09/08/07配信分

Nevirapine Equally Effective, Improves Lipids Compared With Atazanavir in HIV: Presented at IAS

By Charlene Laino

CAPE TOWN, South Africa -- July 20, 2009

 

Nevirapineは効果は同等で脂質異常の出現についてはRTVブーストしたATVよりはよいという結果が第5回国際AIDS会議に報告された。

この研究はNevirapineがツルバダと合わせることで効果の不足を補って有効性や心疾患のリスクをもつ患者にたいしてより有意な利点があることを確認することを目的としている。スペイン マドリードのCarlos III病院感染症科のVicente Soriano医師がコメントしている。

オープンラベルでTDF/FTCをバックグランドとしてATV/rtvとNVPを比較する試験(ARTEN trial)の結果を Soriano医師が7月20日のlate-breaking presentationにおいて報告した。

本試験には569例がエントリーしており、NVP400mg一日一回群が188例、NVP200mg一日2回群が188例であった。ATV/rtv(300/100mg)一日一回群は193例であった。 

プライマリーエンドポイントは48週時点でのウイルス抑制効果であり<50コピー以下への達成率を比較した。 このプライマリーエンドポイントの計算はNVPを使用した2群2を併せて行った。

NVP群に割り付けられた376例のうちで67%が48週まで持続でき、統計解析可能症例となった。同様にATV/rtvでは全193例のうちの65%が48週まで継続できた。 

HDLコレステロールの平均上昇はNVP群で9.7 mg/dLでatazanavir/ritonavir群では3.9 mg/dLであり明らかに有意差が認められた。(P < .0001). 

LDLコレステロールの上昇はNVP群で10.5 g/dLでatazanavir/ritonavir群では15mg/dLとなりこちらも有意差が確定した。

総コレステロールについてはT-chol/HDL比で表しNVP群では0,24でatazanavir/ritonavir群では0.13でこれも有意差がみられた。

副作用については48週までに9.6%がNVP群にみられ、atazanavir/ritonavir群では8.8%であった。トータルするとNVP群13.6%が継続不可となり同じことはatazanavir/ritonavir群で3.6%であった。

NVP群において最もよくみられた副作用は発赤、皮疹などの皮膚症状が16.0%でみられた。そのうちの21例が皮疹で薬剤中止となった。さらに21例中16例が開始から2週間で発症した。

本研究は144週の観察期間を計画している。

本研究はベーリンガーの資金提供により行われた。

[Presentation title: Prospective Comparison of Nevirapine and Atazanavir/Ritonavir Both Combined With Tenofovir DF/Emtricitabine in Treatment-Naive HIV-1 Infected Patients: ARTEN Study Week 48 Results. Abstract LBPEB07]

HIVの集中的な治療は並存するB型肝炎ウイルスの感染制御にも寄与する

Focusing HIV Treatment Helps Control Concurrent Hepatitis B Infection

(2009年7月15日、ウィンストン セーレムにて)

HIV臨床試験の中で報告された一つの研究によれば、HIVとHBVの重複感染患者に対する長期のHAART療法は、HBV感染症のより良好な制御を助け、肝臓の合併症を防ぎ、もしくは遅らせることが分かった。

研究者らはまた、HIV-HBV重複感染に対して治療を開始する時点で一般的な肝酵素が高値の患者では、最初数年のフォロー期間中に肝硬変と診断される危険が高いことも発見した。

「最も興味深い発見のうち一つは、治療開始前のトランスアミナーゼ値のような単純なマーカーが、数年間のHBV関連合併症の危険性が高い患者の同定に有用であるということである。」と、主任研究者のMarina(ノースカロライナ州ウィンストンセーレム、ウェイクフォレスト大学バプテスト医学センター内科感染症学部門)は述べた。 

彼らは、HBVに有効な薬剤を1種類以上含んだ長期のHARRTは、重複感染患者に対してHBVの消失へ導くこともできることを発見した。

この研究では、ある成人HIVクリニックにおける1990年から2008年までの患者の診療記録を検討したものである。これらのデータはHIV抗体とHBV抗体が陽性の全ての患者を含み、少なくとも3ヶ月以上をフォローした記録である。 

進行したHIV関連疾患にて診断された1例目の黒人男性から始まり、年齢中央値39歳、72例の図表が示され、そのうち64例がHBVに有効な薬剤を含むHARRTを受け、治療継続期間の中央値は1年間であった。

