14/09/18 up

Hepatitis B virus infection in a cohort of HIV infected blood donors and AIDS patients in Sichuan, China;

Liu Y, Zeng P, Wang J, Liu G, Xu M, Ke L, He M, Liu Z;

Journal of Translational Medicine 12 (1), 164 (Jun 2014)

BACKGROUND

B型肝炎とHIVの合併感染患者は感染経路が共通であることが多く、血液媒介感染が両疾患ともに重要であることから、HBVとHIVの罹患率を明らかにすることは輸血の安全性を確保するために重要である。さらにHIV感染者におけるHBVの合併感染者と血液提供者の特徴が異なることから両者の理解をすることは予防や治療に有用である。しかし、中国人でのこういったデータは限定的である。

METHODS

全体で614例について検討した。血液提供者(417例)とHIV確定診断例(197例)からHBs抗原とHBV DNAをスクリーニングした。HBs抗原とHBV DNAのいずれかを検出すればその他のB型肝炎マーカー(HBs抗体、HBe抗原、HBe抗体、HBc抗体)をチェックした。HBV DNAが検出された患者においてはウイルス相同生をチェックするためにnasted PCRでS領域のシークエンスを増幅して検討した。

RESULTS

614例中79例12.9%でHBVとの合併感染が明らかとなった。そして417例の供血者中では42例101%であった。HIV感染者197例中では37例18.8%であった。HBs抗原陽性者では80.0%がHBe抗原陰性でさらに10.0%がHBV DNA も陰性で38.3%は2000IU/ml以下の低ウイルス状態であった。平均のHBV DNA レベルは供血者のほうがHIV感染者より低かった。HBV DNAが検出された患者からはHBV遺伝子型としてB, A 、Cがそれぞれ48.1%, 22.8%そして8.86%であった。 変異はHBs抗原検出できなかった症例の中でHBV DNAが検出された症例が4例存在し、そのうちの2例で見られた。

CONCLUSIONS

HIV感染者の間ではHBV感染が高い確率で証明された。そこで中国において新規にHIV感染が判明した患者はルーチンでHBV感染についてチェックすることを推奨する。また、時に簡易の抗原、抗体検査のみではHBVの合併感染が判明しないため診断されていない患者もいると思われるためHBV DNAの測定が重要と考える。HBV DNAはHBe抗原が低値の患者はHBV DNAレベルも比較的低値であるため、HBe抗原陰性はHBV DNAが低値であることを示唆し、HBVの治療の必要性についての情報となりうる。

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Low-grade proteinuria is highly prevalent in HIV-positive patients on antiretroviral treatment;

Gravemann S, Brinkkoetter P, Vehreschild J, Franke B, Ehren K, Bünemann E, Orbach H, Wei V, Hellmich M, Benzing T, Fätkenheuer G;

Source: AIDS (May 2014)

OBJECTIVES:

HIV感染患者はCKDのリスクが高まるとされている。しかし、これらのデータはアフリカ系アメリカ人を多く含むコホート研究の結果から示されていて特定の民族に関連するCKDのリスク因子を表すことになる。今回の検討の目的は主として白人を対象としたコホートからのCKDの早期にみられる所見やリスク因子について評価することである。

DESIGN:

Cross-sectional study.

METHODS:

ドイツのケルン大学のHIV患者を対象としたコホートで少量のたんぱく尿を有する患者を尿たんぱく・クレアチン比(カットオフは>70 mg/g)によって定量的に評価し、さらにα-1ミクログロブリン(尿細管性の蛋白)とアルブミン/クレアチン比(糸球体性たんぱく尿)によって患者を分類した。

蛋白尿が検出された患者について標準(健康人のこと?)とHIV関連の検査値(HIV患者の検査値)と病歴、リスク因子を併せてそれぞれについて多因子解析を行った。

RESULTS:

945症例をエントリーし、55%が少量の蛋白尿が検出され、そのうちの41%は尿細管性の蛋白尿が検出され20%は糸球体性であった。

年齢は、すべての蛋白尿のリスクであった。少量の蛋白尿の検出は合併する糖尿病とNRTIの使用もリスクであった。HIVの病期、TDFの使用は相関しなかった。尿細管性の蛋白尿はNRTIの現在の治療あるいは既往も含めTDFと相関があった。糸球体性の蛋白尿は高血圧と糖尿病に相関があった。

CONCLUSION:

今回の白人のコホートでは少量の尿たんぱくおよび尿細管性の蛋白尿は高頻度で認められた。

年齢は、すべての蛋白尿のリスクとなっていた。糸球体性の蛋白尿は心血管系疾患のリスクであり、HIV感染に関連するリスクとなっていなかった。尿細管性の蛋白尿はTDFに関連していた。

