Childhood Sexual Abuse Proves Top Predictor for HIV Infection in WomenZerit     
The American Journal of Health, April


不特定多数との性交経験をもつ女性や麻薬中毒者が主な女性のHIV感染者である、という認識への反証として、UCLAの研究グループが幼少期の性的虐待経験も感染成立に深く関わっていることを明らかにした。彼らは人種、年齢、結婚歴、社会経済的背景を一致させたHIV陽性、陰性の女性半分ずつの490人を対象に、2年にわたって、性的行動、治療歴、6ヶ月毎の新規STD発生をフォローした。

49%が幼少期に性的虐待を受けており、43%が成人後の虐待経験を持ち、41%が肉体的暴力の経験があるか継続して受けていた。18歳以前の性的虐待経験が他のファクターに比べよりHIV陽性になるリスクファクターになっていた。
また、それらの女性は、HIV陰性の年齢や人種などをマッチさせた群に比べ、標準的教育を受けた期間が短く、より貧困層であった。

虐待歴そのものが彼女らの性的行動を規定するというより、貧困こそが、彼女らのそれまでの生活からの脱出を困難にし、人生の選択を狭め、虐待男性との関係継続、ひいてはHIV感染のリスクにつながっていると、研究グループは推定している。
幼少期の虐待経験者は、成人後、非感染者の7倍の率でノンセイファーセックス行動に至っており、レイプの被害率が感染者の方で2倍多かった。

さらにHIVに罹患しやすくしているファクターが、同じくその後のレイプや虐待へのリスクにつながっていた。強制、虐待の関係は、女性のセイファーセックスを求める行動そのものを著しく阻害している。HIV予防プログラムを進めていく上で、単にコンドームの使用や薬剤使用禁止を訴えることの限界がこれらにある可能性もあり、貧困層の多い有色人種女性への多面的なケアを供給していくことの重要性を強調している。
また、心理療法のシステム作りも必要としている。

Childbirth Antiretroviral Therapy Reduces Early Perinatal HIV-1 Transmission

Lancet 04/04/2002 By Harvey McConnell


周産期の女性に抗ウイルス療法を行うと、最初の数週間のHIV母子感染を減らせるかもしれない。
この治療によって、母乳による子育てで母から子へHIVが感染する危険を防ぐ、短期的な利益を得られる、とオランダ、アムステルダムのDr Joep Langeらは報告している。

多くの先進国では、抗ウイルス薬の併用療法で、HIV母子感染をかなり減らす事ができた。
資源の乏しい国に合わせた短期療法は、周産期のHIV感染を本質的に減らせる事が示されて
きた。
この結果を鑑みて研究者たちは、主に母乳栄養を行っている者たちを対象に、zidovudineとlamivudineを用いた、短期療法の効果を評価した。

この無作為二重盲検プラセボコントロール試験は、1996年6月から2000年1月の間、南アフリカ、ウガンダ、タンザニアで、4つの治療法のうち一つに無作為に割り振られた、1797名のHIVに感染した母親を対象に行われた。
第1群は、分娩前・中・後に治療を受け、第2群は分娩中・後に、第3群は分娩中のみ治療を受けた。そして第4群はプラセボが与えられた。

分娩6週後のHIV母子感染率は、分娩前・中・後に与えられた女性が最も低かった。
感染率はそれぞれ、第1群5.7%、第2群8.9%、第3群14.2%、そして第4のプラセボ群は15.3%であった。
さらに、約75%の女性が母乳栄養で子育てをし、18ヵ月後のHIV感染率は、それぞれ、15%、18%、20%、そして22%であった。

Dr Langeは、分娩前・中・後の女性に治療を施す事は、周産期のHIV感染を減らす効果が
高く、可能ならばどこでも短期療法を行うべきであり、3剤併用療法はさらに効果的であると述べている。
また、しかしながら、発展途上国の母子感染を予防する短期療法の導入の際は、母乳による感染のリスクを最小限にする介入も同時に行うべきである、とまとめている。

Lancet 2002; 359: 1178-86

No Adverse Event Surprises From HIV Drug Abacavir

03/04/2002 By Mark Greener


拡大されたプログラムの間のABCの副作用は、これまでの研究と似ている。

ABCは他の抗HIV薬と併用される、新しい炭素環式のNRTIである。
アメリカのGlaxo Wellcomeの研究者たちは、HIVに感染した13000例以上の成人を対象に行われたABCの拡大されたプログラムによる結果を報告した。
患者たちは承認されている処方では長くは反応しなかった。
ABCを含んだ治療の2ヵ月後に、31.4%の患者のウイルス量は少なくとも0.5 log10減少しており、さらに、5.6%の患者でウイルス量は400 copies/ml未満に減っていた。

このプログラムは、ABCの忍容性が高いことを示唆しており、全体で7.7%の患者が重大な有害事象を報告した。
嘔気、発疹、下痢、倦怠感か疲労感、そして熱発が一般的な重大な副作用であった。
さらに患者の4.6%に、ABCに関連したと思われる過敏反応がみられた。
著者たちは、全体として、このプログラムの間に出現したABCに関連した副作用の種類と発現率は、phaseUとphaseVの治験で報告されたものに似ているとまとめている。

Clinical Infectious Diseases 2002;34:535-542.

"Abacavir Expanded Access Program for Adult Patients Infected with Human Immunodeficiency Virus Type 1"