15/06/24 up

Impact of switching from lopinavir/ritonavir to boosted and un-boosted atazanavir on glucose metabolism: ATAzanavir&GLUcose metabolism (ATAGLU) sudy;

d'Ettorre G, Ceccarelli G, Zaccarelli M, Ascoli-Bartoli T, Bianchi L, Bellelli V, De Girolamo G, Serafino S, Giustini N, Mastroianni C, Vullo V;

International Journal of STD & AIDS (Jun 2015)

BACKGROUND

少数の報告があるだけであるがPIは血糖値の変動に関与することが報告された。今回の研究ではLPV/rからATV(ブースト有り無しそれぞれ)変更後に血糖や血清脂質の値が変化するかどうか評価した。

METHODS

LPV/r でHIV RNAが検出限界にコントロールされている患者においてATV/(r)に変更した後に糖代謝に与える影響について後方視的なコホート研究で検討した。

48週間LPV/rと2種のNRTIで治療しHIVRNAが検出限界以下にコントロールされた 235例について134例はLPV/rを続け、 101例はATV(/r) (18.3% ;43例は ATV、24.7%;58例は ATV/r) へスイッチした.

RESULTS

ATV/r群で平均血糖レベルとインスリン抵抗性が有意に低下した。コレステロール、中性脂肪の平均値はLPV/r継続群では上昇しスイッチした群では低下した。CD4数はHIV RNAが検出以下にコントロールされている全例で上昇した。

CONCLUSIONS

実臨床(real-life )における長期観察の結果、LPV/rを含むレジメンで治療導入されウイルスコントロールができた症例においてATV/(r)へ変更すると脂質、糖代謝が改善することが示された。

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

Changes in quality of life, healthcare use, and substance use in HIV/hepatitis C coinfected patients after hepatitis C therapy: a prospective cohort study;

Yeung M, Young J, Moodie E, Rollet-Kurhajec K, Schwartzman K, Greenaway C, Cooper C, Cox J, Gill J, Hull M, Walmsley S, Klein M;

HIV Clinical Trials 1-0 (May 2015)

OBJECTIVE

種々の健康問題を抱えているHIVと合併感染したHCV感染者について治療によりSVRが得られたことで肝臓関連の症状が減少することによる臨床的な利益はあまり検討されてこなかった。そこで合併感染者のHCVの治癒の価値を測定するために健康関連QOL(health related QOL;HRQOL)、ヘルスケアの使用および薬物使用(substance)そしてHCV治療後の全死亡率について検討した。

DESIGN

他施設共同前向きコホート研究

METHODS

HCVをカナダ合併感染コホート研究の中で治療した患者を対象としEQ-5Dを用いセルフリポート結果にてHRQOLを集計した。さらに入院、外来通院回数そして薬剤使用はHCV治療開始6ヶ月前と終了1年後についてHCVのSVR到達患者と治療失敗群で比較した。SVRとHRQOL、ヘルスケアの使用それぞれについて共分散ならびに 負の二項分布回帰について検討した。

RESULTS

1145例のHCV合併感染者について照会したところ、223例(19%)が治療をうけてコホートで経過観察が継続され、HRQOLを測定した。その内訳は86例(36%)でSVRが達成され、69例(29%)でSVRに到達しなかった。30例(13%)は治療継続中であった。39例(17%)は治療結果が不明であった。

反応不良群と比較するとSVR到達群ではHRQOLが高く、1年後には11単位上昇し(95% CI: 2) 、ヘルスケアサービスの使用回数も低かった(調整寄与危険率: 0.5, 95% CI: 0.3, 0.9)。

短期間での死亡率については全体的に低かったがSVR到達群でより低い傾向(incidence rates: 0.10 vs 0.12 死亡/100人・年)があった。しかし、治療の成功後に多くの患者がアルコールの接種が増えたり、薬物の使用が継続されていたりした。

CONCLUSIONS

HCV治療がうまくいくとHIV/HCV合併感染患者は医療給付の範囲内に収まるようになる。しかし継続した薬物使用はこのHCVの治癒効果を短期的にも長期的にも減弱させる可能性がある。

注)SVR(sustained virological response):治療終了後半年を経過した時点でHCV-RNA検査結果が陰性を維持していること

注2)EQ-5D( EuroQOL 5 Dimension )

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

LymphomaHIV-Associated Lymphoma Subtype Distribution, Immunophenotypes, and Survival in an Urban Clinic Population;

Riedel D, Rositch A, Redfield R, Blattner W;

Leukemia and Lymphoma 1-22 (May 2015)

市中のクリニックにおけるHIV関連リンパ腫のサブタイプの分布、免疫表現型と生存率について HIV感染患者は、ホジキンリンパ腫または非ホジキンリンパ腫のリスクがあるといわれている。

