS 発症の予測が可能でART開始時期を早期にするか遅らせるかの判断が可能かもしれない。

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ボツワナでのHIV感染女性に対する高活性抗レトロウイルス療法と妊娠における悪影響

Highly Active Antiretroviral Therapy and Adverse Birth Outcomes Among HIV-Infected Women in Botswana;

Chen JY, Ribaudo HJ, Souda S, Parekh N, Ogwu A, Lockman S, Powis K, Dryden-Peterson S, Creek T, Jimbo W, Madidimalo T, Makhema J, Essex M, Shapiro RL;

Source: Journal of Infectious Diseases (Oct 2012)

Background:

妊娠女性への高活性高レトロウイルス療法(HAART)が出産結果に悪影響を与えるかどうかは、特に医療資源の限られた地域においてはっきりしていない。

Methods.:

24ヶ月間、ボツワナの6サイトで産科の記録をまとめた。アウトカムは死産(SBs)、早産(PTD)、胎児が在胎週数に比し小さいこと(SGA)、新生児死亡(NND)とした。HIV感染女性間で、妊娠時にHAARTを受けていたかの違いに限定した。CD4陽性リンパ球の細胞数を比較した。

Results.:

33148人の女性うち32113人(97%)がHIVの検査を受け、9504人(30%)がHIVに感染していた。HIV妊婦はSB、PTD、SGA、NNDに大幅に相関していた。他のすべてのHIV感染女性と比べて、妊娠前からHAARTを続けている女性はさらに高い確率であった。PTDはAOR:1.2、95%CI:1.1-1.4、SGAはAOR:1.8、95%CI:1.6-2.1、SBはAOR:1.5、95%CI:1.2-1.8であった。妊娠期間中でのART開始は、HAARTはジドブジンと比して高い確率で相関を認めた。PTDはAOR:1.4、95%CI:1.2-1.8、SGAはAOR:1.5、95%CI:1.2-1.9、SBはAOR:2.5、95%CI:1.6-3.9であった。

低CD4陽性細胞数の患者は単独でSB、SGAと関連があり、妊娠中の母体高血圧はPTD、SGA、SBと関連していた。

Conclusions:

妊娠期間中にHAARTを受けることで、PTD、SGA、SBが増加する。

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The histology of nasopharyngeal masses: a comparison between HIV positive and HIV negative patients;

Erasmus T, Daniller T, Goedhals J, Joubert G, Seedat RY;

Source: European Archives of Oto-Rhino-Laryngology (Sep 2012)

HIV感染陽性者と陰性者において鼻咽腔の腫瘤の組織学的な検討を行い併せてHIV陽性者の鼻咽腔の悪性腫瘍の発症率を検討した。

2006年1月から2011年12月までにUniversitas Academic Hospitalの耳鼻咽喉科で鼻咽腔の腫瘤の生検をおこなったすべての患者151例を検討した。

HIV抗体の有無について検査をしていたのは110例であった。HIV陽性者は78例(70.9%)で32例(29.1%)が陰性であった。

HIV陽性者でCD4数は63例(80.8%)で計測してあった。そして中央値は 275 cells/μl (検査値の範囲は14-712 cells/μl)であった。

多くのHIV陽性者の鼻咽腔の組織は良性であった。 悪性腫瘍はHIV陰性者でより多かった。陽性者では6例 (7.7 %)が悪性で陰性者では8例(25 %)が悪性であった。

HIV陽性者の鼻咽腔の腫瘤はlymphoid hyperplasiaであった。頸部の大きなリンパ節腫脹は良性疾患の経過というよりは悪性疾患の可能性を示唆する。

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ラルテグラビル治療失敗例における、インテグラーゼ阻害薬耐性変異N155Hの解析結果

原題:Longitudinal analysis of integrase N155H variants in heavily treated patients failing raltegravir-based regimens;

著者:Nguyen H, Charpentier C, Nguyen N, de Truchis P, Molina JM, Ruxrungtham K, Delaugerre C;

出典:HIV Medicine (Sep 2012)

目的:

