02/20/03配信分

"ICACT: Low-dose Pegylated Liposomal Doxorubicin Effective Against Kaposi's Sarcoma in AIDS Patients"

By Adrian Burton Special to DG News PARIS, France


低用量のペグ化されたリポゾーマルドキソルビシン(PLD)はエイズ患者に合併したカポジ肉腫に奏効する。


HAARTを受けていても合併しやすいエイズ患者のカポジ肉腫にPLDが有効であることをイタリアのグループが報告した。平均43歳の16名のエイズ関連カポジ肉腫患者に2から3週の周期で20-30 mg/m2 のPLD(この量は通常使用量の半分に過ぎないが、)を、平均8.5 サイクル (range 4 -10, total cycles 104)行なった。

これらの患者は、エントリー時すでにかなり重篤な状況で、13名の患者は内臓まで浸襲があり、3名は深いレベルの皮膚浸襲があった。患者の HIV stageは、10名が stage C3, 5 名がstage C2 、1名はstage C1であった。1名は HIV関連肝炎を合併しており、2名は心筋梗塞を発症、1名はCastleman's diseaseさらに1名は結核を合併していた。
3名の患者 (18.75%)でComplete responsesが得られ、5 名(31.2%)がpartial response、2名(12.5%)はno changeであった。副作用はほぼコントロールできたが、トータルで13 cyclesの遅れが副作用のために余儀なくされた。5名に好中球減少があり、G-CSFを使用した。 従来の治療と同等の効果でありながら副作用は少ないし、かなり進行した重篤な状況の患者のチョイスになりうることを示唆している。

Side Effects Linked to Post-Exposure HIV Prophylaxis

HIV に暴露した後の予防内服を受けた人でも副作用は出やすい、という結果をイタリアの研究者達が報告した。

暴露後の予防内服を副作用で中止してしまうのは、内服のレジメンでプロテアーゼ阻害薬(PI剤)を用いているからであろう、としている。

イタリアで1996年から2002年まで821人の人がHIV感染を予防するための抗ウイルス剤の内服を行った。副作用の発現の頻度は、性感染で予防内服する場合に比して、職業的な暴露で内服する場合に多かった。

821人の内訳は、587人はhealthcare worker、52人はsafety/social worker、87人は性的暴露、95人はそれ以外であった。その研究では暴露したものがHIVが陰性であったと判明したため、予防内服を中断したものは除外された。
PI剤を含むレジメンで内服している場合は、他のレジメンと比較して中止の割合が50%高かった。内服のレジメンは60%がPI剤を含むレジメンであり、30%はzidovudine/lamivudineで行い、24例でnevirapineを用いていた。
副作用は女性の67%、男性の61%に出現し、healthcare workerでは70%、safety/social workerでは60%、性的暴露では53%、それ以外では43%で発現していた。グレード3のGOT/GPTの上昇は0.5%であり、nevirapineを用いた場合はグレード4のGOT/GPTの上昇は17%であった。NRTI 剤を用いた人の2人に1人は、C型肝炎のseroconversionによるグレード3のGOT/GPTの上昇を示していた。
一般的に薬剤性の肝障害は稀で、通常は軽度から中等度で可逆性だが、PI剤を含む暴露後の予防内服は頻度が高くなる。

HIV Responses After Treatment Interruption

AIDS 2003;17:3:361-70. "Persistence of drug-resistant HIV-1 after a structured treatment interruption and its impact on treatment response."

02/12/2003 09:23:36 AM By Mark Greener


計画的な治療中断後のHIVのレスポンス

計画的な治療中断後の薬剤耐性HIV-1の持続と治療に与えるインパクトについて

HIV治療を中断した患者では、中断中も、中断後も低レベルで薬剤耐性が残る。しかし、十分に効く薬を1剤でも含んだレジメンであれば、HIVを十分に抑えることが出来る。

カリフォルニア大学のグループが、24人の患者に対し、プロスペクティブな調査を行い明らかにした。平均して20週間の計画的治療中断を行い、続いて治療を再開した。
中断前のウイルスに対し、十分な感受性を持った薬を含まないレジメンを使った患者では、一時的にウイルスのレスポンスがあった。患者から分離したHIVはウイルス学的失敗を示した。これらのウイルスは複製能は落ちていたが、複製レベルは中断前と変わらなかった。一方、中断前に十分な感受性を示した薬の含まれたレジメンを使用した患者では、ウイルス抑制(<200 copies/ml)がなされた。
ただし、2名の患者では、ウイルス抑制が効いているにもかかわらず、中断前に認められた薬剤耐性ウイルスが残っていた。

