09/11/06配信分

Raltegravir Continues to Show Noninferiority to Efavirenz-Based HIV Therapy Through 96 Weeks: Presented at ICAAC

By Ed Susman

SAN FRANCISCO September 14, 2009

raltegravirによるHIV治療はEFVを含んだレジメンとウイルス学的に同様の治療効果が96週間でも得られることがICAACで報告された。「この二つのレジメンで依然として有意な差がみられていない。」と9月13日のポスタープレゼンテーションでEmory大学のJeffrey L. Lennox医師がコメントした。

Dr. LennoxはSTARTMRK試験(抗HIV薬ナイーブ症例281例、年齢平均値36才にraltegravirを含む治療と同じ背景の282例にefavirenzを使用し、バックボーンは両群ともTDF/FTCを選択して経過観察)の96週時点での結果を発表した。

96週時点でraltegravir 群の81%の患者HIV RNAコピー数が検出限界以下であり、efavirenz群では同79%であった。(P<0.001)

CD4陽性細胞数についてもraltegravir群では240 cells/mm3まで上昇しefavirenz群の225 cells/mm3 と比較して有意差がなかった。

今回のエントリー症例はウイルス量は〜100,000 copies/mLで、CD4数の平均値は218であった。

raltegravir群は一般的に忍容性が高かった。すべての副反応および薬剤起因性とされた副反応でもraltegravir群で少なく、神経学的副反応も同様であった。

実際の数字を示すとraltegravir群では47%が薬剤起因性の副反応がみられ、efavirenz群では78%であり有意差がみられた。神経系の副作用はralgravir群で28.8%みられ、efavirenz群では60.6%であった。

重篤な副反応は両群で有意差はなかった。

今回の研究はMerk社による資金提供により行われた。

[Presentation title: Raltegravir Demonstrates Durable Efficacy Through 96 Weeks (Wk): Results From STARTMRK, A Phase III Study of Raltegravir (RAL)-Based vs Efavirenz (EFV)-Based Therapy in Treatment-Nai"ve HIV+ Patients (Pts). Abstract H-924b]

Once-Daily Lopinavir/Ritonavir Tablet Approved in EU for Treatment-Nai"ve HIV Patients

未治療HIV患者に対するLopinavir/Ritonavir錠の1日1回投与がEU(欧州連合)で承認された。

NEW YORK September 14, 2009

未治療のHIV感染患者の治療に対してlopinavir/ritonavir配合錠剤(カレトラ)の1日1回投与がEUで承認された。

新規投薬の適応は、カレトラの1日1回投与が患者の管理において必要とみなされる症例において使用可能である。

1日1回の投薬法は推奨されている1日2回投薬法と比較して、ウイルス学的抑制の持続可能性が低く、下痢を発症するリスクがより高いことに関連している。

カレトラの1日1回投与は抗レトロウイルス薬既治療患者において検証されておらず、小児患者においても評価はなされていない。

カレトラはエファビレンツ(ストックリン)、ネルフィナビル、アンプレナビル、カルバマゼピン、フェノバルビタールまたはフェニトインと併用して1日1回投与してはならない。

臨床試験において、最もよくみられた中等度から重度の副作用は、下痢、不眠、頭痛、口腔周囲や四肢の灼熱感またはちくちくする感覚、嘔気、嘔吐、腹痛、異常便、上腹部症状、膨満、胃腸障害、発疹、リポジストロフィー、ざ瘡、脱力感であった。報告された副作用リストは完全ではない。

SOURCE: Abbott

HIV Subtype D Linked to Increased Likelihood for Dementia

(BALTIMORE, Md August 31, 2009)

journal Clinical Infectious Diseasesの9月号で報告された研究によれば、HIVの亜型Dに感染した患者は他の亜型感染患者よりも、おそらく認知症を発症する可能性が高い様である。

この研究は制御されていないHIV感染症の最も一般的な合併症の一つである認知障害において、ある特異的なHIV亜型が何らかの影響をもつことを初めて立証したものである。

Ned Sacktor博士(School of Medicine and Johns Hopkins Bayview Medical Center, Baltimore, Maryland)と研究者らはカンパラクリニックのHIV患者60例について調査した。

全ての患者は、認知症に対する抗レトロウイルス薬の効果を調べるための別の研究に属していたが、まだ内服は開始していなかった。

それぞれの患者のHIV亜型を同定した後に、神経認知機能バッテリー試験によって脳機能を評価された。

予想通り、大半の患者のHIV亜型はAもしくはDであった。亜型Aの感染患者33例中7例(24%?)に認知症があったが、亜型Dの感染患者9例中8例(89%)に認知症が認められた。

「これら2つの亜型の認知症発症頻度にこのような著しい違いがあることに我々は驚いた。」「もしこれがサハラ砂漠以南のアフリカでの全ての例にいえることならば、HIV関連認知症は最も一般的な合併症の一つであり、従って世界の認知症患者の中で気づかれていないHIV症例が多くあるのではなかろうか。」とSacktor博士は述べた。

