07/05/18配信分

Promising New Treatment for HIV

LONDON, UK -- April 5, 2007 ?


新しい抗レトロウイルス薬は現行の薬剤との併用で高い有効性を持つことがランセットに報告された。

現在の薬物療法で失敗することが多いため新しい薬剤が緊急に必要とされている。

治療の失敗の確率は現在21%におよび新薬により11%に低下させることができるとされている。新しいPIであるdarunavirは低容量の抗レトロウイルス薬併用によりブーストされ効果を発揮している。進行したHIV感染症でこれまでの治療に失敗した患者をエントリーしてバックグランドの薬剤は同様にしてコントロールとdarnavirとritonavirを一日2回併用する群が比較されている。

Darunavir-ritonavirはウイルス学的にも免疫学的にもコントロール群より優れていた。Bonaventura Clotet医師らは、48週後にHIV-RNAを測定したところ61%の患者で開始時より10倍HIV-RNAが低下したことが明らかになった。同様の結果はコントロール群では11%だった。

コントロールでは10%であった50コピー以下に減少した割合がdarnavir群では約半分の45%であった。同様に免疫学的なデータについてもCD4を増加させる効果が明らかになった。そしてCD4の増加はHIV-RNAの低下より病勢の進行をとめることに対して良い結果をもたらす。

新薬を内服した群では平均102cells/mcLの増加が得られコントロールでは19cells/mcLであった。これまでの研究では、通常の併用治療ではCD4が100cells/mcL以上増加するのは10%以下で、85%の患者がCD4が2525 cells/mc以上は増加せず、3年以内にAIDSへ進行したり死亡したりした。これらの結果より進行した低CD4の患者でもdarnavirが良好な結果を示すことが明らかになった。

デトロイトのWayne State University のRodger MacArthur医師は今回の臨床試験の結果について総合的に判断するには2年ないしは3年にわたる経過観察が必要ではないかとコメントした。さらに今後はdarunavir-ritonavirとtipranavir-ritonaviについてこの両薬剤に対していくつかの交差耐性を示す患者での比較試験が必要ではないか。しかし、現時点ではdarnavirは認容性にすぐれ、安全性も高く、多剤耐性HIV感染者に対して効果が期待されるため歓迎される薬剤であろう。と付け加えた。

SOURCE: The Lancet


タンザニアの HIV 陰性女性におけるビタミン剤投与と周産期の転帰

Vitamins and Perinatal Outcomes among HIV-Negative Women in Tanzania

W.W. Fawzi and others


背景: 未熟分娩と低出生体重は,とくに発展途上国において,高い周産期死亡率および高い新生児死亡率に関連している.母体の微量栄養素欠乏が,このような有害転帰に寄与している可能性がある

方法: タンザニアのダルエスサラームにて二重盲検試験を行い,ヒト免疫不全ウイルス感染陰性の妊娠女性 8,468 例(胎児の在胎週数 12〜27 週)を,総合ビタミン剤(推奨栄養所要量の数倍量の成分を含む)の連日投与を受ける群とプラセボ投与を受ける群に無作為に割り付けた.女性は全員,出産前の栄養補助として鉄と葉酸を摂取した.主要転帰評価項目は,低出生体重(2,500 g 未満),未熟分娩,胎児死亡とした.

結果: 低出生体重児出生率は,総合ビタミン剤投与群では 7.8%,プラセボ投与群では 9.4%であった(相対リスク 0.82,95%信頼区間 [CI] 0.70〜0.95,P=0.01).両群間で,出生体重の平均差はわずかであった(67 g,P<0.001).未熟児出生率は総合ビタミン剤投与群で 16.9%,プラセボ投与群で 16.7%であり(相対リスク 1.01,95% CI 0.91〜1.11,P=0.87),胎児死亡率はそれぞれ 4.3%,5.0%であった(相対リスク 0.87,95% CI 0.72〜1.05,P=0.15).栄養補助により,在胎週数に比して出生児の大きさが小さくなるリスク(10 パーセンタイル未満は総合ビタミン剤投与群で 10.7%,プラセボ投与群で 13.6%;相対リスク 0.77;95% CI 0.68〜0.87;P<0.001)と母体貧血のリスク(ヘモグロビン濃度 11 g/dL 未満,相対リスク 0.88,95% CI 0.80〜0.97,P=0.01)は低減したが,平均ヘモグロビン濃度の群間差は小さかった(0.2 g/dL,P<0.001).