研究者らは、治療期間中に肝硬変や肝細胞癌のような肝臓合併症が出現しないか、または慢性B型肝炎が改善していないかを注意して調べた。

解析結果から、HARRTとHBV治療の併用をより長期間受けた際に、有意にHBVが減少し、いくつかの例ではHBV感染が消失した。

 Marina博士はこれらの結果を踏まえ、「HBVの治療薬を含めたHARRTのコンプライアンス維持による、HIV及びHBVの良好なコントロールの重要性を強調している」「肝障害を表す酵素が上昇しているHBV-HIV重複感染患者では、合併症の危険を減らすためにHBV感染のコントロールがより重要であり、彼らはまた、肝臓合併症のスクリーニングをより頻回に受けるべきである。」と述べた。

SOURCE: Wake Forest University Baptist Medical Center

非核酸系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)とプロテイン阻害剤(PI)耐性の患者において、Etravirineは耐久性のあるウイルス学的効果を示す。

Etravirine Offers Durable Virologic Efficacy in Patients Resistant to NNRTIs and PIs: Presented at IAS

By Charlene Laino

CAPE TOWN, South Africa -- July 20, 2009

2つの第3相試験より得られた結果によると、Etravirineは、NNRTIとPI耐性の成人HIV感染患者の治療において、プラセボより、耐久性のある優れたウイルス学的効果をもっていることがわかった。

DUET-1 とDUET-2 において蓄積された解析によると、96週の時点でetravirine投与群の57%の患者でウイルス量が検出感度以下となり、比較して、プラセボ群では36%であった(P < .0001)。

これは、第5回国際AIDS学会(IAS)のHIV病原性、治療と予防に関する会議でUCLAのTony Mills医学博士により報告された。

無作為比較試験であるDUET-1とDUET-2は、同一のデザインでアメリカ、オーストラリアとカナダ、ヨーロッパ、タイで行われ、NNRTIとPI耐性が証明されている既治療患者において、基礎療法にetravirineを併用し、24週の有効性と安全性を評価した。

ウイルス量5000copies/ml以上でかつ安定した抗レトロウイルス治療のレジメンで治療をしており、スクリーニングかまたは従来行われている耐性検査から最低1つのNNRTI耐性関連突然変異が証明されている。または同様にスクリーニングにて3つかまたはそれ以上の第一世代PI耐性変異が証明されている症例を対象とした。

臨床試験参加患者は無作為にetravirine200mgを1日2回投与する群(n=599)か、プラセボ投与群(n=604)に割りつけられた。それぞれの基礎療法のレジメンに加えて投与した。すべての患者において、基礎療法のレジメンは、darunavir/ritonavirに研究者が選択した少なくとも2剤の抗レトロウイルス薬を加えたものであった。

ウイルス学的反応は96週を通して維持されていた。とDr.MillsはIASで報告した。Etravirine群の患者の91%は48週でウイルス量が検出感度以下に達し、96週を通してウイルス学的抑制が維持されていた。対してプラセボ群は88%であった。

サブグループ解析では、患者の人種、年齢、または地域にも関わらず、96週において、etravirineはプラセボよりも有意に高くウイルス学的反応の割合に関連していた。

この研究は、Tibotec Pharmaceuticalsにより資金提供を受けた。

[Presentation title: Etravirine (ETR; TMC125) Demonstrates Durable Efficacy in Treatment-Experienced Patients in the DUET Trials:Pooled 96-Week Results. Abstract MOPEB036]

Raltegravir Maintains Efficacy Versus Efavirenz After 144 Weeks:Presented at IAS

By Ed Susman CAPE TOWN, South Africa-- July 20, 2009

Merck研究所のBach-Yen Nguyen医師らのグループが第5回IASにおいてNNRTIを使用した標準レジメンであるEFVを含んだ抗HIV治療とインテグラーゼベースの抗HIV治療の比較試験の144週の観察結果が発表された。raltegravirはEFVベースの治療より忍容性が高いことが示された。

Bach-Yen Nguyen医師は「144週においてraltegravirは96週時点と同様に十分な抗レトロウイルス効果を持続していてEFVと同等の効果がみられた。両群においてバックグランドレジメンはTDFと3TCであった。初回治療患者を対象とした本試験において144週時点でRAL群160例ののうちの78%が50コピー以下の検出限界を維持していた。EFV群では、38例中の76%が同様に検出限界以下を維持していた。」と報告した。

NYのAaron Diamond AIDS Research CenterのMartin Markowitz医師は「今回の結果からRALは効果と忍容性を両立しさらに脂質への影響が少ないということが示された。」とコメントした。そして、共同研究者の一人は「今回の結果からHIV感染症のどんなステージにおいても効果がみられ、忍容性も高い治療オプションを持つことができたことが患者の治療マネージメントにおいて重要である。」と補足した。 