ラルテグラビル(RAL)耐性が進展する機序は、未だに不明な点が多い。RAL耐性の発現は通常N155H変異体によって誘導される。我々は、5例の濃厚な治療を受けている患者で、循環血中のRNAと保管されたDNAにおけるN155Hマイナー変異の役割を評価した。対象患者は長期に渡るRAL治療の失敗を経験し、標準遺伝子タイピングによって検出される、3つの異なる耐性プロフィールを持っていた。

方法:

対立遺伝子特異的なポリメラーゼ連鎖反応(AS-PCR)によって、N155H変異を検出した。縦断的に保存された血漿と全血サンプルを用い、HIV-1 Bサブタイプに感染した5例の患者における、RALベースのレジメンの使用中と使用後に検査を行った。

結果:

5例の患者で、試験開始時かRAL離脱後に採取された血漿または全血サンプルを対象にAS−PCRを行ったが、N155Hマイナー変異は検出されなかった。RALによる治療失敗の間、N155H変異は、N155H経路を示す3例の患者で異なるレベルで検出された。うち1例で二重変異体Q148H+G140Sが選択された時、N155H変異は段階的に減少した。ウイルスRNAまたはDNAを対象としたAS-PCRによって、Q148H耐性経路を有する2例の患者で、N155H変異は特定されなかった。

結論:

さまざまな段階に存在するN155H突然変異は、3つのRAL関連の耐性プロフィールとの関係を示さなかった。この結果から、異なる耐性プロフィールを測定する際に、この変異が役割を果たす可能性はないことが示唆された。さらに、N155H変異がもともと存在することは非常にまれであり、RALによる治療中に選択された場合、N155H変異はRAL終了の後急速に消失する。

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Efavirenzやatazanavir/ritonavir、あるいはlopinavir/ritonavirとの併用で、tenofovir/emtricitabineを用いて初めて治療を開始したHIV感染者における腎毒性の発症率

Incidence of renal toxicity in HIV-infected, antiretroviral-naïve patients starting tenofovir/emtricitabine associated with efavirenz, atazanavir/ritonavir, or lopinavir/ritonavir;

Calza L, Trapani F, Salvadori C, Magistrelli E, Manfredi R, Colangeli V, Di Bari MA, Borderi M, Viale P;

Source: Scandinavian Journal of Infectious Diseases (Sep 2012)

Objectives:

我々はefavirenz (EFV)やatazanavir/ritonavir (ATV/r)、lopinavir/ritonavir (LPV/r)のいづれかに加えて、tenofovir/emtricitabineを使用して初めて抗レトロウイルス治療を開始した、それまで無治療のHIV患者におけるretrospectiveなコホート研究を行なった。

Methods:

腎障害または近位尿細管機能障害の発生率は、12ヶ月のフォローアップ時に評価した。腎機能障害は、MDRDの式を用いてeGFRを算出し、その低下によって診断した。蛋白尿、糖尿、低尿酸血症、低リン血症、低カリウム血症の二つ以上を認めたときに尿細管機能障害と診断した。

Results:

計235人の患者が登録され、EFV82人、ATR/r78人、LPV/r75人であった。12ヶ月経過観察後にeGFRの減少の平均は、ATV/r治療群で高く(-10.4ml/min/1.73m2)、EFV群(-5.1:p=0.002)やLPV/r群(-4.8;p=0.003)より有意であった。同様に、近位尿細管障害はATV/r群の14.1%認め、EFV群4.9%、LPV/r群5.3%と比較すると有意に高い発症率であった。

Conclusions:

私たちの研究で、tenofovir/emtricitabineとATV/rによる初期治療を12ヶ月行われた患者はEFVやLPV/rと併用した群より有意にeGFRの低下をきたすこと、近位尿細管障害の発症率が高いことが認められた。Tenofovirベースの治療に関連した腎障害は臨床的に明らかであるにもかかわらず、非常に珍しい事象であった。

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Opiate substitution treatment and HIV transmission in people who inject drugs: systematic review and meta-analysis;

