07/11/20配信分

ヨーロッパ医薬品審査庁はビラセプト(ネルフィナビル(メシル酸ネルフィナビル))の中止の撤回を勧告している

European Medicines Agency recommends lifting of suspension for Viracept (Nelfinavir, as Nelfinavir Mesilate)

LONDON, U.K. -- September 20, 2007 -


ヨーロッパ医薬品審査庁、人体使用における医薬品委員会(CHMP)は、本日、ロッシュ社のビラセプト(ネルフィナビル(メシル酸ネルフィナビル))の販売承認の一時停止を撤回し、EU市場での販売再開を勧告した。

ビラセプトは、製造過程で数バッチに遺伝毒性があるethyl mesilate(EMS)の混入があったことから、販売承認が2007年8月6日に停止された。

CHMPはロッシュ社が行なった是正、予防措置を審査し、製造工場の査察にて確認した。結果としてEMS混入の原因が取り除かれ、将来的にもビラセプトの品質が保証されるであろうことが再確認された。

故に、CHMPはヨーロッパ委員会に対してビラセプトの販売承認の停止の撤回を勧告した。この決定が出されると、ロッシュ社は患者へビラセプトを再供給できるようになる。

ビラセプトは経口の50mg/gの粉末薬、250mgの錠剤、250mgのフィルムコートされた錠剤が承認されている。販売承認はロッシュ社のみが保有している。

CHMPは2007年6月21日、ビラセプトに対しての販売承認を一時中止とする勧告を出していた。

SOURCE: European Medicines Agency's Committee


「Maravirocの追加により、48週後のHIVコントロールが改善した」

原題:Maraviroc Added to Background Therapy Improves Control of HIV After 48 Weeks


イリノイ州シカゴ -- 2007年9月20日 --

最近承認されたCCR5侵入抑制因子maravirocは、 最適化された抗レトロウイルス療法に加えられた場合、治療経験がある患者の最適化された治療単独より、48週後の時点で有意にHIV増殖
を抑制しているようである。

この臨床治 験番号A4001027、MOTIVATE 1試験(Maraviroc Plus Optimized Therapy in Viremic Antiretroviral Treatment-Experienced Patients)の結果、maraviroc使用群ではCD4陽性細胞数(改善された免疫系の重要なマーカー)の有意な改善があったことを示された。

「これらのデータにより、maravirocが治療経験を持つ患者に対して一定の効果を持つことが引き続き示された」と、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のLalezari博士は言った。

このMOTIVATE 1試験において、Lalezari博士と同僚は、585人の患者を3種類の治療群に無作為割付けした;1) 118人の患者は、最適化された背景治療単独を受けた。2) 232人の患者は、最適化された背景治療に加えてmaraviroc 150mgを1日1回投与された。3) 235人の患者は、最適化された背景治療に加えてmaraviroc 150mgを1日2回投与された。なお、研究に参加した全ての患者は、参加に適格かどうかCCR5-タイプ感染症に対する検査を受けた。患者の平均年齢は46歳で、およそ90%は男性であった。そして、80%は白人だった。

48週後に、maravirocを1日2回使用した群の46.8%で50-コピー・アッセイを使っても検知されないウイルス量を達成し、これと比べてmaraviroc1日1回使用群は41.8%、未使用群は16.1%であった。maraviroc使用群と未使用群との違いは、P<.0001で統計的有意性に達した。Lalezari博士は、CD4陽性細胞数がmaraviroc使用群で、未使用群に比べて有意に増加する(P<.0001)ことも強調した。maraviroc1日2回使用群のCD4数は122個で、1日1回使用群は113個、未使用群は54個であった。有害事象は、3種類の治療群で同程度であったが、研究者はmaraviroc使用患者における上気道炎と咳の増加に気づいた。Lalezari博士は、この副作用の機序を解明しようとしていると言った。

