04/03/03配信分
Reduced Cytokine Production Predicts Mortality In Patients Infected With HIV-1

サイトカイン産生の減少はHIV感染患者での予後不良につながる

HIV感染患者でも、末梢の白血球でサイトカインを産生する能力が備わっていれば、長期の生存が期待できる。デンマークの研究者が107人のHIV感染患者と65人の対象群で、白血球のサイトカイン産生能が死亡と関係あるかについて、検討を行った。
HIV感染患者でも無症候期であれば、IL-1とIL-12の産生は増加していた。IL-10、IL-2、soluble IL-2 receptor の産生は低下していたが、TNF、IFN-gamma、IL-1 receptor antagonistの値は変化していなかった。HIVが進行するにつれ、各サイトカインの産生は全て減少した。これらのサイトカインの産生の減少は、死の危険の増加と関連していた。さらに、TNF、IL-1、IL-10、IL-12の産生の低下は独立して予後不良因子となっていた。

9- cis -Retinoic Acid Capsules in the Treatment of AIDS-Related Kaposi Sarcoma

Archives of Dermatology 2003;139:2:178-186


レチノール酸はエイズ関連のカポジ肉腫に対し中等度の効果を示す。

エイズ関連カポジ肉腫を呈した57名に対し、9-cis-retinoic acidを60mg/m2から始めて、2週ずつ40mgずつ増量し、140mg/m2まで内服して効果をみるというフェイズIIオープン試験が施行された。カポジ肉腫そのものの縮小反応と治療前の6つの指標箇所における反応数や高さの測定によって50%反応を評価した。
一日投与量60mg/m2と100mg/m2の患者は忍容できたが、140mg/m2は頭痛により継続不可能であった。それ以外の主な副作用としては、乾燥感、皮疹、脱毛、高脂血症がみられた。11人(19.3%)が全体での50%反応達成で、ひとりは完全消失であった。22人(38.6%)は、6指標箇所で改善があった。その22人中16人(72.7%)は少なくともそれまで施行された治療に抵抗性であった患者であった。CD4リンパ球数が150以下の患者でもそれより多い患者と同等の効果を示した。治療期間は0.14-62週(平均15.1週)で、効果発現には4.0-21.1週(8.5週)かかっていた。

 

Nastech Announces FDA Approval of Nascobal (Cyanocobalamin)
Labeling Supplement to Include Maintenance of Hematologic Status in Patients
With HIV Infection, AIDS, Multiple Sclerosis and Crohn's Diseas
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HIV感染小児において、単純化された抗HIV療法のレジメンは効果的であることを米国の研究者が実証した。「我々は、空腹時の総コレステロール、LDHコレステロール、中性脂肪、コレステロールにおけるHDLの割合の著明な改善を示すことができた」と(Rainbow Babies and Children's Hospital's Centre for AIDS Research at Western Reserve University in Cleveland, Ohioの)研究者は述べている。

この研究において、24〜160ヶ月の年齢の17名のHIV感染小児に対して、1日1回内服で効果が得られるNNRTIのEfavirenz がウイルス学的に成功するレジメンとしてPIから置き換えられた。さらに、Efavirenzを含んだレジメンへの変更は、HIVに感染している小児に容認され、ウイルスの抑制も維持した。この研究は、HIV感染小児における単純化戦略について大々的な無作為化した研究をすべきであることを示唆している。HIV感染小児は、成人よりもウイルス量の抑制が困難で、また、抗HIV療法によると考えられる代謝性の合併症は成人でも小児でも発生する。PIからのスイッチの研究に参加したopen-labelの小児は、この研究前に21ヶ月間、2〜3種類のNRTIと1〜2種類のPIのレジメンを行っていた。全ての小児はNNRTIの使用が始めてであった。NRTIはそのままとし、PIをEfavirenzに変更し48週間の研究を行った。48週目において、17名のうち16名はHIV-1-RNAが50コピー/ml以下で、残り1名は61コピー/mlであった。