07/08/09,09/28配信分

Studyは、HIV感染患者へのインフルエンザと麻疹のワクチンが必要であると断言している

Studies Affirm Need for Influenza and Measles Vaccinations in HIV-Infected Patients

ARLINGTON, VA -- July 23, 2007


最近の2つのstudyでは、HIV感染患者に対してインフルエンザと 麻疹のワクチンを接種することの重要性が強調されている。 Studyは両方ともThe Journal of Infectious Diseasesの8月1日号で 発表されており、オンライン上で見ることが出来る。

 ジョンホプキンス大学のWilliam J. Moss, MDらは、 2000年から2004年にかけてザンビアの小児に対し、HIV感染者と悲感染者で、 麻疹ワクチンの免疫反応についてstudyを行なった。 ザンビアは未だに世界で最もHIVが流行している地域の一つで麻疹は 風土病となっている。HIV感染小児では、非感染小児と比べ、 麻疹によって致命的になる危険性が顕著であった。

 麻疹ワクチンは両方のグループで、生後9ヶ月に接種された。 この年齢は、非HIV感染児に対して推奨されるものだが、 一般的にHIV感染児も同時期に接種を受けている。 彼らは、接種後27ヶ月にわたって経過観察された。 繰り返しワクチンを受けるものもいた。 血中の麻疹特異的抗体の測定は、その次の診察の時に行なわれた。

 Dr.MossらはHIV感染児の88%(50人中44人)がワクチン接種後6ヶ月以内に 感染防止可能な抗体レベルに達したことを確認したが、27ヶ月の経過観察中に、 有効な抗体レベルを保ち続けたのは僅か半数の18人であった。 比較して非HIV感染児は、ほぼ90%(71人中63人)が抗体レベルを保持していた。

 経過中に2回目のワクチン接種を受けたHIV感染児のうち92%(12人中11人)は 抗体レベルを保持していた。 HIV感染児ではワクチン接種後の経過の中で麻疹抗体が 早期に減退してしまうので、免疫を維持するためにはワクチンの追加が 重要であると強調している。Moss博士によれば、 「麻疹ウイルスは、感受性のある児に感染を継続するには、 僅かな量しか必要とせず、アウトブレイクを起こす。 故にHIV流行地域において、ワクチン接種は受けているが、 感受性のあるHIV感染児は、麻疹を排除する努力を妨げている可能性があった。」 2つ目のstudyはアメリカのHIV陽性患者におけるインフルエンザワクチンに ついてである。国のガイドラインでは、1990年代早期からHIV感染患者に対して、 年に1回インフルエンザワクチンを接種することが推奨されている。 これはHIV患者も含んだハイリスク群に対してのインフルエンザワクチンに おけるCDCのサーベイランスに基づいたものであり、 18〜49歳がわずか24%で、50〜64歳が46%であった。 これらの割合は、国が掲げる60%という目標や、 近隣の国の92%というパーセンテージと比べても著しく低い。 「HIV患者における、このワクチンレベルの低さが、 流行シーズンにインフルエンザに罹患するリスクとなっている。」 と、主任研究者のKathleen M. Gallagher, DSc, MPHは語った。

 CDCのDr. Gallagherと彼らのチームは、1990年から2002年にかけて アメリカの10の都市で医療記録が残っている51021人のHIV感染患者の データを解析した。1990年では28.5%であったインフルエンザワクチンの 接種率は2002年には41.6%に増加しており、改善されたHIV治療が開始された 1990年代中期以降、増加傾向にあったという結果が出た。 抗レトロウイルス治療はインフルエンザに対しての免疫も改善するようにみえ、 逆に高ウイルス量で低CD4数である場合はワクチンがつきにくいようである。

 筆者は近年、ワクチン接種は改善していると結論している。 流行時期のインフルエンザに対し予防を確かなものとするために、 実質的な増加が起きなければならない。そして国家の目標である60%に近づくのだ。 2つのstudyを併行して論じる中で、CDCのRita F. Helfand, MDらは、 こう記している。 「麻疹による死亡率を急速に減少させる為の戦略は4つの要素を持っている。 1) 日常的に行われている免疫を90%以上にすること、 2) 2回目の麻疹ワクチン接種の機会を設けること、 3) 効果的な麻疹のサーベイランスを実施すること、 4) ケースマネージメントの改善(例えばビタミンAと抗生剤など)である。」 この方法はハイリスクの患者だけでなく、他の感染患者にも役に立つ。