Macarthur GJ, Minozzi S, Martin N, Vickerman P, Deren S, Bruneau J, Degenhardt L, Hickman M;

Source: British Medical Journal (BMJ) 345 e5945 (2012) Source: BMJ

OBJECTIVE

注射用薬物使用者の間でのHIV感染予防としてオピアトによる代替療法の効果を確認する。

DESIGN

総説および前向き試験として論文化されているデータと観察研究で論文化されていないものもふくめてメタ解析をおこなった。

DATA SOURCES

Medline、 Embase、PsychINFO、2011年のCochrane Libraryから言語を選ばずに検索した。

REVIEW METHODS

静注薬物使用者における直接オピアトの代替療法とHIVの感染予防の効果を検討している研究を選び、著者にコンタクトをとった。データを抽出して二人のレビューアーに送り、プールした上でランダム効果モデルによる解析をおこなった。

RESULTS

12の論文化された研究と論文化されてはいない3つの研究を加えて検討した。

すべての研究はメタドンによる代替療法であった。

今回の論文から九つのデータをプールすることができ、819例のHIV患者を23,608人・年経過観察した。

その結果、オピアトの代替療法は54% HIV感染リスクを下げることが明らかとなった。 (rate ratio 0.46, 95% confidence interval 0.32 to 0.67; P<0.001).

しかし今回の結果からは地理的状況や報酬の有無、患者リクルートのwebサイトの有無等で説明できない多様性がみられた。(I(2)=60%, χ(2)=20.12, P=0.010)

オピアト代替療法が長期化するほど効果が高くなることを示す弱いエビデンスが見られた。

CONCLUSION

維持療法として行われるオピアト代替療法は静注薬物使用者のHIV感染と相関がある。 この結果は注射というリスク行為を減らすことと、行動そのものを変化させる高い動機づけを反映している可能性がある。

複数の治療失敗患者におけるOBR(最適化された併用薬の投与レジメン)単独 対OBRにenfuvirtideを加えた3ヶ月間の強化療法においては追加群の利点を認めず:INNOVE研究。

Lack of benefit of 3-month intensification with enfuvirtide plus optimized background regimen (OBR) versus OBR alone in patients with multiple therapeutic failures: The INNOVE study;

Morand-Joubert L, Ghosn J, Delaugerre C, Giffo B, Solas C, Samri A, Pinta A, Triglia A, Raffi F, on behalf of Innove Study Group;

Source: Journal of Medical Virology 84 (11), 1710-1718 (Nov 2012)

本研究の目的は、複数の治療失敗HIV-1感染患者におけるOBRに関連つけられているenfuvirtide(ENF)による3ヶ月短期間強化療法のウイルス学的効果を評価することであった。

この研究は、HIV-1感染患者で少なくとも2つの活性化合物(薬剤)に感受性のある多剤耐性ウイルスを持った患者を含んだ前向き、無作為化、オープンラベルの多施設共同試験であった。

患者は無作為で(1:1)でOBR+ENFとOBRのみの治療を受けた。ENFは12週で中止された。主要エンドポイントは24週目における血漿中ウイルス量50コピー/ml未満となった割合とした。

15患者がOBR単独、14患者がOBR+ENFにランダム化され、ウイルス量の中央値は4.1 log10 copies/mlであり、CD4+陽性細胞中央値は 346 /mm3であった。

主要エンドポイントは、OBR単独、OBR+ENFそれぞれ93%(14/15)、79%(11/14)で達成された。

12週するとすぐにウイルス量50コピー/ml未満となったのは、OBR群では87%(13/15)、OBR+ENF群で79%(11/14)であった。

12週において、CD4陽性細胞の中央値はOBR群で327、OBR+ENF群で437であったが、24週においては同等であった。

末梢血単核細胞におけるHIV-DNAレベルにおいてENFによる治療追加は有意な影響を及ぼさなかった。

ENF追加による3ヶ月短期間強化療法は、まだ2種類の抗レトロウイルス薬に感受性のある耐性ウイルスを持ったHIV-1患者において24週でのウイルス学的応答を改善しなかった。

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