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病理・基礎研究2003.9月
書誌事項・ソース・リンク 報告者 タイトル サマリー
AIDS 17(13):1871-1879,2003 Fiebig E W (UCSF, USA) et al Dynamics of HIV viremia and antibody seroconversion in plasma donors: implications for diagnosis and staging of primary HIV infection
[血漿ドナーにおけるHIVウイルス血症のダイナミクスと抗体陽転:一次HIV感染の診断とステージングのかかわり]
新規感染者の連続的サンプルを用いたレトロスペクティブ試験。A:1984-94年に抗HIV酵素免疫アッセイで検出された51ドナー435サンプル、B:1996-98年にp24抗原スクリーニングで検出された44ドナー145サンプル。Aにおけるウイルスマーカーの連続的出現パターンは高度に首尾一貫し、引き続く6ステージの期間の定義と概算が可能だった。Bではp24抗原陽転時のウイルス量は1万コピー時の回帰分析により算出され、前陽転フェーズ20.5hにおけるダブリングタイムに相当した。したがって検出限界50コピーのRNA検査はp24抗原試験の約7日前に、センシティブ抗HIV検査の12日前にHIV感染を検出するだろう。
AIDS 17(13):1881-1888,2003 Hazenberg M D (Netherlands) et al Persistent immune activation in HIV-1 infection is associated with progression to AIDS
[HIV患者における持続的免疫活性化はAIDSへの進展と相関する]
抗体陽転時期のわかっている患者を対象に、陽転前後のCD4、CD8活性化マーカー発現をプロスペクティブに検討。陽転前CD4低値又はCD4活性レベル増加が陽転後のAIDS進展リスク増加と相関。AIDS進展はCD4、CD8療法のナイーブ細胞の喪失と相関。CD8活性化の予測価が確認され、さらにCD4低値及びCD4分画、CD8分画の比の増加またはCD4活性化マーカー発現の増加がAIDS進展の独立的予測因子だった。
AIDS 17(13):1907-1915,2003 Hunt P W (UCSF, USA) et al Continued CD4 cell count increases in HIV-infected adults experiencing 4 years of viral suppression on antiretroviral therapy
[抗ウイルス治療で4年間のウイルス抑制を経験しているHIV患者におけるCD4増加の持続]
1998年以前にHAARTを開始し48週までにウイルス量<1000コピーを達成した患者423例のCD4変化についてのコホート試験。ウイルス量<1000コピーを持続している患者では4年にわたり持続的なCD4増加が認められた。HAART3年目から4年目にわたるCD4増加は治療前CD4が50未満、50-199、200-349、350以上の患者でそれぞれ中央値89、86、95、88。治療前CD450未満の患者では、4年までに88%が200以上、59%が350以上を達成。3から4年目CD4増加と関連する因子は治療前CD4低値、若年、女性及び低レベルウイルス血症低頻度だった。
AIDS 17(13):1983-1985,2003 Rodriguez B (Univ HP Cleveland, USA) et al Plasma levels of B-lymphocyte stimulator increase with HIV disease progression
[Bリンパ球刺激因子(BLyS)の血漿レベルはHIV進行と共に上昇]
HIV-1患者101例及び健常対照18人のBLySを測定。BLySレベルはHIV患者で高値で、CD4減少と共にBLyS及び総血清グロブリン値が増加。さらにBLySレベルはCD4<100で指数的に増加。BLyS及びグロブリン値はHIV進行と共に増加することから、HIV感染の高γグロブリン血症においてBLySが働いている可能性が示唆される。
AIDS 17(13):1985-1988,2003 Agnew L L (Australia) et al Altered lymphocyte heat shock protein 70 expression in patients with HIV disease
[HIV患者におけるリンパ球heat shock protein(HSP) 70発現の変化]
HIV患者20例及び対照15例のリンパ球におけるHSP発現を測定。Heat-shock後のHSP70増加、HIV患者および対照で各4.52倍、2.60倍と、HIV患者で有意に高値。
AIDS 17(13):2009-20011,2003 Finkel D G (Saint Michael's Med C, USA) et al Women have a greater immunological response to effective virological HIV-1 therapy
[女性では効果的な抗HIV-1治療に対する免疫学的反応が大きい]
ウイルス学的効果の見られた症例の免疫学的効果の性差を検討したところ、CD4の増加は女性のほうが高かった。機序は不明。
AIDS 17(14): 2015-2023,2003 Lange C G (Case Western Reserce Univ, USA) et al Nadir CD4+ T-cell count and numbers of CD28+ CD4+ T-cells predict functional responses to immunizations in chronic HIV-1 infection
