09/12/11配信分

Raltegravir Continues to Show Noninferiority to Efavirenz-Based HIV Therapy Through 96 Weeks: Presented at ICAAC

By Ed Susman

SAN FRANCISCO -- September 14, 2009

2009年10月18日、フィラデルフィア、Liz Meszaros

アメリカリウマチ学会(Amerian vollege of Rheumatology:ACR)、アメリカリウマチ医療関係者協会(Association of Rheumatology Health Psofessionals:ARHP)の2009年度学会における中間報告によれば、メトトレキサートによる加療中の活動性のリウマチ患者において、マラビロックは関節リウマチの徴候・症状を改善しないとのことだ。マラビロックは、ヒトケモカインレセプター5(human chemokine receptor 5:CCR-5)拮抗薬で、CCR-5指向性HIV患者の治療に承認されている。リウマチ患者では、32塩基対の欠失によるCCR-5非機能性受容体が存在することで、疾患の発症や重症度が減少するとみられている。今回の12週間の研究で、マラビロックは、メトトレキサートによる治療中のリウマチ患者において、安全で効果的かどうか評価された。安全性・薬物動態の研究において、マラビロックは非常に耐性があり、メトトレキサートとの薬物相互作用もないと判明した。実証実験は、多施設無作為化二重盲検(プラセボ対照)であった。被験者は最低12週にわたり週10mg〜25mgのメトトレキサート投与を受けており、少なくとも6か所の関節痛・関節腫脹があり、CRP 7mg/L以上の110人であった。では、最大の解析集団(FASのことです)で解析したとき、ACR20における改善率では、600mgを分2で内服した群(n=77)で27.27%、プラセボ群(n=33)で18.18%と明らかな差が認められた(P=0.155)。ACR50とACR70では改善率に差がなかった。CRPを含むACRスケールの改善はみられなかった。中間報告の現時点で、この研究は終了した。

「CCR-5の選択的アンタゴニストであるマラビロックは、メトトレキサート治療中の活動性のリウマチ患者の徴候や症候を改善しない。そして、治療的な効果も得られない。」と、主研究者のDona Fleishakerは10月18日のプレゼンテーションで述べている。

一方で、マラビロックは安全で、16項目での安全性・薬物動態調査ではとても安全であった。有害事象の大半が軽度から中等度であった。多かったのは、便秘(7.8%)、嘔気(5.2%)、倦怠感(5.2%)、尿路感染(3.9%)、呼吸器感染(2.9%)であった。

Fleishaker医師は「抗HIV薬は、肝毒性という『black box』をもっている。我々は肝転移酵素の数値に大変興味がある」と述べている。いかなるレベルにおいても、肝転移酵素の上昇はみられなかった。

「今回の安全性・薬物動態調査の結果から、マラビロックは安全で、メトトレキサートと併用した際も薬物相互作用にはつながらないと示された。」とFleishaker医師は結論付けた。

[Presentation title: A Phase 2 Study to Assess the Efficacy and Safety of Maraviroc, a CCR-5 Antagonist in the Treatment of Rheumatoid Arthritis. Abstract 397]

Interleukin-2 therapy in patients with HIV infection.

N Engl J Med. 2009 Oct 15;361(16):1548-59.

背 景

抗ウイルス療法に組換え型インターロイキン(IL)-2 皮下投与を併用すると,抗ウイルス療法を単独で行う場合よりも CD4+細胞数が増加する.CD4+細胞数増加の臨床的意義は明らかではない.

方 法

低 CD4+細胞数の HIV 感染患者における高活性抗レトロウイルス療法下での組換え型ヒトインターロイキン-2 皮下投与(SILCAAT)試験と,プロロイキン皮下投与評価のための多国無作為化試験(ESPRIT)の 2 件の試験を実施した.それぞれ,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者で,CD4+細胞数 50〜299 個/mm3 の患者(SILCAAT 試験),または 300 個/mm3 以上の患者(ESPRIT)を,IL-2 投与と抗レトロウイルス療法を併用する群と,抗レトロウイルス療法のみを行う群のいずれかに無作為に割り付けた.IL-2 レジメンは,8 週間隔で 5 日間連続投与を行うサイクルとし,SILCAAT 試験では 4,500,000 IU を 1 日 2 回 6 サイクル,ESPRIT では 7,500,000 IU を 1 日 2 回 3 サイクルを導入期間に投与した.CD4+細胞数を事前に設定した目標レベル以上に維持するため,サイクルの追加を推奨した.両試験の主要エンドポイントは日和見感染症またはあらゆる原因による死亡とした.