Lalezari博士は、「今回の研究でmaravirocの安全性と反応の持続性が確認でき、安心した。この薬は、HIVを扱う臨床医にとって重要な新しい武器である」とまとめた。


Darunavir Not Inferior to Lopinavir in Treatment-Naive HIV Patients: Presented at ICAAC

By Ed Susman

CHICAGO, IL -- September 20, 2007 -


新たに認可されたPIのdarunavir/ritonavirは現在の標準薬であるlopinavir/ritonavirに対して未治療HIV患者に対して非劣性が示された。臨床試験ではdarunavir群は50コピー以下に減少した症例 84% に対してlopinavir 群78%という非常僅差であった。これらの結果は第47回ICAACで報告された。

「今回の結果は未治療HIV患者に対する一日一回のレジメンでdarunavirを使用できる可能性が示されたので非常に重要なことである。」とOrlando Immunology Center and the HUG-Me Program's Adult Clinic, Orlando Regional Medical Center のMedical manager、Edwin DeJesus医師はコメントした。

DeJesus 医師らは全689例のうち343例をdarunavir/ritonavir群にエントリーしdarunavir 400-mg 、ritonavir 100-mgを一日一回内服するレジメンとし、346例をlopinavir/ritonavir 400 mg/l00 mgを一日二回内服 あるいはlopinavir/ritonavir 800 mg/200 mgを一日一回内服するレジメンとした。すべての患者はtenofovir 300 mgとemtricitabine 200 mgを一日一回併用内服した。
TMC114を使用する未治療患者に対する臨床試験(ARTEMISと名付けられた)はdarunavirを使用した一日一回レジメンとして最初のものであり、結果は9月18日にoral breaker presentationで発表された。

DeJesus医師はこの48週における非劣性として信頼値はP <.001であった。しかし二次エンドポイントである優位性は有意差が得られなかった。(P =.062).CD4細胞の治療前からの改善平均値はdarunavir 群で137 cells/mm3 、lopinavir 群で141 cells/ mm3 両群で同等であった。

未治療患者にdarunavir/ritonavirおよびlopinavir/ritonavirを800mg/200mgの一日一回で使用するのは現時点ではまだFDAの認可は下りていないが、48週時点での解析の結果を年末にFDAに申請した。
ritonavirによるブーストしたDarunavirとその他の薬剤との併用は現時点では、既治療患者で一つ以上のPIに耐性をもつ場合に適応がある。

Funding for this study was provided by Tibotec Pharmaceuticals Ltd., Cork, Ireland.

[Presentation title: Efficacy and Safety of Darunavir/Ritonavir Versus Lopinavir/Ritonavir in ARV Treatment Nai"ve HIV-1 Infected Patients at Week 48 (ARTEMIS) (TMC114-C211). Late breaker, Abstract 718b]


妊娠はHIV感染女性のリスクを減少させる可能性がある。

NASHVILLE, TN -- September 14, 2007


妊娠したHIV感染女性はAIDSの進行と死亡するリスクがより低い、とVanderbiltUniversity Medical Centerの研究者は報告している。

その報告は先週the Journal of Infectious Diseasesのオンライン版にて掲載されており、妊娠中に起る複雑な免疫学的変化が併用薬物療法と共に、有益な相互作用を引き起こしていると示している。

発展途上国でのいくつかの過去の研究では、妊娠患者ではAIDSによる合併症と死亡が高いレベルであったと報告されている。しかしこれらの研究は、HAART導入以前に行われたもので、HAARTは薬物のカクテル療法は過去10年間の間にHIVの引き起こすAIDSに感染した人々の間で死亡と合併症の割合を劇的に減少させている。

Vanderbilt studyは1997年から2004年にNashville's Comprehensive Care Center(国内で最大のAIDS通院患者治療プログラムの一つ)で治療した759名の女性を対象に行われた。これらの女性の500名以上はHAARTを行っており、この研究期間に少なくとも一回は妊娠を経験した139名の内の119名を含んでいる。