2000年から2013年にわたり、市中のクリニックにおいて、HIV感染患者でリンパ腫と診断されたすべての患者においてレトロスペクティブ、コホート研究を行い、分布の特徴、サブタイプや免疫表現型の生存率への影響などを解析した。

160症例のうち、データが十分にある131名(82%)を解析した。サブタイプは、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫41%、バーキットリンパ腫21%、ホジキンリンパ腫18%であった。ステージⅢ/Ⅳの進行型が78%、結節外性リンパ腫が82%であった。免疫表現型のマーカーではCD20陽性が多く、89%であった。全体の死亡率は高く、26.1/100人/年であった。死亡率が低かったのはCD10 陽性とCD20陽性例であったが、統計学的な有意差はなかった。統計学的に調整すると、診断時にCD4陽性細胞が低値(≦200)の場合死亡率が高かった。

このコホート研究ではHIV関連リンパ腫の死亡率は高く、論文などで発表されているデータより高いことが示された。

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

Meconium Tenofovir Concentrations and Growth and Bone Outcomes in Prenatally Tenofovir Exposed HIV-Uninfected Children;

Himes S, Wu J, Jacobson D, Tassiopoulos K, Hazra R, Kacanek D, Van Dyke R, Rich K, Siberry G, Huestis M, Pediatric HIVAIDS Cohort Study (PHACS) ;

Pediatric Infectious Disease Journal (May 2015)

BACKGROUND

妊婦に対するTDFの治療によって 胎児のTFVの暴露がある。胎児のTFV毒性については動物実験により示されているが、多くの臨床試験でも人間では示されていない。

METHODS

妊娠8週以降で小児HIV/AIDSコホート(SMARTT cohort)において登録されHIVの感染のない胎児についてHIVの暴露について評価した。DEXAによる検査で新生児のBMCを出生0から4週で計測した。胎便のTFV濃度も、液体クロマトグラフィー質量分析法によって測定した。

RESULTS

58例のTFV暴露歴のある新生児に対して便のTFV濃度を測定した。測定された範囲は11-48,100ng/gで3例が検出限界以下であった。母親のTDF内服期間は妊娠8週-41週の範囲であった。 新生児の胎生週数は36週から41週の間であった。胎便のTFV濃度についてはTFVの暴露期間や開始タイミングとは相関がなく、併用されたPIとの関連もなかった。

胎便中のTFVの濃度上昇は胎生週数の長さに関連(ρ=0.29, P=0.03)していた。さらに分娩前の母体側のHIV RNAレベルの低さとも相関 (ρ=-0.29, P=0.04) していた。

胎便中のTFV濃度は出生時体重、身長(n=58)、BMC(n=49)とも相関してなかった。

CONCLUSIONS

当初、胎便中のTFVの濃度と新生児の成長、骨量に相関があるかどうか検討するつもりであったが、今回の検討ではこれらの項目には相関がみられなかった。

今回のデータは他の検討が胎児のTFV暴露が成長や骨に対して用量依然的な関係があることを示そうとする他の検討に水を差すことになったかもしれない。高い胎便中TFVが母体の低いウイルス量に相関していたことは母親の高いアドヒアランスが胎便中のTFV濃度に関連していたことを示すと考えられる。

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

HIV research trials versus standard clinics for antiretroviral naïve patients: the outcomes differ but do the patients?;

HIV初回治療におけるHIVの臨床研究と標準的なクリニックの比較について

Williams A, Wallis E, Orkin C;

International Journal of STD & AIDS (May 2015)

HIV初回治療の臨床試験で、除外基準が厳しくバイアスがかかっている可能性があるため、その臨床試験結果が実際に標準的なクリニックで行われている診療の結果と解離していることが予想される。そこで成人のHIV初回治療患者について、臨床試験群と標準的なクリニック群で、人口統計やウイルス学的結果、心理社会的な複雑性(精神科やソーシャルワーカーへの紹介率など)について比較検討した。

2006年から2011年まで、クリニックで1202名の患者が、また臨床研究試験で69名の患者がHIV治療を開始した。クリニックを8施設毎に選択して、クリニックと臨床研究試験の患者が2:1になるよう調整し、それぞれの群について、人口統計的、参加率、ウイルス学的効果等をレトロスペクティブに比較検討した。

221名のHIV未治療患者が抗レトロウイルス治療を開始し、そのうち152名のクリニックの患者で、69名が臨床研究試験群であった。臨床研究試験群の患者は、男性が多く、男性間性交渉者、白色人種、雇用労働者、アルコール過剰摂取者が多かった。薬物使用や、うつ病で心理士や精神科、ソーシャルワーカーへ紹介された率は両群で差がなかった。臨床研究試験群では、ベースラインのCD4陽性細胞数が高く、またウイルス量も低く、3ヶ月、6ヶ月、24ヶ月でのウイルス検出限界以下に達した患者数が多かった。このベースラインの偏りにより、臨床試験結果が正しく反映されない可能性がある。