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Hypophosphatemic osteomalacia induced by tenofovir in HIV-infected patients;

Mateo L, Holgado S, Mariñoso M, Pérez-Andrés R, Bonjoch A, Romeu J, Olivé A;

Clinical Rheumatology (May 2014)

TDFはアデニンアナログのNRTIでHIV感染症およびB型肝炎の治療に広く第一選択で使用されている。TDFの使用はsporadic Fanconi症候群、腎不全、骨疾患と関連している。

今回我々はTDFによる骨軟化症(osteomalacia)の症例を報告する。骨生検の所見や予測因子について考察しさらに本症例と過去の報告を比較する。

我々は2010年から2014年までに大学病院のリウマチ科で記録されたTDFによって誘発された5例の低リン血症性骨軟化症を経験している。今回の報告で前回報告していなかったのでこれらの症例の結果も併せて報告する。

さらに、TDFによって誘発された近医尿細管障害と骨軟化症についてPubMedで1995-2014の期間を対象にkeywordsとしてosteomalacia, tenofovir, Fanconi syndrome, hypophosphatemic osteomalacia, proximal renal tubulopathy, bone biopsyで検索し抽出した報告を検討した結果も含めている。

5症例が5年以上のTDF治療下での低リン血症性の骨軟化症として報告されていた。これらの症例は増強する骨痛、多発する不全骨折に伴う進行する歩行障害を来していた。

骨生研は3例で施行されており、テトラサイクリンラベルによって類骨の肥厚がみられ骨軟化症に合致した所見であった。

全体で17の報告があり、症例数は53例であった。そのうち、26例は近位尿細管障害(PRT)単独で25例はPRTと多発性の不全骨折、そして2例は骨障害(骨軟化症と骨粗しょう症)単独であった。

リウマチ医はTDFを使用する患者にこの合併症のリスクがあることに注意を払うべきである。主な症状は多発する疲労骨折を示唆する下肢を主体とする有意な広汎な疼痛である。

血清のPや近位尿細管障害をチェックする適切なスクリーニング検査でモニタリングされなければならない。

骨シンチは下肢の疼痛がある場合により深刻な合併症が起こる前に行われるべきである。

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Raltegravir for the treatment of patients co-infected with HIV and tuberculosis (ANRS 12 180 Reflate TB): a multicentre, phase 2, non-comparative, open-label, randomised trial;

Grinsztejn B, De Castro N, Arnold V, Veloso V, Morgado M, Pilotto J, Brites C, Madruga J, Barcellos N, Santos B, Vorsatz C, Fagard C, Santini-Oliveira M, Patey O, Delaugerre C, Chêne G, Molina J, for the ANRS 12 180 Reflate TB study group ;

Lancet Infectious Diseases (Apr 2014)

BACKGROUND:

HIV感染症と合併する結核に対する同時治療は薬剤相互作用が問題となる。今回、EFVに対する代替薬としてRALの有効性と安全性を検討した。

METHODS:

ブラジルとフランスの8施設による多施設第II相オープンラベル 非対称無作為化試験を行った。

HIVおよび結核についても未治療患者(18歳以上でHIV RNAが1000コピー/ml以上)を登録し、コンピュータを用いてRAL400mg一日2回と800mg一日2回とEFV600mgにTDF+3TCを組み合わせて国毎に1:1:1になるようにランダム化した。そして結核の治療が始まってから研究が開始とした。

主要観察項目として24週時点でのウイルス学的効果 (HIV RNA<50 copies per mL)を一回でも割り付け薬剤を内服したすべての登録患者でITT解析を行う。死亡、割り付け薬剤の中断の有無、経過観察の中断についてもすべて24週まではチェックした。安全性はすべての患者で評価した。本研究は臨床試験NCT00822315として登録した。

FINDINGS:

2009年7月3日から2011年6月6日までの研究期間の間にそれぞれ51例ずつ総数155例を登録しておこなった。 133 (87%)例が48週まで観察できた。24週時点でのRAL1回400mg群39例が50コピー以下にコントロールされた(76%, 95% CI 65-88) 。RAL1回800mg群では40 (78%, 67-90)例が、EFV群では32 (63%, 49-76)例であった。有害事象の数は3群ともほぼ同様であった。 EFV群とRAL800mg群ではそれぞれ3例(6%)で有害事象のため試験薬継続ができなくなった。 7例が試験中に死亡している。RAL400mg群で1例RAL800mg群で4例、2例がEFV群であった。死亡群において治療薬に関連した死亡はなかった。

INTERPRETATION:

RAL 400 mg一日2回はHIVと結核の同時治療においてEFVの代替薬として有用かもしれない。

FUNDING French National Agency for Research on AIDS and Viral Hepatitis (ANRS), Brazilian National STD/AIDS Program-Ministry of Health.

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