年齢、健康状態、治療に対する反応性を含む、女性間の相違を調整するために統計的なモデル化技法を用いた後に、研究者らは妊娠女性はより順調であった。ということを見出した。と研究の先任の著者で薬理学の准教授であるTimothy Sterling, MDは述べている。

それに加え、この研究期間に1回以上妊娠を経験した女性は疾患の進行の危険性が一回だけ妊娠を経験した女性と比較して低い傾向にあった。これもまた妊娠に関する何かが有益であるという結論を裏づけしていると、付け加えて述べている。
しかしながら、もっと多くの研究が必要であるとSterling忠告している。妊娠女性は妊娠していない女性より健康状態は良かった、そして胎児に対する不安から治療に対するadherenceが良好となったのかもしれない。

彼女らは医師、ケースマネージャーや栄養士が頻繁に往診するといった集中治療も受けた。おそらく、妊娠の有無や性別に関わらず、全ての患者に集中治療を行う努力をするべきだと彼は述べている。

研究はプレ臨床の学年の学生達に様々な研究と学術的な活動を提供するといった現在のVanderbilt Medical SchoolのEmphasis Programの一部として一年生の医大生であるMercy Udoji によって4年前に始まった。

Jennifer Tai, MDはVanderbilt Medical Scholars Programに参加している間、その研究に大いに貢献した。

現在コロラド大学の小児科レジデントであるJennifer Taiと、デューク大学の麻酔科レジデントであるUdojiは最初の著者として論文に記載され、以前その研究のデータを科学学会で発表している。

この研究は国立衛星研究所に支援されていた。共同著者はGema Barkanic, Daniel Byrne, Peter Rebeiro, Beverly Byram, Asghar Kheshti, Justine Carter,Cornelia Graves, MD, and Stephen Raffanti, MD.であった。

SOURCE: Vanderbilt University Medical Center


New HIV Diagnoses Rising in New York City Among Young Men Who Have Sex With Men

NEW YORK, N.Y. -- September 11, 2007 -


ニューヨーク市ではHIV感染が若い男性同性愛者の間で広がっている。健康局(Health Department)からの報告で明らかになった。.

30歳以下で新たにHIV感染が診断された人数は2001年には374名であったが2006年はほぼ500人と6年間で33%の増加が見られたと報告された。新たな感染者は13歳から19歳の年齢層では2倍になった一方でそれ以上の年齢で診断数は22%減少している。30歳以下のグループはすべてのMSMの新規診断数の44%に達しており2001年の31%から増加している。 

「MSMの間でのHIV感染の増加に対して非常に憂慮している」とニューヨークのHealth Commissioner Thomas R. Frieden医師は述べた。「我々は間違った方向で先頭に立たされている。若い人がパートナーの数を減らし、コンドームを使用して自分自身の身をあるいはパートナーを守らなければ、より深刻な事態、つまりHIV感染の広がりとAIDSによる死の波に直面することになるだろう。」

そのほかの地方のリーダーたちもAIDSとの戦いについて同様の意見を述べた。
Debra Frasier-Howe氏(the National Black Leadership Commission on AIDSの理事長)は「この人数は破滅的である。AIDS発見から26年経過しもう後戻りはできない。我々はNYの若者たちを守るための援助に対して責任を受け入れるかどうかすべてのニューヨーカーに問わなければならない。彼らを見殺しにはできない。」

Tokes Osubu氏{Gay Men of African Descent (GMAD)の代表}は「この傾向を改善させることはこの最も不幸な人々をまもるための新たな責務である。GMADは青年の命を救うために投資家と協力して働き続ける。我々には市や司法組織、エイズ関連組織との包括的なアプローチとそしてfaith institutions(宗教団体?)とのless judgmental(あまり断定的でない?)アプローチも必要である。 

the Callen-Lorde Community Health CenterのWendy Stark氏は「サポート的にあるいはaffirming(肯定的な?)状況での健康管理を行うことは好ましい選択を促進することができる。我々は性行動やそれに関する物品のことを快適に相談できるプライマリーケアプロバイダーをすべてのニューヨーカーにもつことをすすめる。