Helfandは、「Mossのstudyは、HIV感染児を予防するチャレンジに加えて、 HIVは多集団の免疫を獲得するチャレンジの一つに過ぎない。」と指摘した。

Fast Facts:

1)ザンビアで麻疹ワクチン接種した児童を3年間経過観察したが、 麻疹に対する抗体を保持し続けているのは、HIV非感染児の約90%と比し、 半数に過ぎなかった。

2)アメリカ国内でのHIV成人のインフルエンザワクチンの接種率は、 1990年の28.5%から2002年には41.6%へ増加しているが、 国の目標である60%を下回っている。

3)インフルエンザワクチンの接種に関して、HIV感染人口の92%にも 及ぶ高い割合を示す国もある。

SOURCE: Infectious Diseases Society of America


HIV患者をB型肝炎ウイルスから守ること

Protecting HIV Patients from Hepatitis B Virus

EDMONTON, CANADA -- July 19, 2007


 

筋肉注射でのB型肝炎ウイルス(HBV)ワクチンに対して反応を示さない HIV成人患者に対して、皮内へのワクチン接種は勧められないと、 研究者らが報告している。

 HIVとHBVは感染経路が似ているので、どちらか一方が感染している場合に、 もう片方のウイルスが感染する危険性は明らかに高くなる。 HBVワクチンに反応しない患者に対しどのように対処していったら良いのかは 未だ明らかではない。アルバータ大学での新しい研究では、 2サイクルの筋肉注射でのHBVワクチン接種で反応しなかったHIV患者に、 皮内注射での接種で免疫反応を評価する試みが行なわれた。 「HIV患者はHBV感染リスクが顕著に増えるので、 HBVワクチンで反応しなかったHIV患者に免疫応答を得られるように 努力し続けることは重要である。」と、アルバータ大学感染症科の 教授Dr. Stephen Shafranは述べた。

 HIV患者がHBV感染を防止することが重要な目標だが、HIV患者は統計的にみて、 一般の集団に比べHBVワクチンによる反応が低い。

 このstudyでは、研究者らは特にHBVの抗体価(いわゆるHBs抗体)に注目したが、 それはHBs抗体の存在がHBV感染に対する免疫のマーカーと考えられているからである。 コホート研究ではHBVワクチンは筋肉注射するよりは皮内注射したほうが成績が良く、 4回のワクチン接種ではHBs抗体陽性率は、皮内注射で50%であった。 逆に言えば、HBVワクチンをしても50%のHIV患者はHBs抗体陽性にならなかった。 「我々のstudyでは、HBVワクチンの筋肉注射で免疫が得られなかったHIV患者に、 皮内注射をすることを推奨することはできないという結論であった。 多くの抗原や免疫応答を増強するアジュバントなどを含んだ別のワクチン対策の 研究が必要になるであろう。」とShafran教授は述べた。

This research appears in the July issue of HIV Medicine, July 2007.

SOURCE: University of Alberta


セルフモニタリングで、HIV患者のハイリスク行動が減った

Self-Monitoring Reduces High-Risk Behavior Among Patients With HIV

LOS ANGELES, CA -- July 6, 2007


HIV陽性患者のリスクを伴う行動を減らすために、多くの有効な、 費用のかさむ介入プログラムがある。 しかし、UCLAのAIDS研究所のstudyによると、患者によるセルフモニタリングは、 効果的な方法であるばかりではなく、安価で施行し易いことが分かった。

 患者が、通常の検査を待っている間に、自らの性行動についての一連の質問に 答えるだけで、研究者はHIV患者の行動変化を把握する。 このstudyはAIDSケアの7月号で発表された。  「質問は、患者が普段あまり考えていない問題をとりあげた。」と、 筆頭著者のMarguerita Lightfoot ( associate research psychologist at the Semel Institute for Neuroscience and Human Behavior at UCLA)が述べた。

 我々は、しばしば参加者がこう言っているのを耳にする。 「別のsyudyでは、今回のstudyを成し終えた時のような行動についての考えを、 決して持つことはなかった。」 セルフアセスメントを完結させることによって、患者が自分自身の行動について 省みて、その振る舞いを変えることが明らかになった。 非常に簡単でコストもかからない方法である。

 研究者たちは、医療クリニックとヘルスメンテナンス協会から 365人のHIV患者をサーベイランスした。 必要条件として、最低18歳に達していること、英語が話せ、 書面でのインフォームドコンセントが用意でき、重症な精神神経疾患がなく、 かつ他のHIV行動に対しての介入studyに参加していないこととした。