臨床試験群と一般クリニック群とで比較すると、心理社会的なバックグラウンド(薬物使用やうつ病で精神科やソーシャルワーカーに紹介される)が同等であること、また人口統計学(性差、男性間性交渉者、白色人種、雇用労働者、アルコール過剰摂取者の差など)、ウイルス学的な結果が両群で異なることがわかった。

臨床医たちは以上のようなこの矛盾や偏りを念頭におく必要がある。

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

Raltegravir in HIV-1 Infected Pregnant Women:Pharmacokinetics, Safety and Efficacy;

HIV-1感染の妊婦におけるラルテグラビルの薬物動態+安全性+効果について

Blonk M, Colbers A, Hidalgo-Tenorio C, Kabeya K, Weizsäcker K, Haberl A, Moltó J, Hawkins D, van der Ende M, Gingelmaier A, Taylor G, Ivanovic J, Giaquinto C, Burger D, PANNA network ;

Clinical Infectious Diseases (May 2015)

BACKGROUND

HIVに感染している妊婦にラルテグラビルを使用することは、HIV母子感染予防に重要であり、特に早急にHIV-RNAレベルを低下させたい場合や、推奨される抗レトロウイルス薬が使用できない場合に重要である。妊娠中の生理的変化により、抗レトロウイルス薬への暴露が減少するため、本研究では妊娠中のHIV感染患者におけるラルテグラビルの薬物動態、安全性、効果について検討した。

METHODS

ラルテグラビルを400mg 1日2回服用している(ラルテグラビルが含まれるレジメン)HIV感染の妊婦に対し、オープンラベル、多施設研究、第4相試験を行った。 定常状態に達した薬物血中濃度を妊娠第三期と産後の母体で測定した。(可能なときは分娩時に母体血中濃度と臍帯血の血中濃度をマッチングさせた)

RESULTS

妊娠中にラルテグラビルを開始した患者の約68%に当たる22名の患者で調査した。86%の患者でウイルス量が検出限界以下であった。出産した児は全てHIV陰性であった。ラルテグラビルの薬物動態は可変性に富んでいたが、AUCと12時間後の血中濃度は産後よりそれぞれ29%、36%と低値であった。

(出産後:児→22名出生し、全てHIV陰性、やや出生時の体重が米国のHIV感染者から生まれた児より少なめであったが、奇形等もみられず、重篤な有害事象もみられなかった)

CONCLUSIONS

ラルテグラビルは妊娠中も(血中濃度はやや下がるものの)効果があり、継続可能であった。ラルテグラビルの薬物動態は可変性に富んでいたが、ラルテグラビルの血中濃度の差は臨床的結果には問題がなかった。ラルテグラビルは妊娠中でも通常量で使用可能である。

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

Molecular characterization of hepatitis C virus for determination of subtypes and detection of resistance mutations to protease inhibitors in a group of intravenous drug users co-infected with HIV;

Silva T, Cortes Martins H, Coutinho R, Leitão E, Silva R, Pádua E;

Journal of Medical Virology (May 2015)

HCVの治療レジメンの変遷はPIの認可から見られるようになり、それにともなって薬剤の自然耐性の選択も報告されるようになった。このように新しい治療方法の結果を明らかにし、感染経過のモニターをすることで使用可能な治療法の選択をすることが重要である。

今回の研究の目的はPIのターゲットであり、かつ治療効果の予測や耐性変異の同定に有用なNS3部分のシークエンスを増幅する'in-house'法(?)の開発である。

薬物静注によるHIV感染患者でHCVのPIを未使用な47例についてHCV抗体をチェックすると93.6%が抗体陽性で70.5%がHCVの活動性感染が明らかなになった。最も多かったサブタイプは1aの46.2%で、続いて3a、4a,4dがそれぞれ15.4%であった。また潜在的組換え体のRF1_2k/1b (3.8%)と2q/2k (3.8%)が検出された。

変異としてV36L/P, T54A, I72L/N/T/V, Q80K/G, S122R/T, D168Q, そして I170L/Vが65.4%で観察された。T54A とQ80K変異あるいはV36Lと T54Aの二つの同時変異株も同定された。

遺伝子多型は特徴的な遺伝子型に関連してみつかった。I72LとD168Qが3型に、S122Tは4型であった。

非1型で株において自然変異としてみられることが知られているV36Lは非1型の株の92.8%で同定された。

メジャー領域のPI耐性変異は確認されなかったが、PI治療の有効性を規定する変異の重要性についてより対象を拡大した検討が必要である。

J. Med. Virol. 2015 Wiley Periodicals, Inc.

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

Sitagliptin May Reduce Risk of Myocardial Infarction in Patients With HIV

ST. LOUIS, Mo -- May 14, 2015 -- In patients with HIV, a diabetes drug may have benefits beyond lowering blood sugar.