結 果

SILCAAT 試験では CD4+細胞数中央値 202 個/mm3 の患者 1,695 例(IL-2+抗レトロウイルス療法群 849 例,抗レトロウイルス療法単独群 846 例)を登録し,ESPRIT では CD4+細胞数中央値 457 個/mm3 の患者 4,111 例(IL-2+抗レトロウイルス療法群 2,071 例,抗レトロウイルス療法単独群 2,040 例)を登録した.CD4+細胞数は,追跡期間中央値 7〜8 年間で,IL-2 併用群のほうが抗レトロウイルス療法単独群よりも多く,SILCAAT 試験では平均 53 個/mm3,ESPRIT では平均 159 個/mm3 多かった.IL-2 併用の日和見感染症またはあらゆる原因による死亡のハザード比(対 抗レトロウイルス療法単独)は,SILCAAT 試験では 0.91(95%信頼区間 [CI] 0.70〜1.18,P=0.47),ESPRIT では 0.94(95% CI 0.75〜1.16,P=0.55)であった.あらゆる原因による死亡のハザード比とグレード 4 の臨床イベントのハザード比は,SILCAAT 試験ではそれぞれ 1.06(P=0.73)と 1.10(P=0.35),ESPRIT ではそれぞれ 0.90(P=0.42)と 1.23(P=0.003)であった.

結 論

いずれの試験においても,CD4+細胞数は抗レトロウイルス療法単独より,IL-2 併用で持続的かつ大幅に増加したにもかかわらず,IL-2 の臨床的利益は認められなかった.

CD4陽性細胞数はHIV感染患者の発癌リスク予想の鍵となる

CD4 Cell Count Key to Predicting Risk of Cancers in Patients With HIV

ニューヨーク--2009年10月7日

HIV感染患者の免疫抑制状態は少なくとも7種の癌のリスクを上昇させる。Lancet Oncology11月号とその前にオンライン公表された研究によれば、HIV感染患者において、より早期の診断とより早期の抗レトロウイルス療法開始が、いくつかの癌の発症をそれなりに遅らせることができたとのことである。

HIV/AIDSの治療によって患者はとても長く生きられるようになり、この長くなった平均余命が発癌率を上昇させていることが知られている。HIV感染自体の発癌危険効果と抗レトロウイルス療法との関係はほとんど解明されていない。

この課題に取り組むにあたり、フランスからの調査団は1998年から2006年の間の52,278例のHIV患者について、3つのAIDS関連と定義された癌(カポジ肉腫、非ホジキンリンパ腫、子宮頸癌)と4つの非AIDS関連癌(ホジキンリンパ腫、肺癌、肝臓癌、肛門癌)の発生率を調べた。彼らはまた、免疫抑制、ウイルス量、抗レトロウイルス療法とこれらの発癌についての関係も調査した。

フランス病院HIVデータベース(ANRS C04)からのデータを用いて、彼らはそれぞれの癌について免疫抑制状態(末梢血CD4陽性細胞数)、ウイルス量(HIV RNA量)、抗ウイルス薬併用療法(ARTなど)によって78種に分類して調べた。

全体的には、免疫抑制状態は全ての発癌リスクを増加させた。CD4陽性細胞数は、肛門癌以外の全てで最も鋭敏なリスク因子であった。ウイルス量と発癌リスクとの関連性は一貫して免疫抑制状態との関連よりも低かった。

調査結果では、CD4陽性細胞数はホジキンリンパ腫、肺癌、肝臓癌では唯一のリスク因子であった。しかしカポジ肉腫、非ホジキンリンパ腫では、CD4細胞数の低下、高いウイルス量、ARTなどの治療なし、がリスクを上昇させた。

さらに、より高いCD4細胞数が、子宮頸癌のより低いリスクと関連していたが、ARTなどを受けても患者の約半数がこの癌を発症したようである。肛門癌のリスクはCD4細胞数が200/μL未満とウイルス量が100,000コピー/mlを超える期間と関連していた。

「我々の結果は、HIVのより早期の発見、より早期の治療開始によって、ARTなどがCD4細胞数500/μL以上への回復と維持をもたらす場合、より有益なものとなるだろう。」と著者は記載している。

彼らは、HIV患者における肺癌、肛門癌や、全てのHIV陽性女性に対する子宮頸癌などの有用な特異的スクリーニング検査プログラムを要求して結論している。

SOURCE: The Lance

 

HIV Vaccine Regimen Demonstrates Modest Preventive Effect in Thailand Study

BETHESDA, Md September 24, 2009

タイで16000人を超える成人に対して行われたワクチンレジメンが良好な認容性があり、HIV感染抑制効果も期待できるものであることが示された。

最終的な解析結果として米軍公衆衛生局(?)長官が今回の初回およびブースト接種を行う研究用ワクチンはHIV感染を31%減少させたことを発表した。

「今回のワクチンはこれまでのHIVワクチンの中で初めて感染予防の可能性をしめすことができたものであり、HIVワクチン研究の重要なステップである。このワクチンレジメンがどのようにHIV感染予防効果を示すのかさらに研究をすすめていく必要があるが、HIVワクチンの領域に確かな進歩をもたらしたことを強調したい。」米国立アレルギー感染症研究所((NIAID)のAnthony S. Fauci医師はコメントした。