結語: 総合ビタミン剤による栄養補助で,低出生体重児ならびに在胎週数に比して小さい児の出生率は低下したが,未熟分娩および胎児死亡に対する有意な影響はみられなかった.発展途上国のすべての妊娠女性に対して,総合ビタミン剤の投与を考慮すべきである.(ClinicalTrials.gov 番号:NCT00197548)


口腔液を用いたHIVの迅速検査は有望である。

Rapid Oral HIV Test Shows Promise

MONTREAL, QUEBEC, CANADA -- April 12, 2007


 新しいstudyでは、血液を用いたHIV検査に替わって、迅速で便利、使用しやすいHIV検査が標準的な実地検査になるであろう。Studyは口腔内の液体を使用したOraQuick HIV1/2テストで100%の確実性を持ち、患者からもより好まれるものである。

主任研究者のNitika Pai, MD(a postdoctoral fellow at the McGill University Health Centre)らは、インドのセバグラムにあるマハトマ.ガンジー医科学研究所にて450人にHIV検査を行なった。32%がHIV陽性であった。研究者たちは2つのサンプルを用いてOraQuickの診断の正確性を比較した。一つは唾液を用いたもので、もう一つは従来行なわれてきた血液を利用したfinger stickであった。口腔液を利用したものでは100%の正確性が得られたが、血液を使ったものでは1例の疑陽性があり99.7%の正確性であった。口腔液を利用した検査では不満の声がほとんどなかったのに対し、血液を使用した検査では66%で不満が聞かれた。

OralQuickテストはFDAによって承認されていたが、過去に行なわれたstudyでは十分な確実性が得られなかった。結果としてCDCはもっとしっかりとしたstudyを行なうためにインドの地方にてこのstudyを組んだ。

「我々の見解では、口腔液を用いた検査は、インドの地方で行なわれるHIV検査ではより好まれる検査である。」と疫学者のPai医師(supported by the Canadian HIV Trials Network)は語った。「他の利点といえば、従来結果が出るまで2週間要していたのが40分以内で分かるようになったこと、最小限のトレーニングを受けたヘルスワーカーが施行でき、特殊なテクニックを要さないことである。」「早期にHIV検査を行なうことはHIVのコントロールのイニシアチブをとる上でも非常に重要なことである。特に非侵襲性で簡単な口腔液を用いた迅速検査はHIVのスクリーニングに大きなインパクトをもたらした。家でHIV検査が行える可能性の扉を開けた。」と彼女は述べた。

SOURCE: McGill University Health Centre


抗C型肝炎ウイルス薬に対する持続応答は、実質的にすべてのケースで治癒という結果になった。EASLでの発表

Sustained Response to Anti-Hepatitis C Virus Drugs Results in Cure in Virtually All Cases: Presented at EASL

By Jill Stein


2007年4月16日スペイン、バルセロナにて〜持続的ウイルス学的応答(SVR)に達しているC型肝炎感染患者の99%以上が、治癒とみなされるかもしれない結果である、というデータが、第42回Annual Meeting of the European Association for the Study of the Liver (EASL)で発表された。

主任研究者であるカナダのカルガリー大学医学部の教授であるMark G.SwainMDは、SVRに達した997人のうちの8人のみが後に再感染へ進行した、と言った。

Dr.Swainと共同研究者らは、9つのStudyから長期結果をレビューし、単剤治療としてはαペグインターフェロンα2a(40KD)(PegasysR)での治療後、または、リバビリン(CopegusR)との併用により、SVRに達した患者を同定した。「私は、持続的なウイルス学的応答に達した患者に対して、自宅へ帰り中断した人生を続けるように話している。」とDr.Swainは4月12日の発表で述べた。「彼らには、病気が戻ってくる可能性は0.5%未満である、と伝えている。」

単剤治療をうけていたトライアルは3つあり、併用治療を受けていたトライアルは6つあった。併用治療は現在はスタンダード治療とみなされており、抗ウイルス薬を処方されたHCV患者の約66%がたいてい48週間でSVRに達することができる。

SVRは、治療中止後6ヶ月に血中のウイルス量が検出限界以下になることと定義した。

Dr.Swainは統計学的な分析をしていないと言った。「我々は無数の数を調べた。比較グループがいなかった。」SVRに達した患者のうち、HCV単剤治療を受けた163人は、ペグインターフェロンα2aのみで治療され、併用治療を受けた741人はペグインターフェロン2aに加えリバビリンで治療された。HIVとHCVの共感染していた93人は単剤、併用療法どちらでも治療されていた。

「持続的なウイルス学的応答は、HIVなどの疾患のための免疫抑制患者か、臓器移植を受け免疫抑制薬を必要としている患者に起きるかどうかの持続的ウイルス学的応答であることを見つけた。」とDr Swainは述べた。「応答の中で減少しているわけではない。」

このスタデイの方法論のために、患者が本当に再発や再感染したのかどうかを同定するのは不可能であろう。と彼は付け加えた。

このスタデイはRocheの協力で行われた。

[Presentation title: Durable Sustained Virological Response After Treatment With Peginterferon a-2a (PEGYSUS) or in Combination With Ribavarin (COPEGUS): 5-Year Follow-Up and the Criteria of a Cure. Abstract Number 1]