Source: DGNews

The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism誌から一つの研究が報告された。HIV感染者の心疾患、脳血管障害に関連する炎症を減少させることで心血管系異常を予防することが示唆された。

HIV感染はすでに死亡宣告ではないが、心筋梗塞、糖尿病、あるいは糖代謝、インスリン分泌、コレステロール代謝に影響を与える。そしてその原因は慢性炎症が関与している。

ワシントン大学のKevin E. Yarasheski博士らはHIV感染でART施行中の患者においてシタグリプチン(日本販売名 ジャヌビア)が代謝と炎症両方の問題の解決に関与していることを発見した。

「目的は血糖値や脂質の問題だけでなく心疾患や脳血管障害の原因として重要な炎症の低下を確認することであった。」とDr. Yarasheskはコメントし、さらに「シタグリプチンリンにより血糖値は低下しその他いくつかの免疫活性化ならびに炎症性マーカーが低下する。そしてこの薬剤はこういった患者の心臓や骨、肝臓といった臓器に対して長期間利益をもたらす。標準的な糖尿病治療においてHIV患者で多くのことが試されてきた。その中でいくつかはうまくいったしかし血糖値やインスリン分泌量、脂質レベルが完全に正常化までに至らなかった上、こういった疾患の結果として出現する心臓や代謝上の健康障害については解決できなかった。」とも述べた。

今回の8週間のシタグリプチンリンに関する研究はHIV患者における同薬の二つ目の研究である。一つ目はやはりDr. Yarasheskらのグループが主導した研究で20症例においてシタグリプチンリンの安全性を検討したものであった。今回はこの薬剤が健康に対して利益をもたらすか検討された。

彼らは18歳から65歳までのARTを受けているHIV感染症患者で免疫状態の安定した36症例を登録した。研究開始時に血糖値、インスリン感受性、脂質、CD4細胞数、いくつかの炎症性マーカーそして他の健康指標について測定した。そしてシタグリプチンかプラセボを8週間内服した。すべての患者でARTは継続された。

「我々はこの薬剤が患者の血糖の問題を解決し、免疫的なマーカーを減少させるかどうかを確認したかったなぜなら時に免疫システムはその活性化により炎症の原因になっていると考えらるからである。」「そしてそれこそが今回我々が確認したことであった。」

そして「8週間の内服で低下した炎症マーカーが心筋梗塞や代謝の問題のリスクを低下させることを導くのかどうか確認するために長期間の検討が必要であるが予備的な結果であるがその徴候は見られている。」、「血糖値の低下は十分なものではなく、脂質の治療としても十分ではない。我々は代謝の調節と免疫の調節との関連をターゲットにしている。今回の薬剤が低下させた炎症が心疾患、心臓発作、脳血管障害、さらには高血圧を確実に低下させるのに十分かどうかまだ残された問題はある。しかし今回の結果はそれが正しい方向性にあることを示すステップになった。」とDr. Yarasheski続けてコメントした。

SOURCE: Washington University School of Medicine

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

The Potential of the CNS as a Reservoir for HIV-1 Infection:Implications for HIV Eradication

HIV-1感染における、中枢神経系への潜伏感染について

Curr HIV/AIDS Rep

Introduction

HIVの感染者の生存率はHAARTによって著明に高くなったが、依然として健常者よりその生存率が低い。HAARTにより血中ウイルスRNAは検出限界以下に抑えることができるが、HIVを完治するには、ウイルスが組み込まれているCD4陽性細胞(腸管関連のリンパ組織や末梢血、骨髄や脳内にある、いわゆる潜伏感染している細胞:リザーバー)に対して、ウイルスを駆逐することが重要である。

HIVを根治するということ

今までHIVが根治された症例報告として有名なのが、「the Berlin patient」といわれるHIV感染者についての報告である。HIVウイルスはCCR5あるいはCCR4と呼ばれるケモカイン受容体を通して細胞内に感染するが、このCCR5受容体をコードする遺伝子に32塩基欠損が認められるとHIV感染に強い抵抗性を示す。白人のうち5-14%にこの変異が見られるが、この変異をホモ接合(homozygous)にもつ骨髄を、HIV感染+慢性骨髄性白血病患者に移植したところ、HIVウイルスが駆逐されたという報告がある。移植3年後、ホストの免疫細胞はほぼ完全に消滅し、脳のミクログリア細胞や、マクロファージもでもドナー由来のCCR5Δ32に置き換わっていた。他の「HIV Cure」症例として、感染後早期の抗ウイルス薬投与によるものや、「Shock and Kill:免疫細胞を刺激してウイルスを排出させウイルスを駆逐する」療法や、RNA干渉(siRNA)を利用した療法等様々な治療戦略がたてられてきたが、いずれも患者の負担が大きかったり、再発したりしている。