「この研究は、それぞれの亜型のいくつかの生物学的特性がHIV感染患者の認知症発症率に影響を与えることを示唆する。」とSacktor博士は述べた。彼らは亜型Dが脳においてより強い炎症と障害を起こすのではないかと仮説し、現在その可能性について調べている。

SOURCE: Johns Hopkins Medical Institutions

HIV-Positive Injecting Drug Users Respond as Well as Non-Drug Injectors to First-Line Therapy: Presented at IAS

By Ed Susman

CAPE TOWN, South Africa July 27, 2009

HIV陽性の静脈注射常用者(IDU)は非常用者 (non-IDU)と同様にHIV治療を行うことができることがIASにおいて報告された。

「IDUは低所得やretention(停滞?)や抗ウイルス薬治療の成功に関与していると信じられていた。しかし、西欧での研究では常に当てはまるわけではないことが報告されている。」とインドネシアのPadjadjaram大学Hasan Sadikin病院の内科Rudi Wisaksana医師は語り、同医師は第一選択薬の反応性について検討した。

530例のHIV陽性IDUにおいて53%が6ヶ月後にも当初の薬剤治療で生存しており、non-IDU 96例中の55.2%と比較して有意差はなかった。そのほかIDUの14%は代替薬による治療で生存しておりnon-IDUではそれが7.3%であった。そして両群において13%が経過観察から脱落していた。

HIV陽性IDUの内訳はほとんどが若い男性でHCVの合併感染がみられより免疫状態が不良であった。

IDUは男性91%で、一方non-IDUでは27.1%であった。年齢の中央値は28歳であった。約半数が独身であったIDUに比しnon-IDUでは55.8%が既婚者であった。 IDUでは87.7%でHCVの合併感染がみられ、non-IDUではゼロであった。B型肝炎については8%でIDUに合併感染がみられnon-IDUでは3.3%であった。

今回、薬物使用が死亡率や治療のretentionそしてウイルス学的、免疫学的な治療反応に対してネガティブには作用していないことが確認できた。

上記の報告は7月20日のポスタープレゼンテーションで行われた。

[Presentation title: Response to First Line Antiretroviral Therapy Among HIV-Infected Patients With and Without a History of Injecting Drug Use in Indonesia. Abstract MOPEB060]

新しい臨床検査はHIV関連の腎疾患を呈したICU患者の腎障害の手掛かりとなる。

New Lab Test Gives Clues to Kidney Injury in ICU Patients, HIV-Related Kidney Disease

WASHINGTON, DC July 23, 2009

急性腎障害(AKI)は、集中治療患者において高頻度に認められる合併症である。新しく開発された臨床検査は、尿中好中球ゼラチナーゼ関連リポカイン(NAGL)と呼ばれるもので、患者の急性腎障害への進行を予測可能とする。とアメリカ腎学会雑誌(JASN)で報告された。

独立したマーカーである尿中NGALは、進行中や引き続き起こるAKIを比較的良好に予測する。とVanderbilt 大学のT. Alp Ikizler医学博士は述べた。

JASNに掲載されたもう一つの研究においても、尿中NGALはアフリカ系アメリカ人やアフリカ系黒人に発症するHIV関連腎疾患の診断に役立つ可能性がある。そしてNGALは非常に特異的に腎のう胞に発現していた。このことからNGALはHIV関連腎疾患におけるのう胞進行のコントロールを可能とするかもしれないという新しい考えが生まれた。とColumbia 大学のJonathan Barasch医学博士が述べた。

ICU患者で行われたstudyでは、他の要因を調整しても、尿中NGALが高値の患者は急性腎障害へ進行する傾向を認めた。NGALは血清クレアチニンなどのAKIの標準検査項目に変化が起こる前に上昇している。しかしながら、その他の情報なしでは尿中NGALは、他の臨床的なリスクファクターよりもAKIの予測には有用ではなかった。Ikizler医学博士は、その臨床研究においては、死亡例の頻度や透析の必要性に関する情報と血清クレアチニン値など患者の元々の腎機能レベルに関する情報が欠如していたため、有用性を評価するには限界があった。

一方HIV患者で行われたstudyでは、HIV関連ネフロパチー(HIVAN)の患者は、他の腎疾患のHIV感染あるいは非感染患者より尿中NGALは高値であった。HIVANはHIVにおいて重要が合併症で主にアフリカ系のHIV患者に発症する。

マウス実験ではNGALは、HIVANの特異的な所見である尿細管障害と小のう胞の進行に重要な役割を担っている可能性が示唆されている。 Barasch医学博士は、モデルサイズが小さく、臨床試験の構成に限界があったと述べた。しかし決定的にNGAL単量体を測定するより大きな臨床試験の必要性を強調した。さらに彼は付け加えた。我々の結果が確証されれば、尿中NGALの測定は異なるリスクカテゴリーにおいて、患者をトリアージするために役立つであろうと述べた。

SOURCE: American Society of Nephrology

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