現時点では世界中でRALの初回治療患者への使用は研究段階であるが、2009年の6月8日に米国FDAがRALをHIV-1感染者において他の薬剤と組み合わせて初回治療患者に使用することを認可した。

今回の試験は198例の無治療患者をエントリーし、RAL一日2回内服にTDF+3TCを組み合わせる群とEFV600mg一日一回と同じくTDF+3TCを組み合わせる群に割り付けた試験である。最初にRALを4種類のdoseで振り分けて48週経過観察を行い、その後RAL400mgに統一して試験を継続した。

CD4数の上昇は144週時点でRAL群で平均252cells/mm3、EFV群で233cells/mm3であった。

両群で全体的に忍容性は高く、薬剤による有害事象はRAL群で少なかった

 

RAL群は54%で有害事象がみられ、EFV群では76%にみられた。

悪性腫瘍の発生率は同等であった。

RAL群でLDLコレステロールおよびTGの上昇が少なかった。

この研究はMerkによる資金提供で行われた。

[Presentation title: Sustained Antiretroviral Efficacy of Raltegravir as Part of Combination ART in Treatment-Nave HIV-1 Infected Patients: 144-Week Data. Abstract MOPEB030]

すでに治療を受けたことのあるHIV患者において、エトラビリンの継続投与は96週時点でも良好に許容的であった。(IASでの発表)

Etravirine Continues to Be Well Tolerated at 96 Weeks in Treatment-Experienced HIV Patients: Presented at IAS

(南ア,ケープタウンにて2009年7月21日、Charlene Lainoによる発表)

プラセボを用いた2つの無作為第3相試験で蓄積された結果によれば、プラセボと同様な安全性をもつエトラビリンは、すでに治療を受けたことのあるHIV患者において、96週時点でも良好な認容性を示していることが、国際AIDS学会(IAS)の第5回HIV病原予防治療集会にて発表された。

DUET-1及びDUET-2研究での累積解析にて、エトラビリン群とプラセボ群のいずれにおいても48週と96週の間で新たな安全性の問題は発生しなかったと、コロラド州デンバー、コロラド大学感染症部門のThomas Campbell博士は7月20日のポスター発表にて報告した。

以前のDUET試験48週時点での結果解析では、皮疹を除いてエトラビリン群の有害事象の頻度と重症度はプラセボと同等であった。

「48週から98週の間に新たに皮疹を発症したのは両群の患者とも1%未満であった。」と彼は述べた。

エトラビリン群とプラセボ群を比べ、因果関係の有無に関わらず頻度の高かった有害事象(10%以上)は皮疹(21%対12%)、下痢(19%対24%)、嘔気(15%対14%)、鼻咽頭炎(14%対12%)、頭痛(12%対14%)、咳(11% vs 9%)と単純疱疹(10%対10%)であった。

神経や精神系の有害事象の頻度は両群で同等であった。エトラビン群の19%が神経障害を経験し、20%に精神障害が報告されたが、プラセボ群でも21%に神経・精神系の有害事象を認めた。

同じように無作為化計画されたDUET-1及びDUET-2試験は米国、カナダ、南アフリカ、オーストラリア、タイ及びヨーロッパの共同で行われ、HIV既治療成人患者においてエトラビリン併用の効果と安全性を評価したものである。ウイルス5000コピー/mlを超え、安定して抗レトロウイルス療法を受けており、1つ以上の非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬耐性変異があるか、3つ以上のプロテアーゼ阻害薬耐性変異があるような患者に選ばれた。

被検者は背景のレジメンにエトラビリン200mg1日2回投与を加える群(599名)とプラセボ追加群(604名)に無作為に割り付けられた。全ての患者にダルナビル/リトナビルと研究者が選んだ2つ以上の抗レトロウイルス薬を含む背景治療レジメンを使用した。

この研究はTibotec製薬によって出資された。

*Official title of trial: A Phase III Randomized,Double-Blinded, Placebo-Controlled Trial to Investigate the Efficacy, Tolerability and Safety of TMC125 as Part of an ART Regimen,Including TMC114/RTV and an Investigator-Selected OBR, in HIV-1 Infected Patients With Limited Treatment to no Treatment Options.

[Presentation title: Long-Term Safety Profile of Etravirine in Treatment-Experienced, HIV-1-Infected Patients: Pooled 96-Week Results From the Phase III DUET Trials. Abstract MOPEB038]

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