黒人とヒスパニックが依然として不相応なくらいニューヨークのHIV感染爆発の一端を担っており、2006年のすべてのMSMのHIV感染者のなかで黒人の占める割合がは232人で白人の2倍(101人)であり、ヒスパニックは157人である。この格差は若年者でさらに顕著である。20歳以下のMSMのHIV新規感染者は黒人とヒスパニックで90%を越えている。(87人中81人)スタテン島以外のすべての区では30歳以下のMSMにおけるHIV新規感染者が2001年から増加し続けている。クイーンズ(49%)とマンハッタン(57%)でもっとも増加率が大きかった。マンハッタンではイースト・セントラルハーレム地区で26人から56人と115%の増加で、チェルシーとクリントン地区で25人から39人と56%の増加であった。

HIV感染についてより最近の傾向についてフォーカスするため、HIV感染とAIDSが同時に診断されたMSM症例は一般的に感染してから長期間であることを示唆するので除外してある。2006年にはHIV感染と診断されたMSMのうち20%(285例)がAIDSと診断されている。これはこの人々は長期にわたり健康を維持するためのケアを受ける機会を逸し、知らずにHIVを他人に感染させていたことを意味する。

2007年上半期の健康局からの報告でHIVと平行して梅毒も著しい増加を示していることが判明した。

梅毒の増加は若年者とより年長者の両者でみられ、梅毒の新規感染者の約半数がHIVも同時に診断されていた。梅毒は性器のただれを生じてHIVの感染が起こりやすくなるし、HIVは免疫を低下させるので梅毒の治療が困難になることから、梅毒とHIV感染は危険な組み合わせである。

ニューヨーク市の健康局とCommunity OrganizationはどうやってHIVと戦えばいいのだろう?健康局はニューヨーカーをどうやってHIV感染や他のSTDから守るか教育するプログラムに多くの資金を提供する。感染を防ぎ、感染した人達をサポートする努力は5つの区で進行中である。健康局はコミュニティグループ、医療従事者、その他多くの人達とともに活動し、パートナーを減らしコンドームの使用を増やすことを通して感染リスクを減らすように取り組んでいる。健康局は毎月300万個以上のコンドームを無料で配布している。NYCコンドームは健康局管轄のクリニックや、コミュニティ組織だけでなく、バー、クラブ、そしてレストランを含むエンターテイメント関連の場所でも手に入る。

12歳以上の誰もが、無料で、匿名で、秘密の内にHIV検査とSTDの治療を健康局管理の10のSTDクリニックで受けることができる。これらのサービスは親への通知なしで、保険あるいは入国管理局のステータスに関係なく受けることができる。
クリニックではHIVの迅速検査がウォークイン形式で、結果は基本的には30分以内で提供される。また、梅毒や淋菌、クラミジア、あるいは肝炎の抗体検査も同様に無料で受けることができる。

HIV検査はコミュニティ組織(Gay Men of African Descent, the African Services Committee, the Latino Commission on AIDS, the Harlem United Community AIDS Center, the Hispanic AIDS Forum, the Callen-Lorde Community Health Center, and Gay Men's Health Crisis)を通してニューヨーク市立病院でも受けることができる。

健康局はHIVあるいはその他のSTDを曝露させてしまったと思う人に秘密の内にパートナー通知を行っている。誰もが311に電話することでthe Contact Notification Assistance Program (CNAP)に連絡がとれるようになっている。自分自身をHIVから守ってください。

Sexしないことが唯一のSTDを避ける失敗のない方法です。
もしあなたが性的にアクティブであれば、感染がないと確信しているパートナーとだけ関係をもちコンドームを使用することでHIVを含むSTDの危険を減らすことができる。
もしあなたが、その他にも関係をもっている人がいるなら、その他の方法でリスクを減らすことができます。
それは、