近年、HIVウイルスのリザーバーとして、中枢神経系細胞の関与を示唆する報告が数多くされるようになった。血漿内でHIVRNAは未検出だが、脳室内マクロファージや、マイクログリア、アストロサイトでHIV-DNAが検出されたという報告や、血漿内HIV-RNAが検出限界以下でも脳脊髄液中のHIV-RNAが検出さるといった報告が散見され、CNSがHIVウイルスのリザーバーであり、CNSに感染しているHIVウイルスにたいする加療がHIVを「Cure」するために重要であることが示唆されている。

CNSリザーバーに対する抗HIV治療

抗レトロウイルス薬の血液―脳関門の透過性はあまり良好ではなく、ウイルスの細胞侵入も様々である。

最近の報告では、カルボシランデンドリマーを使ってマウスの脳アストロサイトにsiRNAを組み入れ、HIV Nef 蛋白(HIV細胞増殖に必要な蛋白)をknock downしてHIVの感染性を抑制する、またサキナビルの乳化剤(?)をラットに経鼻的に浸透させ、脳内のサキナビル血中濃度をあげるなどの報告がある。

新しい治療戦略としては、マラビロク(CCR5レセプター阻害薬)を構造変化させ、中枢神経系細胞に親和性を高め、サルの実験では中枢神経でのウイルスRNAと、pro-viral DNAを有意に抑制したとの報告もある。

結論

CNSへ潜伏感染していると考えられているHIVウイルスを抑制する治療戦略が今後も課題となる

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

Inflammation and HIV Transmission in Sub-Saharan Africa;

Kaul R, Prodger J, Joag V, Shannon B, Yegorov S, Galiwango R, McKinnon L;

Current HIV/AIDS Reports (Apr 2015)

性的接触によるHIVの感染は比較的低いが、サハラ以南のアフリカでは他地域より4倍高い。これはHIV流行における主要な世界的格差を説明するかもしれません。

上皮の状態とHIVのターゲットである上皮内あるいは粘膜下のCD4陽性細胞の存在といったGenital immune parameters(性的免疫パラメーター?)はHIV感染リスクを説明する鍵となる。

HIV感染の影響を強くうけるサハラ以南の地域において上皮の完全性とターゲット細胞への到達性に影響を与える粘膜の炎症および健康な包皮、避妊の選択、そして膣内診療によってもたらされる粘膜表面の増大といった生物学的パラメータは粘膜におけるHIVの感受性を増大させるかもしれない。関連のある合併感染症の発生率や性質とともに粘膜炎症の増悪には多面的な原因がある。

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

The Potential of the CNS as a Reservoir for HIV-1 Infection: Implications for HIV Eradication;

Fois A, Brew B;

Current HIV/AIDS Reports (Apr 2015)

HIV-1感染のリザーバーとしてCNSへの潜伏感染について:HIV根絶との関連性 抗レトロウイルス治療があるにもかかわらず、HIV-1の潜伏感染が成立することは、HIV-1感染の根絶を考える際大きな障害となる。脳がHIV潜伏感染のリザーバーとして推測されているが、その機序はまだ明らかにされていない。このレビューでは、HIV根絶のためウイルスリザーバーとしての中枢神経系の役割や、将来的な治療戦略を検討し、最終的に中枢神経系でのHIV感染をターゲットに、薬物動態や治療形態をアウトライン化した。

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

Predictors of body composition changes during tuberculosis treatment in Mwanza, Tanzania;

PrayGod G, Range N, Faurholt-Jepsen D, Jeremiah K, Faurholt-Jepsen M, Aabye M, Magnussen P, Changalucha J, Andersen A, Wells J, Friis H;

European Journal of Clinical Nutrition (Apr 2015)

BACKGROUND/OBJECTIVES

結核治療中の脂肪の増加および除脂肪体重増加は機能的な回復ないし生存率の改善を示す可能性があるが、まだデータが不足している。

我々はタンザニアのムワンザ地域でのコホートで結核治療中の2ヶ月の脂肪ないし除脂肪体重の増加の予測因子について検討した。

SUBJECTS/METHODS

脂肪および除脂肪体重については結核治療開始時2ヶ月後において重水希釈法により除脂肪体重を計測した。脂肪の増加および除脂肪体重の増加を計算後に予測因子について重回帰分析を施行した。

RESULTS

116例がベースラインと2ヶ月後の比較が可能であった。そのうちの38.8%は女性で平均年齢は37.3±13.5歳で69%が喀痰塗抹陽性で45.7%はHIV感染者で25%は喫煙者であった。

体重は平均して3.3kg増加(95% CI: 2.7; 3.8)した。これは性差はなかった。しかし、男性をみてみると脂肪の増加は1.0(0.4;1.6)kg/m(2)低く、一方で除脂肪体重の増加は0.7 (0.2; 1.3) kg/m(2)高かった。

喫煙は脂肪体重の増加(0.7 kg/m(2), 0.04; 1.4)に関連しており、除脂肪体重は逆に減少(-0.5 kg/m(2), -1.2; 0.07)していた。

HIV感染者についてはARTが脂肪体重の減少(-1.2 kg/m(2), -2.2; -0.2)と除脂肪体重の増加(2.9 kg/m(2), 0.8; 5.1)に関連していた。喀痰塗抹陽性はとくに関連がなかった。

CONCLUSIONS

結核の治療初期は性別、喫煙、ARTが体重変動の予測因子であった。

より大きな規模での検討がさらなる体重変動の予測因子の理解のために必要であり治療効果を改善させる方法の解明に役立つであろう。

European Journal of Clinical Nutrition advance online publication, 1 April 2015; doi:10.1038/ejcn.2015.37.

