01/20/03配信分

Ethnic Disparity in Zidovudine Therapy Among Childbearing Women and Pediatric AIDS Cases in California A DGReview of :"Ethnic disparity in HIV prevalence and zidovudine treatment among childbearing women and pediatric AIDS cases in California." AIDS

12/17/2002      By Mark Moran


カリフォルニアでは、出産可能なHIV陽性女性のうち、アフリカ系アメリカ人とラテン系の人々に、ジドブジンの治療を受けていない人が多い。

HIV陽性のアフリカ系アメリカ人やラテン系の女性に、ジドブジン治療を広める為には、妊娠後期の女性に対する、短期間のジドブジンのコースや迅速なHIVテスト、カウンセリングが必要であろう。

カリフォルニアで出産可能な女性について調査を行ったところ、ジドブジンの普及に民族的な差が生じていることが分かった。

1998年7〜9月に匿名で新生児のHIV抗体テストを行った。スクリーニングで引っかかった108検体のうち77がHIV抗体陽性であったが、そのうちの37.7%はアフリカ系アメリカ人の母から生まれた新生児の検体で、35.1%はラテン系の母を持っていた。
実際、カリフォルニアの小児AIDS患者ではアフリカ系とラテン系が多数を占めている。
しかし、ジドブジンによる治療を受けていない女性はラテン系で29.6%、アフリカ系で24.1%にのぼる。この数字も最も高いものになっている。

出産可能なHIV陽性のアフリカ系アメリカ人やラテン系の女性に、もっとジドブジン治療に参加してもらうためには、短期間のジドブジンのコースや迅速なHIVテスト、カウンセリングなども含んだ革新的なアプローチが必要になる。

 

HIV-1, hepatitis B virus, and risk of liver-related mortality in the Multicenter Cohort Study (MACS)
                    
Lancet 2002; 360: 1921-26.


―HIVとHBV合併感染は肝関連死の致死率を高める―
 
 米国の4つの大きなセンターを対象に行われた研究で上記が明らかにされた。
対象患者がHAARTを施行されていてもリスクは増加していることもわかったという。
最初の抽出期間は1984年4月から1985年3月にかけてで、対象はボルチモア・シカゴ・ピッツバーグ・ロサンゼルスの4都市のMulticenter AIDS Cohort Study (MACS)にのった男性同性愛者である。2度目の抽出期間は1987年から1991年にかけてで、さらに少数代表を増やす形でstudyが企画された。対象男性はエントリーからその死亡まで、または2000年3月30日まで6ヶ月毎に観察された。326名(6%)がHbs抗原陽性で、うち213名(65%)がHIV-1 陽性であった。一方、4967名のHbs抗原陰性者のうち2346名(47%)がHIV-1 陽性であった。肝不全により死亡した割合は、全体では1000人年あたり1.1、HIV-1単独感染者では1.7、 HbsAg単独感染者では0.8であったのに対し、HIV-1 とHbsAg両方陽性者で 1000人年あたり14.2とより高かった。
肝関連死が最も高かったのは、CD4細胞数が低かった男性群で、HAARTが導入された1996年以降のデータの2倍であった。以上のデータは、HAARTがHIV-1に効果があるとはいえ、合併感染しているそれぞれの患者の認知とさらなるマネージメントの必要性が示唆される結果であった。

 

 

Markers of HIV-1 Disease Progression in Individuals With Heamophilia Co-Infected With Hepatitis C Virus

By Mark Moran Lancet


HCV・HIV合併血友病患者のHIV−1感染症の進行を示すマーカー

血友病でHIV−1とHCVを合併している患者が低アルブミン値を示している場合、予後不良を示唆していると言える。そのためどの病期であっても警戒する必要がある。
15年間、HIV−1のseroconversion直後に測定されたアルブミン濃度は、CD4値やHIV-RNA量に関係なく、エイズと死のリスクと関連していた。(Royal Free Centre for HIV Medicine, Royal Free and University College Medical School, London, Englandの研究者が報告)
この研究の目的は、血友病でHIV−1・HCV合併患者において、肝機能のマーカーが、エイズの進行や死と関連性があるかを評価することであった。
1996年から3〜6ヶ月ごとに、111名の患者を対象に、3ヶ月ごとのCD4値と肝機能マーカーと、1年ごとのHIV−RNA量を測定した。これらがエイズと死のマーカーとして予後を評価する指標となるか評価するためにCoxの回帰モデルを使用した。
短期間では、CD4値とHIV-RNA量を調節すると、アルブミンはエイズの進行とは関連が無かったが、死とは強い関連が認められた。
15年間の観察では、HIV−1のseroconversion直後に測定されたアルブミン濃度はエイズの進行(相対危険度0.91、p=0.04)と死(相対危険度0.91、p=0.004)のリスクと関連が認められた。