・ 関係をもつ人を減らしなさい。More partners means more risk.
・ 性交渉時には常に(vaginal, anal, oralに関わらず)コンドームを使用しなさい。
・ 性交渉時にアルコールやドラッグをしようするのをやめなさい。飲酒や薬物使用は危険な性交渉をさける意識を低下させ、コンドームの使用を忘れることになる。
・ あなたの関係相手をよく知ること。自分自身で検査をうけ相手の検査結果も関係を持つ前に知るべき。
・ 自分自身のHIV感染の状況をしるべき、NY市の5つの区の健康局管轄のクリニックで無料、匿名の検査が受けられます。年齢や出入国管理局ステータス、支払い能力には関係ありません。 インターネットで(www.nyc.gov/health)にアクセスするか、あるいは311に電話することで場所や時間の情報が得られます。

Data Source
The HIV data reflect preliminary information from provider and laboratory reports of new HIV diagnoses, which are reportable under New York State law. The 2006 data presented here based on the first six months of 2006, extrapolated to the full year. Final counts will be released at the end of 2007.

SOURCE: New York City Health Department


血小板数の低下は、HIV痴呆の危険性増加と関連していた

SYDNEY, AUSTRALIA -- July 25, 2007 --


シカゴ -- 2007年9月11日 --

Archives of Neurology, one of the JAMA/Archives journals9月号の報告によると、血小板数が減少しているHIV患者は、HIV痴呆の危険が高まっているようである。

論文の背景として「HIV痴呆(HIVD)は、通常潜伏性の発病と慢性に進行する経過を特徴とした、認知、行動、運動性の欠損を含む症候群である」と著者らは述べている。

治療によりHIV患者の予後が改善したことで、この状態の罹患率が逆説的に増加した。
HIV痴呆の進行に関わる生物学的マーカーを同定することは、診断のため、そしてその機序を理解するために重要である。

ジョンホプキンス大学、リン M. ワフトマン博士と同僚は、1998〜2003年の期間、進行したHIV患者396人を対象に、前向き研究を行った。

参加者は6ヵ月ごとの検査により、精神的、身体的な評価を受けた。
同時に血液検体も採取され、血小板数、ヘモグロビン濃度、CD4リンパ球数と血漿HIV RNA濃度が評価された。
31.1ヵ月を中央値とする追跡期間の後、計40人の参加者が、HIV痴呆を発病した。
基準値を下回る血小板数の低下は、6〜12ヵ月以内の痴呆の進行と関連していた。
「複数の異なる解析において、血小板数が減少していたHIV感染患者では、痴呆の危険性が2倍に増加していた。
特異的なタイミングにおいて、HIV関連の痴呆が発病すると、循環している血小板のレベルは変動する」と著者は述べた。
さらに解析した結果、最初の2年間で血小板が減少している患者では、痴呆発症のリスクが5-6倍に増加する。しかしながら、2年目以降では、痴呆発症のリスクは増加しない」
速やかに痴呆を発症しない群は、免疫活性化、アドヒアランス、あるいはウイルス学的な要因において、痴呆を来す群と違っているのかもしれない。
「CD4細胞数とHIV RNA濃度がHIV痴呆を予知する指標とならないことがわかったので、それ以外のマーカーを調べることは重要である」と著者は結論づけた。

血小板数のような日常的に測定されるマーカーが、患者の管理に役立っている可能性がある。今回の研究は、血小板減少とHIV痴呆の発症との間の関連を示した。HIV痴呆に関する血小板レベルのさらなる解明によって、HIV痴呆に特異的なマーカーの開発と、この疾患が発症する機序についてより理解が深まることが期待される。


HIV曝露後の予防投与は、スタブジンを含む治療法が耐容性において優れている。

原題: Postexposure Prophylaxis Better Tolerated on Stavudine Regimen: Presented at IAS


