Acute Measles Infection Suppresses HIV Replication

BALTIMORE, MD -- April 16, 2002 -


the Johns Hopkins Bloomberg School of Public Healthの研究者等によれば,麻疹に罹患するとHIVの複製が抑制される.

ZambiaのHIV感染小児における検討で,麻疹に罹患すると有意に血中HIVウイルス量が減少することが明らかになった.今までにツツガムシ病でも同様の事実が報告
されている.この検討の結果はApril 15, 2002のThe Journal of Infectious
Diseasesに掲載される.

これらの結果は予想に反するものであった.麻疹は重度の免疫抑制状態を生じさせ
るので,多くの続発性感染症を引き起こし,小児の重大な死因である.
今回の結果から,麻疹は一時的にHIVを抑制する免疫システムを腑活することが
明らかになった.93名の麻疹に感染したHIV感染小児を追跡した.
麻疹治療のため入院した際と退院時,さらにその1ヶ月後に血中HIVウイルス量が
測定された.対照として麻疹に感染していないHIV感染小児と麻疹に感染した
HIV非感染小児の血液も採取された.麻疹に感染したHIV感染小児のうち,
33名の最初の血中HIVウイルス量中央値は5339 copies/mlであった.
退院時の血中HIVウイルス量中央値は60121 copies/mlに増加し,その1ヶ月後には
さらに387148 copies/mlに増加していた.麻疹に感染していないHIV感染小児の
血中HIVウイルス量中央値は228454 copies/mlであった.研究者等は免疫システムの
反応の指標となるCD8陽性T細胞数にも注目し,麻疹とHIVの両者に感染した小児では
対照群に比し増加していることを明らかにした.この増加は血中HIVウイルス量の
抑制が見られる時期に一致して起こっていた.
麻疹がHIVの増殖抑制と免疫システムの腑活をどの様にして起こすのかについては
更なる研究が必要であるが,今回の知見はHIVの病原性と免疫系の関連を理解する
上で興味深い.
SOURCE: Johns Hopkins University Bloomberg School of Public Health

CROI: TMC125 Shows Antiviral Effect in Non-nucleoside Reverse Transcriptase
Inhibitor-Resistant HIVSEATTLE, WA -- March 1, 2002--

簡単な臨床そして生物学的インデックスを用いると,
HIV患者において致死的治療副作用である乳酸アシドーシスの発症の危険性を評価
できるらしい.

HAARTで治療されているHIV患者の臨床そして検査データの記録からある知見が
明らかになってきた.
あるインデックスを用いると高い精度で乳酸アシドーシスの発症を予測できた.
インデックスの中身はLDHレベル(正常値の2倍以上の上昇),
AST,ALTレベル(正常値の2倍以上の上昇),嘔気/嘔吐からなる.
乳酸アシドーシスの発症は稀だがHIV患者において起こると致死率が高い.
最初の症候は軽度で非特異的であり結果として診断が遅れる可能性がある.
第39回IDSAで米国,ノースカロライナのTriangle Pharmaceuticalsの研究者達が
この検討結果を発表した.
3つの臨床試験に登録されている1003名の患者を対象にそれぞれ検討を行ったところ,
8名で高乳酸血症が認められ,うち2名は乳酸アシドーシスを来していた.
治療開始から症状が発現するまでの平均期間は,41.5週(27-61週)であった.
1名は劇症型乳酸アシドーシスで死亡した.他の全例では治療中止によって改善が
認められた.
地勢学,臨床データ,検査値の統計学的検討が行われたが,年齢,LDHレベル,
重炭酸レベルが乳酸アシデミアの発症と有意に相関していた.
ウイルス量とCD4細胞数は関連が認められなかった.
これらの知見に基づいて同研究者達は診断のためのインデックスを作成した.
この検討におけるインデックスの診断特性は感度100%,特異度98%,陰性的中率100%,
陽性的中率50%であった.これらの結果は前向き検討で確認される必要があると
コメントしている.