 参加者は19から69歳で中央値は41歳であった。92%が男性で、70%がゲイ、 13%がバイセクシャルであった。半数以上がエスニックで、 アフリカ系アメリカ人が21%、ラテン系が31%、他の非白人が7%であった。 88%が高校卒業以上の学歴で、62%は1年以上の大学通学歴があった。 77%は非HMOクリニックからのサービスを受けていた。 定期的な検査を待つ間、参加者は個室で、セットアップされた ラップトップコンピューターに向かって自分自身の性行動についての質問に 答える。質問は、参加者のセックスパートナーの人数およびHIVの有無、 性行動の回数、コンドームの使用頻度を尋ねている。

 Studyを通して参加者は4つ以上のセルフアセスメントを仕上げる。 参加者が仕上げるセルフアセスメントが増えると、 HIV陰性やHIVかどうか不明のパートナーとセックスをする際に、 コンドームを使用する頻度が上がったことを研究者たちは確認した。 彼らは同時にセルフアセスメントが増えると性行動自体が 減少傾向になることも見出した。

 より多くのアセスメントを仕上げることで、 他のSTDに対してのリスクにも気づき、危険な性行動を変えることに対する 負の感情も減少した。しかし、セルアセスメントを増やしても、 セックスパートナーの数もプロテクトしたセックスに関しても 何ら変化を示さないものもいた。

 「結果としてHIV患者に自らの性行動について良く考えさせ、 性行動についての決定に影響を与えるようである。 面と向かって考えることもせず、思慮分別もなかったマナーに対しての知識を与え、 そういった行動がHIVを感染させるということを伝えることによって HIV感染を起こすような行動を控えさせ、危険な行動が減るようになった。」 と。研究者らは述べた。

 更に、彼らは、セルアセスメントはHIV感染患者に行動変容を 促す有望な方法になるであろうと、続けた。  

Other researchers on the study included Mary Jane Rotheram-Borus, Scott Comulada, Cameron Gundersen and Vanessa Reddy, all of UCLA. SOURCE: University of California, Los Angeles (UCLA), Health Sciences


ダルナビル/リトナビルは、ロピナビル/リトナビルよりも 治療歴のあるHIV患者で有効である。

Darunavir-Ritonavir More Effective Than Lopinavir-Ritonavir in HIV-Infected, Treatment-Experienced Patients

LONDON, UK -- July 5, 2007


ダルナビル/リトナビルは、治療歴のあるHIV感染患者で治療オプションと なるかもしれない。

Jose' Madruga (Centro de Refere^ncia e Treinamento DST/AIDS, Sao Paulao, Brazil)がランセット誌で述べた。

ランダム化第三相試験での結果で、ロピナビルでの治療歴のないHIV感染患者で、 ダルナビル/リトナビル投与群の方がロピナビル/リトナビル群よりも よりHIV-RNAを低下させた。

48週間投与の時点で血液中のウイルス量が400コピー以下となったのは、 ダルナビル/リトナビル群で77%、ロピナビル/リトナビル群で68%であった。 副作用は両群で軽度で、治療中断も少なかった。

ダウナビルはプロテアーゼ阻害剤であるが、治療歴のある患者において より効果を示した。  共同研究者であるジェノバ病院のロピナビルからダウナビルへの切り替えを 推奨するわけではないとBernard Hirschel氏とThomas Perneger氏は指摘する。

何故ならダウナビルは治療歴のある患者より効果を示したが、 治療歴のない患者ではそうではないからである。 ロピナビルにたいする耐性がこの効果の根拠ではないようである。

ダルナビル/リトナビルはUSAの一部で、 ロピナビル/リトナビルよりも効果を示した。

SOURCE: The Lancet


Etravirine Effective at HIV Suppression: Duet Trials 1 and 2

LONDON, UK -- July 5, 2007

 

NNRTIに対する耐性のある患者にTMC125を使用した二つの無作為割付前向き 試験の成績がランセットに報告となり、ウイルス抑制効果がプラセボを上回った。

 TMC125は新しいNNRTIで野生株およびNNRTI耐性のウイルスに対しても効果が 期待できる。新世代の抗ウイルス薬として耐性ウイルスや新たな耐性獲得を 防ぐ治療薬として期待されている  The DUET-1 and DUET-2と名付けられた無作為割付第三相試験で既治療で NNRTI耐性のある患者でプラセボとの比較による有効性と安全性と認容性の 確認が行われた。