シドニー・オーストラリア、2007年7月26日

第4回国際エイズ学会で、HIV曝露後の感染予防のための治療法は、ジドブジンよりもスタブジンを含んでいるもののほうが耐容性において優れていた、との発表があった。

「曝露後の感染予防が効果を発揮するためには、治療薬に対するアドヒアランスが非常に重要と考えられている」とデヴィッド・ホーキンス博士は語った。「これまでの研究では、無作為化されていなかったが、ジドブジンとプロテアーゼ阻害薬〜例えばインジナビルとネルフィナビル〜を含んだ治療薬の組み合わせの場合、耐容性が低いことが示唆されていた。

今回の非盲検無作為化試験で、ホーキンス博士と同僚らは、 HIV曝露後28日間の予防投与を考慮されている患者を対象に、耐容性、安全性とアドヒアランスを、ジドブジン/ラミブジン/テノフォビル服用群と、スタブジン/ラミブジン/テノフォビル服用群との間で比較した。

74名の参加者は治療を終了した後で、症状、アドヒアランスに関するアンケートに回答した。回答はノンパラメトリック検定とパラメトリック検定を用いて、それぞれ分析された、 「対象患者数が少なかったものの、我々の無作為化試験によって、ジドブジンをスタブジンと置き換えることで、テノホビルを含む治療法の耐容性が改善することが示唆された」とホーキンス博士は語った。

この研究で、ジドブジン服用群は、スタブジン服用群に比べて、治療に対する不安のスコアが優位に高かった。ジドブジン服用群は6.8で、スタブジン服用群は2.3であった(P=0.032)。

統計学的に有意差を示した唯一の症状は、嘔吐であった。ホーキンス博士によると、9人の患者がジドブジン服用群で嘔吐を経験したのにくらべて、スタブジン服用群では1人であった。

ジドブジンは、たとえ制吐剤が同時に処方されていたとしても、短期間の服用でも耐容性が乏しい点から、避けたほうが良いと思われる」と、ホーキンス博士は7月23日のポスター展示で述べた。「代替薬としては、テノホビル/エムトリシタビンか、テノホビル、ラミブジンとスタブジンか、あるいは認容性に優れたプロテアーゼ阻害剤が適切かもしれない」 この研究はギレアデ社により資金を提供された。


ビラセプト(ネルフィナビル)に発癌の可能性がある物質が含まれていることに対して、妊娠女性と小児患者における使用のガイドライン

Viracept (Nelfinavir Mesylate) Guidance on Use in Pregnant Women and Pediatric Patients Due to Presence of Potential Human Carcinogen

BETHESDA, MD -- September 10, 2007 --


ファイザーがヘルスケア専門家に対して書簡を出した。ビラセプト製造過程で検出される不純物ethyl methanesulfonate (EMS)に関して、妊娠女性及び小児に対しての使用ガイドラインを提供するというものである。

EMSは人に対して発癌物質である可能性がある。動物実験では、EMSは奇形、突然変異、発癌が示唆されているが、人ではデータがなかった。
FDAはアメリカでビラセプトを製造しているファイザーに対し、EMSの使用を限定するよう求めている。

ビラセプトを含むレジメンで安定している小児患者には、有益性とリスクを比べた上で、有益性が勝ると考えられた場合は、ビラセプトを継続することに関してFDAもファイザーも同意している。

HIV治療を開始する必要がある小児では、はっきりしたことが分かるまでビラセプトを含んだレジメンは開始すべきではない。

抗レトロウイルス治療を開始する必要がある妊婦も、同様にビラセプトを含んだレジメンを提供されるべきではない。予防策として、既にビラセプトを服用している妊婦は、ファイザーとFDAがEMSの長期間の作用を調査中は、抗レトロウイルスのレジメンを変更すべきである。他に代替が利かない妊婦に対しては、有益性とリスクを比べた上で、有益性が勝ると考えられた場合は、ビラセプトを継続することに関してFDAもファイザーも同意している。

SOURCE: U.S. Food and Drug Administration