HIV/AIDS関連文献情報
HIV/AIDS関連ニュース HIV/AIDS関連文献 講習会のお知らせ 拠点病院一覧 関連リンク ホーム


2003.6月
書誌事項・ソース・リンク 報告者 タイトル サマリー
JAIDS 33(2):211-218,2003 Farley J (Univ Maryland Sch Med, USA) et al Assessment of Adherence to Antiviral Therapy in HIV-Infected Children Using the Medication Event Monitoring System, Pharmacy Refill, Provider Assessment, Caregiver Self-Report, and Appointment Keeping
[Medication Event Monitoring System(MEMS)、薬局詰替え、医療者評価、介護人自己報告及び来院持続行動を用いたHIV患児における抗ウイルス治療アドヒアランスの評価]
種々のアドヒアランス評価を、3剤以上の治療を受けている垂直感染児26例と介護人を対象に6ヵ月間比較検討。MEMSによるアドヒアランスは12.7-97.9%であり、対象者の42%がアドヒアランス80%未満だった。MEMSアドヒアランス80%以上と6ヵ月後のウイルス量検出限界以下とは相関していた。MEMSほどではないが薬局詰替え率もウイルス効果と相関し、両者併用で最も有用率が高かった。
JAIDS 33(2):253-258,2003 Alcoba M (Spain) et al Assessment of Adherence to Triple Antiretroviral Treatment Including Indinavir: Role of the Determination of Plasma Levels of Indinavir
[IDVを含む3剤併用療法のアドヒアランスの評価:IDV血漿中濃度の測定の役割]
IDVを含むHAARTを6ヶ月以上服用している106例を対象に、3方法(質問表、薬局訪問時期の正確さ及びIDV血中濃度)でアドヒアランスを評価したところ、3方法による評価の一致率は低かった。アドヒアランス評価にゴールドスタンダードはなく、いくつかを組合わせると欠点を最小化することが可能。IDV濃度測定はそれ以上の追加情報をもたらさないと思われた。更なる検討を要する。
JAIDS 33(2):276-277,2003 Wagner G J (USA) et al Assessing Usual Care in Clinical Trials of Adherence Interventions for Highly Active Antiretroviral Therapy [Letter]
[HAARTのアドヒアランス介入臨床試験における通常のケアの評価]
アドヒアランス介入試験で”通常のケア”が行われてるが、多岐にわたるものであり、ケア自体の評価が必要である。
AIDS 17(9):1383-1387,2003 Liechty C A (SF GP, USA) et al Doubts about DOT: antiretroviral therapy for resource-poor countries
[DOT(直接監視下療法)についての疑念:リソースの乏しい国での抗ウイルス治療]
結核に対するDOTの効果、リソースの豊富な/乏しい国での抗HIV療法のアドヒアランス、アドヒアランスと耐性の関連及びHIV/結核に対するスティグマについての文献をレビューしたところ、HIV DOTは未熟と考えられた。DOTが自己服薬療法より優れるということの曖昧なエビデンス、リソースの乏しい国はアドヒアランスに関しては特別なケースだという誤った仮定、耐性に対する良好なアドヒアランスの逆説的インパクトの可能性、証明されていない抗ウイルス薬のHIV伝染予防効果及び毎日の内服に対する潜在的なstigmatizationなどが認められた。
AIDS 17(9):1417-1418,2003 Nieuwkerk P T (Netherlands) Electronic monitoring of adherence to highly active antiretroviral therapy changes medication-taking behaviour? [Correspondence]
[HAARTアドヒアランスの電子的モニタリングは服薬行動を変えるか?]
HowardらによりMEMSを用いたアドヒアランス調査が報告されたが、月を追ってアドヒアランスの低下が見られている。MEMSは単独で用いられた場合にアドヒアランスを正確に把握できる方法であるが、服薬行動を改善するものではない。
Clin Infect Dis 36(12):1572-1576,2003 Wohl DA (Univ North Carolina, USA) et al Adherence to Directly Observed Antiretroviral Therapy among Human Immunodeficiency Virus-Infected Prison Inmates
[HIV感染収監者における直接監視下(DOT)抗ウイルス療法のアドヒアランス]
31例の収監者を対象にDOTのアドヒアランスをプロスペクティブに評価。アドヒアランス中央値は、ピル数による評価で90%、電子モニターキャップで86%、自己評価で100%。電子モニターキャップによるアドヒアランスは、32%の患者で90%以上。91%で、投薬記録によるアドヒアランスは電子モニターキャップでの評価より高かった。DOTの利用でもアドヒアランスは確実ではなかった。
AIDS 17(10):1565-1568,2003 Desai N (SUNY Downstate MC, USA) et al Lactate levels in children with HIV/AIDS on highly active antiretroviral therapy
[HAART施行のHIV/AIDS小児における乳酸値]
HIV/AIDS小児127例から静脈血乳酸値データ251件を採取。104例はHAART中。非症候性高乳酸血症(>2mmol/L)は41例、肝機能異常や致死性アシドーシスはなし。非症候性高乳酸血症はNRTI又はPI治療、治療レジメンによらずウイルス量検出限界以下と関連。乳酸値はアドヒアランス評価に有用と示唆された。