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

HIV感染患者における死亡率を上昇させるリスクファクターについて(薬物注射とHCV感染)

Source: J Acquir Immune Defic Syndr

BACKGROUND

薬物注射で感染したHIV患者は、他のリスクグループより生存率が低い。IDU; injection drug use IDUのうちHCV感染率は高いが、生存率の差は明らかでない。

METHODS

2000-2009年の間に、HCVの状態について70%以上記載されているヨーロッパと北米合わせて16のコホート研究で、抗レトロウイルス治療を開始した成人患者を3年間追跡調査した。補正をしない場合と、年齢、性別、ベースラインのCD4値、HIV-1 RNA、ART前にAIDSを発症した場合、コホートで層別化(ランダム化の前に両方の群でこれらが均等に分かれるように操作すること)した場合とで補正し、IDUか、そうでない症例、またHCV感染かそうでないか、補正ハザード比で死亡率を検討した。

RESULTS

32703名の患者のうち3374名(10%)がIDU、4630名(14%)がHCV陽性、1116名(およそ3.4%)が死亡した。死亡率はIDU患者がそうでない群より高く、HCV陽性と陰性患者では陽性患者で死亡率が高かった。IDUではHCV感染の有無で補正すると実質的には死亡率が低下し、一方HCVの死亡率はIDUの有無で影響を受けなかった、 IDUもHCVも肝機能予後と強く関連があったが、IDUよりHCVのほうがより死亡率と関連していた。中枢神経系、呼吸器、変死の率はIDUで増加傾向であった。

CONCLUSIONS

実質的なIDU‐HIV患者の死亡率はHCVと重複感染の有無によって説明できる。これらのことからHIV感染患者では、HCVに対する新しい治療が、死亡率を低下させるという期待につながる。

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

Four days a week or less on appropriate anti-HIV drug combinations provided long-term optimal maintenance in 94 patients: the ICCARRE project;

Leibowitch J, Mathez D, de Truchis P, Ledu D, Melchior J, Carcelain G, Izopet J, Perronne C, David J;

FASEB Journal (Apr 2015)

短期の週単位で間欠的な抗HIV治療を48例におこなったことが紹介された。

この治療法は現在94症例まで拡げられ、週に4日あるいはそれ以下の治療を、平均で患者毎に2.7年以上の間欠治療を継続している。

効果のある組み合わせにおいて94例のボランティア症例は週に4日あるいは5日から治療を開始しその後徐々に4日、3日、2日、1日と治療日を減らしておりそれぞれ94例、84例、66例、12例が標準的な3剤併用を継続し、症例によっては4剤併用も行われている。

週に4日の治療をおこなっている94症例は165間欠治療・年となった。そして平均して87治療週/患者においてウイルス量の増加は見られていない。94例中63例はすでに2.5間欠治療・年を経過しました。

1週間に3日、2日1日という超間欠的治療症例において18例が4週毎に50コピー以上増えた。(6.8 viral escapes/100 hyperdiscontinuous maintenance years)

ウイルスのエスケープはレジメンの不規則なアドヒアランスあるいは経過観察に起因する症例が3例、そして8例は指示された一日量の半分しか内服していなかったり、6例は先行治療の失敗による潜在的なHIV耐性が問題となった可能性がある。

上記の場合を除くと、予想外のHVIのリバウンドは一週間に2日の内服の3例と一週間で1日の内服の1例でみられ、その確率は2.2 intrinsic viral escapes/100 highly discontinuous treatment yearsであった。

この18例の治療失敗例は連日内服のレジメンにもどったが最終的にそのうちの11例が再度間欠治療のセカンドラインに戻って週に4日あるいはそれ以下の内服になった。

T細胞の表面活性化マーカーと細胞に結合したHIV DNA量については安定したままか減少が持続していた。CD4/CD8比については上昇し35%の患者で≧1だったがCD4細胞数としては≧500が75%であった。

週7日治療の時はそれぞれ7と40%であった。

高齢者で何回目かの治療変更が行われた患者の長期観察コホートでは週に4日の治療かそれ以下の症例が421治療・年によって薬剤費が60%減少した。3drug-free/3virus-freeによる寛解・年を患者一人あたりの薬剤コストから計算すると100回の間欠的治療・年で2,2例の治療失敗が起こることを前提としても薬剤費が94例で300万ユーロ削減できた計算になった。

維持療法を行う上で一週間に4日内服することにより治療失敗のリスクなく現在の過量投与によるコストを40%削減できると言える。

-Leibowitch, J., Mathez, D., de Truchis, P., Ledu, D., Melchior, J. C., Carcelain, G., Izopet, J., Perronne, C., David, J. R. Four days a week or less on appropriate anti-HIV drug combinations provided long-term optimal maintenance in 94 patients: the ICCARRE project.

