03/05/27配信分

PAS: Increased-calorie Formula Increases Weight in Infants Born to
HIV-Infected Mothers


高カロリー栄養はHIVに感染母から生まれた児の体重を増加させる

HIV感染母から生まれた児への栄養法は母乳を通してのHIV感染を防ぐことができ、
高カロリー栄養は子宮内でHIVにさらされた児の体重を増加させる。
 現在進行中のdouble-blind randomized studyでは合衆国とラテンアメリカの母児
について、HIV感染児と子宮内で感染にさらされたが感染しなかった児で高カロリー
栄養についての評価を行う。2097人の児はすべてHIV感染母から生まれ、
児は生後17日で平均体重1.8kgであった。40人の児はHIVに感染しており、
8週間Followした。体重、身長、頭囲にて成長を評価した。感染していなかった
グループにはHIV DNA のPCRを出生時と研究の4週目に行い、8週目にCD4+
のカウントを行った。

1027人の高カロリーグループ(26kcal/oz)と1030人の標準的なカロリーグループ
(20kcai/oz)で行った。終了時には体重は高カロリーグループで平均5.29kg、
標準グループでは5.20kgで明らかな違いがみられた(p=0.01)。体重の違いは
ラテンアメリカ人でより認めた。身長や頭囲では違いは認めなかった。栄養法と
CD4+countに明らかな違いはなかった。ラテンアメリカの児では合衆国の児より
も小さく生まれ、これは母親の状態(貧困など)が悪いためと考えられた。
高カロリー栄養で児の成長の改善や母乳を介してのHIV感染の改善に役立つ。


FDA Antiviral Advisory Committee Recommends Approval For Investigational Protease Inhibitor Reyataz (Atazanavir)


FDA抗ウイルス詰問委員会(FDA Antiviral Advisory Committee ) がプロテアー ゼインヒビターReyataz (Atazanavir)を推奨した

  Bristol-Myers Squibb社は、FDA Antiviral Advisory Committee が、FDAに対し HIV感染に対する治療薬として調査中であるプロテアーゼインヒビター:Atazanavir (商品名Reyataz)を推奨したことを喜んでいる。
FDAは委員会の推奨に制限されないが、ほとんどの場合これらの委員会の推奨に従う。 Reyatazは、現在FDAで評価を受けている。 Bristol-Myers Squibb社は、 Early Access Program (EAP)にある患者を募り、FDA承認前より適応のあるHIV感染者 に対しatazanavirの投与を行なってきた。


Anti-HIV Drugs Save Vision, Improve Outlook For AIDS Patients
BETHESDA, MD -- May 14, 2003 --


抗ウイルス薬は視力を温存し、エイズ患者の将来QOLを改善する。

Johns Hopkins Medical Institutionsのグループが、HAARTにより75%の患者で視力に関する予後が改善したと報告した。さらに、すでに視力低下をきたしていたエイズ患者の生命予後はHAARTにより延びていたが、視力低下に伴うQOL低下の改善はもたらされていなかったと報告している。

1983年8月から2000年5月にthe Wilmer Eye Institute at Johns Hopkinsで診療 された648名のAID患者のうち、診断時にすでに17%が20/200 vision (legal blindnessの基準、33%が20/50 vision ? 自動車運転に制限が必要、という 視力低下を認めた。白人は少ないが麻薬中毒者には視力低下例が多い傾向にあった。

1ヶ月毎に視力チェックし、1年後42%にあたる426名にvisual acuity equivalent to three lines on the vision chartで低下、30%でsix lines on the chartに おいて、23%でthe equivalent of 10 lines on the chartにおいて低下を認めた。 CMV網膜炎と診断されて1年後、 20/50 visionに陥った例は34%に及び20/200の レベルに陥った例は24%に及んだ。つまり1年以内に患者の約半分56%が20/50 まで視力を失い、約3分の1(37%)が20/200すなわち全くの盲目になるという計算に なることがわかった。93名 (126 eyes)がスタディ期間中HAARTを施行され、46 名 (64 eyes)が免疫学的には改善を示し、47名 (62 eyes) は改善しなかった。

HAART施行例は一概に未施行例より視力予後は良く、免疫学的に改善していた例は さらに良好であった。

2番目の研究では、1998年9月から2001年3月にかけてエイズ合併症調査を Johns Hopkinsとその他米国内の18 のセンターにおいて施行した一貫で、 13歳以上の971名AIDS患者への視力に関するQOL質問表を回収した結果も報告 されている。

50名が新しくCMV網膜炎と診断された患者、212名が平均3年の罹病期間ですでに CMV網膜炎にかかっていた患者、709名がCMV網膜炎なしであった。新しく罹患する 患者では女性、若年者、黒人の傾向が強かった。血中にCMV DNAを検出する例も多く、 エイズと診断された時期が近く、従ってHAART未施行例が多かった。いずれにしても CMV網膜炎非合併例よりQOLスコアは悪く、general health-related QOLスコアは、 CMV網膜炎既感染グループと非罹患グループでは変わりないか、むしろ前者で良く、 HAARTがよく効いているか否かに左右されていた。 新しく診断されたグループでは general health-related QOLスコア同様に悪かった。