24週後の検討では50コピー以下に低下した患者の割合が有意に TMC125群で低かった。 (56% vs 39% in DUET-1 and 62% vs 44% in DUET-2). さらに安全性や認容性についてもTMC125群はプラセボと比較して差がなかった。

 DUET-2試験の著者であるイタリアのSan Raffaele Universityの Adriano Lazzarin医師らは「現時点で利用できるNNRTIに比較して耐性を獲得しにくく、 またNNRTIに対してすでに耐性を獲得したウイルスにも活性をもつことがしめされ、 最高の結果だった。そして異なる国で同様の結果も得られた。 24週以後も継続した効果を維持できるかおよび臨床的に内服継続できるか どうかが新たな興味となった。」とコメントしている。

 さらにスイスのBernard Hirschel 医師とThomas Perneger 医師は 「残っている重要な疑問としては、etravirineの有効性を補助する個々の患者の QOLがどうなるかそして耐性発現している遺伝子の部位と治療効果発現との関係が どうなっているかである。」と追加のコメントをだした。

SOURCE: The Lancet


ラルテグラビアの効果は、HIV複製に関する現在の理論への挑戦である:IASでのプレゼンテーション

Raltegravir Efficacy Challenging Current Theories on How HIV Replicates : Presented at IAS

By Rachel Parratt SYDNEY, AUSTRALIA -- July 25, 2007


新しいインテグラーゼ阻害剤―ラルテグラビア(MK-0518)―の第2相臨床試験の結果、 HIVウイルス産生の第2相にて、エファビレンツと比し70%のウイルス量を 減少させたことが分かった。

「これらのデータは今までの理論(第2相では、長期生存したHIV感染から 新たなウイルス産生はない)に対する挑戦である。」と、 オーストラリア、ニューサウスウェルズ大学HIV疫学と 臨床治験ナショナルセンターのJ. Murrayが述べた。

これらの見解は、第4回国際エイズ学会(IAS)のHIV病理、 治療と予防のカンファレンスにて口演された。 HIVのウイルス動態を見ると、第2相のウイルスが、 新規の長期生存ウイルス由来あるいは潜伏感染していたウイルス細胞の 活性化によるものということを示唆するが、 数学的モデルは、この考えを説明するのをおし進める。

ラルテグラビアは、これらの新しいラウンドでのHIV感染を別の薬剤より 効果的に抑制する。この特殊なプロセスは、逆転写酵素阻害薬や プロテアーゼ阻害薬によって影響を受けない。

未治療のHIV患者に対するプロトコールのパート1 (9日間の単剤治療を含み、 1日2回で1〜4回のラルテグラビアの内服(100、200、400、600mg))には 各々8名ずつの患者が参加した。

パート2では、48週間にわたって、テノフォビルとラミブジンに加え ラルテグラビアとエファビレンツでの治療が行なわれた。

いずれの容量のラルテグラビア群でもHIV RNAは50コピー未満を達成したが、 エファビレンツに比べて、15日(P <=.047), 29日(P <=.003), and 57日(P <=.006) と明らかに早かった。加えてパート2の開始時、HIV RNAレベルは、ラルテグラビア群で エファビレンツ群より70%下回っていた(P <.0001)。

総じて、有害事象はどの群でも似たようなものであり、 容量に関連した毒性はなかった。治療関連の有害事象は、 エファビレンツ群に比べ、ラルテグラビア群で寧ろ低かった(71% vs 48%)。 精神神経症状は、エファビレンツと同様に悪夢や鬱であったが、 エファビレンツと比し、少なかった。 グレード3と4の検査上の異常値はほとんどなく、 ラルテグラビアは血清脂質に関しては中立的であった。

Funding for this study was provided by Merck. [Presentation title: The Integrase Inhibitor Raltegravir Alters Viral Decay Kinetics of HIV, Significantly Reducing the Second Phase and Challenging Current Hypotheses of Viral Replication. Abstract TUAB103]


Lower Virologic Response Rates and More Adverse Events in Patients Coinfected With HIV and Hepatitis: Presented at IAS

By Rachel Parratt SYDNEY, AUSTRALIA -- July 23, 2007


HIVと肝炎ウイルスの合併患者にfosamprenavir (Lexiva)/ritonavir (FPV/r) あるいは lopinavir (Kaletra)/ritonavir (LPV/r) 一日2回を使用すると 合併感染のない患者に比してウイルス学的効果が不良でかつ副作用も 多く出現することが第4回のIASで報告された。