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

Limited reporting of major harms in studies of initial combination antiretroviral therapy: a systematic review;

初回の多剤抗レトロウイルス薬治療に関する有害事象の報告について

Lee F, Amin J, Carr A;

AIDS (Mar 2015)

目的:

多剤抗レトロウイルス薬治療のリスクとベネフィットに関する臨床評価は潜在的な有害事象を念頭に置く必要がある。初回のcARTについての研究はレジメンや比較的稀な有害事象などの関連について包括的に検討される必要がある

デザイン:

cARTにおける有害事象について報告された論文や総説から有害事象について検討

方法:

データベース、アブストラクト、1996年1月1日~2012年12月31日までのスポンサー(製薬会社?)からの報告を収集し、有害事象と死亡例、新規または再発したAIDSイベント、重症なAIDS以外のイベント、さらに重篤な有害事象(SAEs)について、論文からの報告数でデータを解析した。(製薬会社からは未報告の情報も集めて解析)

結果:

103の論文(86はランダマイズスタディ、54%はスポンサーの行った試験)にて検討した。 死亡、AIDSイベント、重症な非AIDSイベント、SAEsについての報告数はそれぞれ85(83%)、55(53%)、26(25%)、43(42%)であった。死亡に関する事象は製薬会社からの報告よりも学術的論文で多く報告されていた(91 vs. 75%; P = 0.03)。一方SAEsは製薬会社からの報告で多くみられた(26 vs. 55%; P = 0.002)。SAEsはコホート研究よりランダマイズスタディで多く報告されており(46 vs. 14%; P = 0.03)、さらに第2,または4相試験より第3相試験のほうが多くみられた(58 vs. 32 and 29%, respectively; P = 0.02)。

結論:

重症な有害事象、ART薬やレジメンにおける有害事象を分析するには、公表された論文のみでは限界がある。

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

HIV Can Spread Early, Evolve in Patients’ Brains

Source: DGNews

BETHESDA, Md -- March 31, 2015 --

AIDSウイルスが広く進化して独立して患者の脳内で複製されることがPLos Pathogenに報告された。

髄液中のウイルスサブセットを検討したらHIVは感染初期の4ヶ月以内に複製が始まっていた。一過性のものをふくめると少なくとも炎症の徴候かあるいはウイルスの複製が経過を終える患者の髄液の30%で感染初期から2年以内にみられた。これは活動性の感染の経過をみているものと思われる。

中枢神経外とは別に内部で突然変異株に複製されることも証明された。

「これらの結果は早期診断と早期治療開始が重要であることを強調する。」とNIHのエイズ研究部門のDianne Rausch博士はコメントした。「一部の薬剤は中枢神経内で効果が弱いためどんな遅延もウイルスのCSF内への逃避と脳ダメージを与えるリスクになる。そして末梢では抑制されていてもウイルスの再増殖の可能性を高める」

これまでの研究でHIVは脳内へ侵入することは知られており、神経系の問題を惹起することや認知症の原因になることが報告されていた。しかし、どの程度の速度で進行するのかよくわかっていなかった。 ただ、治療により末梢血やリンパ組織からウイルスが排除されたとしても脳内は到達が困難な隠れ家としてはたらき再増殖がおこるかもしれないことは明らかだった。

さらに詳細を知るために研究者らは感染してから2年以内の患者の72例の未治療患者のCSFと末梢血を比較した。 総合して10%から22%の患者でHIVの複製あるいは炎症所見が最初の2年以内でもそれぞれの症例毎に異なる時期にCSF内で確認された。さらにそのうちの16%はこういった所見が持続してみられた。

この結果は多くの患者において感染している末梢型の免疫細胞が血中から脳内へ広がることを示している。さらにある一定数の患者では脳内で複製されているウイルスが末梢で見つからない場合もある。

つまり区画されたウイルスリザーバーとして治療耐性変異が独立してみられ、治療がうまくいっているはずなのにブレイクスルーしたり再感染するように見えるということである。

「早期のHIV複製と炎症波及による脳の画メー時がARTで改善するかどうかはさらなる検討が必要である。」と共同研究者であるノースカロナライナ大のRonald Swanstrom博士はコメントした。

SOURCE: National Institutes of Health (NIH)

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

Patients With HIV Experience Better Kidney Transplant Outcomes Than Patients With HCV