CROI: Next-Generation Protease Inhibitor TMC114 Overcomes Resistant HIV

By Ed Susman


次世代protase inhibitor TMC 114は耐性HIVに有効である

研究段階のprotease inhibitor TMC 114は、ウイルス複製阻止を維持するのに現在の治療が無効な患者において、劇的にHIVの血中レベルを減少させる。
これまで集められたデータから、TMC 114はprotease inhibitor耐性ウイルス株が多く存在する中でも、薬剤活性が維持されるようである。

ほとんどすべての次世代protease inhibitor使用患者において、約0.5 logのウイルス力価の低下が達成されているが、ウイルス力価減少中間値は1.35 log10、最大減少は約2.5 logだった。2.5 logの減少はウイルス力価を300倍減少させたことになる。
TMC 114は開発中の新しい抗HIV薬の期待されているものの一つである。

Dr. ArastehらはPhaseUaのopen-label dose-raging studyで耐性ウイルスの進展によりHIV controlにprotease inhibitorの効果がなくなった50人の患者を登録した。
一方は現在の治療を続け、もう一方では効果増大を期待してprotease inhibitor,ritonavirを併用し、異なった量でのTMC 114服薬計画を使用した。HIV感染患者の薬剤効果レベルを増加させるために、しばしば用いられる治療計画である。

TMC 114 300mg + ritonavir 100mg 2回/日 服用群はウイルス減少中間値 1.24 log、TMC 114 600mg + ritonavir 100mg 2回/日 群は1.50 log、TMC 114 900mg + ritonavir 100mg 1回/日 群では1.13 log であった。14日間のTMC 114試験において約40%の患者が同定基準値を400 copyとした場合、同定不能レベルにまでHIV力価が減少した。

抗レトロウイルス薬耐性は現在HIV治療失敗のかなりの割合を占めており、HIV/AIDS患者の主要な懸念事項となっている。交叉耐性が、現在認められている
protease inhibitorの多くを無効にする可能性がある。この薬剤は通常耐用性がよく一人の患者に薬剤性の肝毒性が認められたが可逆性であった。長期的な安全性と効果を評価し、適量を定義するためにさらなるstudyが今年、のちに行われる。

CROI: Antiretroviral Therapy Can Be Integrated into Existing Tuberculosis Therapy Program

By Peggy Peck


抗レトロウイルス療法は結核治療との融合が可能である

20名の患者の試験的研究によると、結核とHIV重複感染患者が安全、かつ効果的にDOT(directly observed therapy:直接服用確認療法)抗結核治療プログラムの一部として抗レトロウイルス剤治療が可能である。
南アフリカ、ナタール大学のChristopher Jack医師は、START( Starting Antiretroviral and TuberculosisTherapy)の結果を報告した。

以前のSTART調査官であるエール大学のGeraldFriedland医師は、TBDOTプログラムは、南アフリカの結核患者のほとんどがHIV陽性であるため、結核治療とHIV治療の開始点となるといっている。さらに彼は、しかしこれはすべてのARTがTBDOTを通して行なわれるのではないとも付け加えている。確実に1日一度のARTを行なう必要があるが、このARTレジメンでさえ、HIV、結核両治療を同時に行なう場合、服薬を確実にする特別な注意が必要であると説明している。

南アフリカのthe Prince Zulu Communicable Disease Clinic.で、同意を得た結核菌排菌患者92人に、HIVカウンセリングとテストを行なった。59人患者がHIV陽性であり、ARTを勧められた。HIV陽性患者のうち15人の女性と5人の男性患者がスタディに加わった。平均年齢は31歳、平均のCD4が230cells(24〜499cells)、6名が200以下であり、14名が200〜500の間であった。viral loadの平均は5.75log.であった。患者は1日に一度didanosine、lamivudine(3TC)、efavirenzの3剤の内服を行なった。この抗レトロウイルス薬のレジメンに加え、 isoniazid, rifampin, pryazinamide,ethambutolを2ヶ月間、その後 isoniazid, rifampin を4ヶ月間行なう standarddaily TBDOTも行なった。結核のレジメンは、平日はDOTの訪問によって行なわれ、週
末は自己管理によって行なわれた。患者は効果、副作用、毒性など身体検査、血液検査などで調べられた。

結核治療後、患者はARTの継続とHIVのケアのため、HIVクリニックに委託された。
TBDOT後、78%の患者でviral loadが50コピー以下となり、CD4が平均69cells上昇した。内服治療は著明な消化管、肝、皮膚または神経毒性を認めず終了した。
Jack博士は、20人中18名が結核菌排菌陰性となり、1名のみこのプログラムから脱落したと言っている。研究者たちは、TBDOTプログラムはHIVの確認とARTのモニタリングや導入に必要だと結論付けている。Jack博士らは、500人のHIV、結核重感染患者のランダマイズスタディを現在計画している。