Saint Joseph 研究所の Norris医師らはFPV/r とLPV/rの効果と 安全性についてabacavir/lamivudine (ABC/3TC)との併用で検討した。 Kaletra versus Lexiva with Epivir? (lamivudine) and Abacavir in antiretroviral-Naive patients (KLEAN)と題してオープンラベルの 無作為試験でヨーロッパおよびアメリカ、カナダの878例の未治療患者を 登録した。 B型肝炎との合併患者は14例でFPV/r、12例でLPV/rの症例が登録された。 C型肝炎との合併患者は47例でFPV/r、38例でLPV/rが登録された。

同じくHBV,HCV陰性の患者では358例がFP、386例がLPV/rが登録された。 治療効果はHIV-1 RNA量を<400copies/mlで算定した。 B型肝炎合併感染の患者では79% (FPV/r, n = 14)、58% (LPV/r, n = 12) C型肝炎の場合は43% (FPV/r, n = 47)、 61% (LPV/r, n = 38)であった。 肝炎合併のない患者では77% (FPV/r, n = 358)と73% (LPV/r, n = 386)であった。 薬剤関連のGrade 2 から 4 までの副作用はB型肝炎合併患者でFPV/r群で57%、 LPV/r群で42%であった。肝炎合併のない患者ではFPV/r 群では 36%、 LPV/r群では34%であった。

トランスアミナーゼの上昇は肝炎ウイルス合併感染患者の方が 多く48週までに20%以上の患者で、合併感染のない患者では1%未満であった。 研究者たちは、肝炎合併患者群の人数が少ないため今回の結果の解釈には 注意を要するとしているが、基本的に肝炎合併患者にFPV/r と LPV/rを 使用すると効果は低下し副作用が多くなり治療継続が 困難な患者も増えると結論した。

[Presentation title: Efficacy and Safety of Fosamprenavir/Ritonavir (FPV/r) BID or Lopinavir/Ritonavir (LPV/r) BID in Antiretroviral Treatment-Nai"ve Subjects Co-Infected With Hepatitis B (HBV) or C (HCV) and HIV (the KLEAN Study. Poster MOPEB059]


「リトナビルによりブーストされたエルビテグラビルとダルナビル/リトナビル との併用において薬剤相互作用は認められなかった」

原題:Combination Ritonavir-Boosted Elvitegravir and Darunavir/Ritonavir Shows Lack of Pharmacokinetic Drug Interaction : Presented at IAS

シドニー、オーストラリア 2007年7月25日


第4回国際エイズ学会での発表によると、ダルナビル/リトナビル(DRV/r)に エルビテグラビルを足した場合、いずれの薬剤も薬剤動態において 変化がみられなかった。

欧米では最近、抗HIV薬によって既治療の患者を対象に、 新規のプロテアーゼ阻害剤ダルナビル/リトナビルを、 600mg/100mg 1日2回の用法で承認した。

一方エルビテグラビル(GS-9137)は、新たな抗HIV薬のクラスである インテグラーゼ阻害薬で、治療経験があるHIV感染患者を対象とした、 第二相臨床試験が現在行われている。

今回の発表をしたアニータ・マシアス博士は、 カリフォルニア州のギレアデ・サイエンス社の研究者で、 オープンラベル・多段階容量・3方向クロスオーバー・薬剤相互作用検査の結果を 提示した。

彼女たちの研究チームは、33名の健康なボランティアを対象として 14日間、下記の薬剤のいずれかの組み合わせを投与した。

@エルビテグラビル/リトナビル (125/100mg 1日1回)

Aダルナビル/リトナビル(600/100mg 1日2回)

Bエルビテグラビル(125mg 1日1回)とダルナビル/リトナビル (600/100 1日2回)

その結果、49日後の時点で、エルビテグラビルとダルナビル/リトナビルはいずれも、 定常状態の薬剤動態に変化は認められなかった。

AUC( 薬物血中濃度−時間曲線下面積 )幾何平均比(90%信頼区間)はそれぞれ、 エルビテグラビル:110%、ダルナビル:88.7%、リトナビル:86.1%であった。

それぞれの治療薬群における有害事象については、 ダルナビル/リトナビルで グレード2の皮疹を認めた他は、グレード1であった。

ダルナビル/リトナビルによる治療の耐容性は概して良好であったが、 有害事象はエルビテグラビル/リトナビルの場合より高頻度に認められた(37%対17%)。

「エルビテグラビルは、ダルナビル/リトナビルとの併用にあたり用量を 調節する必要がない」とマシアス博士は述べた。 この研究はギレアデ社により資金を提供された。