タイにおいて2003年10月からRV144試験と名付けられた、効果と安全性の評価をプラセボと比較する第三相臨床試験が行われた。

2種類のワクチンが使用され、一回目はALVAC-HIV vaccine (the primer dose)という、canarypoxワクチンを改良したものでSanofi Pasteurが製造したものを用いて、ブーストには AIDSVAX B/E vaccineというVaxgen社の糖鎖ワクチンを使用した。

これらのワクチンの対応サブタイプは、BとEでタイで一般的に広がっているものである。今回の臨床試験はタイのRayong およびChon Buri行政地区で種々のHIV感染リスクのある18歳から30歳までの男女16,402人を登録して行われた。

参加者はALVAC HIV vaccineあるいはプラセボ薬を登録時と1ヶ月後、3ヶ月後、6か月後に接種され、ブーストとしてAIDSVAX B/E vaccineあるいはプラセボを3か月目と6か月目に接種される。

試験参加者は6か月毎に3年間HIV検査をうける。それぞれのクリニックを受診する間にHIV感染防御についてカウンセリングを受けた。

最終解析にて8198人のプラセボ群で74例が新たにHIVに感染し、ワクチン群では8197人中51例の感染にとどまった。この結果HIV感染に対する予防効果に有意差が見られた。

HIV感染した患者の中でウイルス量を検討するとワクチン接種による効果は証明されなかった。

「今回のタイでの臨床研究はHIVワクチン研究の領域は基礎的な研究分野と新たなHIVワクチンデザイン(いつ接種するのが最適か、あるいは候補となるワクチンの選択等)の両方のバランスを調整する必要があることを示唆している。両者が基本的な情報を共有することにより、完全なHIVワクチンの開発に必要な理解が得られる。」とNIAID のHIVワクチン担当のMargaret I. Johnston博士がコメントした。

HIVに感染した個人においてはタイ政府が発行しているHIV診療ガイドラインに準拠したHAARTを含めてHIV診療、治療が受けられるようにしている。

SOURCE: National Institutes of Health

ネビラピンは全体的にアタザナビル/リトナビルと同等の効果があり、またHIVウイルス量を早期に減少させる(ICAACでの発表)

Nevirapine Rapidly Reduces HIV Viral Load, Shows Similar Overall Response to Atazanavir Plus Ritonavir in Combination Therapy: Presented at ICAAC

(2009年9月18日、サンフランシスコ、Micheal Casasnovasによる)

第49回抗菌化学療法学術会議(ICAAC)にて、テノホビルとエムトリシタビンとの併用下において、HIV未治療患者の感染制御に関して、高ウイルス量患者も含めて、ネビラピンはアタザナビル/リトナビル併用療法と同等の効果があると述べられた。

さらに、治療開始4週間以内の治療への反応としてウイルス量の減少は、ネビラピンの方がアタザナビル/リトナビルよりも有意に良好であったとMargaret Johnson博士(英国 ロンドン大学)は9月13日のポスター発表で述べた。

ネビラピンのアタザナビル/リトナビルに対する有効性と安全性の非劣性証明に関する国際的無作為化非盲検試験(ARTEN)のサブ解析結果をJohnson博士は発表した。彼女らは早期のウイルス学的および免疫学的反応結果を特別に調査した。569例の未治療HIV感染者が登録された。この前向き臨床研究は、ネビラピン投与に関してCD4陽性細胞数の許容範囲が女性で250細胞/mm3以下、男性で400細胞/mm3以下というガイドラインの基準に初めて適応したものである。

ベースラインでは60%以上の患者が10万コピー/ml以上のウイルス量であったが、8週及び12週の時点で、両群で同等の割合の感者がウイルス量50コピー/ml以下を達成した。

しかし、ネビラピンによる治療では、4週時点においてウイルス減少量が2.31 log10であり、アタザナビル群(2.16 log10)に比べて有意に早期のウイルス量減少を達成していた(P=.005)。

一次エンドポイントである48週時点でのウイルス量減少という点では、ネビラピン群は376例中66.8%、アタザナビル群は193例中65.3%でウイルス検出感度以下を達成しており、有意差は認めなかった(P=0.63)。

「ARTEN試験は、治療開始時点でウイルス量の多い患者を含んだHIV未治療患者において、ネビラピンとテノホビル/エムトリシタビン併用による治療は有効であることを確証した。」とJohnson博士は述べた。

彼女は「ARTEN試験は、ガイドラインで推奨されるCD4陽性細胞数に一致している場合には、第一選択の治療法としてネビラピンは有効かつ認容性があることを証明した。」と加えて述べた。

この研究はベーリンガーインゲルハイム社によって出資された。

[Presentation title: Early Virological and Immunological Response Is Comparable Between Nevirapine and RTV-Boosted Atazanavir: An ARTEN Sub-Analysis. Abstract H-924C]

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