HIV患者、HCV患者の腎移植の成績について

Source: DGNews

PHILADELPHIA -- March 31, 2015 –

HIV陽性の腎移植レシピエントはHCV陽性患者やHIV・HCV重複感染患者よりも腎移植の成績が良いとKidney Internationalで発表された。

ペンシルバニアペレルマン大学において、1996年から2013年にかけ124,035名の成人腎移植について結果を調査した。この調査はHIV患者の腎移植についての結果の大規模後向き調査である。

3年生存率はHIV患者群で89%、非感染群で90%と差はなく同様の結果であった。しかしHCV患者群では84%、HIV・HCV重複患者群では73%と3年生存率は明らかに低かった。

HIV陽性患者は腎移植を受けるため、HIVウイルスが検出限界以下であることが必要とされるが、HCV患者ではウイルスが検出限界以下という条件はない。さらにHIV陽性患者に対する腎移植を行っている施設は米国で25%以下であり、非感染者やHCV感染者と比較して腎移植を受ける機会がHIV感染者では少ない。

HIV患者は腎移植を受けるにあたって不公平な状態であり、結果として他の腎移植患者より長期に移植を待機したり、生体腎移植の機会に恵まれない場合がある。このスタディの結果をふまえHIV患者が腎移植を受けやすい環境ができ、また一方でHCV患者がよりよい腎移植のアウトカムが得られるようにすべきである。

最近のガイドラインではHCV患者に対して持続血液透析より腎移植を推奨しているが、腎移植の結果はHCVに感染していない患者群よりよくない。HCV患者も移植前後に治療によってウイルス量をよりコントロールすることが望ましい。

SOURCE: University of Pennsylvania School of Medicine

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

The prognostic role of systemic inflammatory markers on HIV-infected patients with non-Hodgkin lymphoma, a multicenter cohort study;

Raffetti E, Donato F, Castelli F, Castelnuovo F, Ladisa N, Paraninfo G, Di Filippo E, Segala D, Cologni G, Bandera A, Zacchi F, Digiambenedetto S, Di Pietro M, Quiros-Roldan E, MASTER Cohort ;

Journal of Translational Medicine 13 (1), 446 (Dec 2015)

BACKGROUND

全身性炎症反応は幅広い癌種によって予後に大きな差を生み出すことが仮定されてきた。

HIV感染合併NHLの生存にける炎症マーカーの予後との相関と炎症性バイオマーカーに基づく予後スコアを計算を試みた。

METHODS

1998年から2012年までのHIVイタリアンコホートのHIV感染合併NHLの患者を検討した。

COXモデルを用いて好中球-リンパ球比による予後因子、血小板-リンパ球比による予後因子、グラスゴー予後スコア、グラスゴー予後因子変法、予後インデックスそして予後規定栄養インデックスについて検討した。

Neutrophil-Lymphocyte Ratio (NLR)

Platelet-Lymphocyte Ratio (PLR)

Glasgow Prognostic Score (GPS)

modified Glasgow Prognostic Score (mGPS)

Prognostic Index (PI)

Prognostic Nutritional Index (PNI).

登録患者について誘導群と確認群にわけて計算した。さらに作成した予後予測曲線のAUCについてその予測能について評価した。

RESULTS

215例のホジキンリンパ腫(80%が男性、平均年齢43.2歳)について検討した。死亡例は98例(45.6%)で生存期間中央値は5年であった。

GPS, mGPS, PI そして PNIは死亡とは相関がなかった。NHL診断から6ヶ月以内のPNIを含む死亡リスクスコアとAIDSイベントの発生についても計算した。

AUCは3年で0.69 (95% CI 0.58 to 0.81)で5年で0.69 (95% CI 0.57 to 0.81)であった。

CONCLUSIONS

HIV感染合併NHLに対してGPS, mGPS, PIそして PNIは生存を基準とする予後因子としては相関がなかった。

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる

High soluble CD14 levels at primary HIV-1 infection predict more rapid disease progression;

Krastinova E, Lecuroux C, Leroy C, Seng R, Cabie A, Rami A, Venet A, Meyer L, Goujard C, for the ANRS PRIMO Cohort ;

Journal of Infectious Diseases (Mar 2015)

HIV初期感染における可溶性CD14値は病態の進行の予測因子となりうる

可溶性CD14値は、慢性期のHIV感染の死亡率と関連している。今回は138名のHIV初期感染患者において、その予後との関連いついて評価した。sCD14高値は死亡例と関連があったが、死亡例は3例のみであり、いずれも心筋梗塞(うち1例は疑い)であった。68名の未治療患者でみると、初感染後18ヶ月間、sCD14高値群の患者でCD4細胞の低下が早かった。これは診断時の年齢やCD細胞数、HIVウイルス量にかかわらず、同様の結果であった。

HIV/AIDS関連ニュース一覧にもどる