[CD4数最低値及びCD28+CD4+細胞数はHIV-1慢性感染者における免疫に対する機能的反応を予測する]
HAARTで12ヶ月以上効果が見られたHIV-1患者29例と対照群に混合ワクチンを接種し、免疫反応を検討。循環CD4細胞数正常にもかかわらず、HAART導入前CD4最低値は免疫反応を予測したが、現在のCD4数は予測しなかった。同様にCD4の共刺激分子CD28発現も免疫反応の独立的予測因子だった。HAART導入の遅延は、循環CD4細胞数の正常化にも関わらず機能的免疫修復を障害する。
AIDS 17(14):2025-2033,2003 Freel S A (Univ NC, USA) et al Envelope diversity, coreceptor usage and syncytium-inducing phenotype of HIV-1 variants in saliva and blood during primary infection
[初期感染時の唾液及び血中のHIV-1株のエンベロープ相違性、共レセプター使用及びシンシチウム誘導フェノタイプ]
初期感染17男性の唾液及び血液サンプルのHIV-1wp比較。同一又は非常に近いHTAバンド及びC1/C2、V3エンコード3領域における推定アミノ酸シーケンスパターンが両サンプルで認められた。V1/V2HTAにより評価した場合、10例は単一のメジャーウイルス株を有し、7例は多種だが高度に関連した株を有していた。2例は血中に唾液中と同一だが比較的多種のV1/V2株を有していた。性感染ペアは一般に異なる株を示したことから、初期感染時のひとつのマイナー株の伝染もしくは急速な変異が示唆された。全例R5非SI株を有していた。
AIDS 17(14): 2035-2044,2003 Lau B (John's Hopkins Univ, USA) et al Rapid declines in total lymphocyte counts and hemoglobin concentration prior to AIDS among HIV-1-infected men
[HIV-1感染男性におけるAIDS発症前の総リンパ球(TCL)数及びヘモグロビン(Hgb)濃度の急速な低下]
推定屈曲ポイント以前では、TLC及びHgbマーカーの傾きは全例ほぼゼロ。その後AIDS発症者では両マーカーとも急速に低下。TLC10%以上、Hgb2.2%以上の低下がAIDS発症者の77%で見られたが、非発症者では23%のみ。AIDS発症者ではCD4が350から200のときに急速低下が始まり、中央値約1.6年でAIDSに進展した。
JAIDS 34(1):7-19,2003 Frank I (C Biomed Res, USA) et al Presentation of Exogenous Whole Inactivated Simian Immunodeficiency Virus by Mature Dendritic Cells Induces CD4+ and CD8+ T-Cell Responses
[成熟樹状細胞(DC)による外因性全非活性化SIVの出現はCD4及びCD8陽性T細胞反応を誘導する]
化学的に活性化したAT-2 SIVを機能的エンベロープ糖タンパクと共に用いて、ウイルスと樹状細胞の相互作用を調べ、T細胞に対するDCによるSIV抗原の発現の質を評価するin vitroシステムを開発した。AT-2 SIVは確実にT細胞及びDCと相互作用し、そのため自然のSIV特異的反応の評価が可能である。SIV感染サルの血液又はリンパ節のCD4及びCD8陽性細胞はIFNγを産出し、種々のAT-2 SIV株に対するにおいて増殖した。反応はビリオンの定量的エンベロープ糖タンパク濃度の機能として有意なばらつきはなかった。DCによるAT-2 SIV由来の抗原の出現は匹敵する抗原をもつ単球による出現よりも強かった。SIV-pulsed成熟DCはCD4及びCD8両方の反応を刺激したが、未熟DCは主としてCD4細胞を刺激した。
JAIDS 34(1):50-57,2003 Kousignian I (France) et al Modeling the Time Course of CD4 T-Lymphocyte Counts According to the Level of Virologic Rebound in HIV-1-Infected Patients on Highly Active Antiretroviral Therapy
[HAART治療のHIV-1患者におけるウイルスリバウンドレベルによるCD4数の経時変化のモデリング]
フランスHIVデータベース登録の初回HAARTでウイルス量検出限界以下の3,736例を対象に、ウイルスリバウンドのCD4経時変化に対する影響を検討。リバウンドの程度により4群に分け比較したところ、全群CD4は経時的に継続的増加。リバウンドの程度が低いほどCD4上昇が大きかった。増加スピードは6ヵ月後以降低下し、リバウンドの最も高い群ではほぼゼロだった。
JAIDS 34(1):76-83,2003 CASCADE Collaboration (EU) Differences in CD4 Cell Counts at Seroconversion and Decline Among 5739 HIV-1-Infected Individuals with Well-Estimated Dates of Seroconversion
[抗体陽転(SC)時期の明確なHIV-1患者5,739例における陽転時のCD4の違いと減少]
SC時のCD4数は性別、暴露経路、年齢により有意に異なり、女性、血友病男性、IDU及びSC時40歳以上の症例で高かった。CD4低下率は性差なく、潜伏期間を通して男女差は一定。CD4傾斜とSC時年齢との間に一定の相関があり、高齢者では傾斜が急だった。SCから5年後の高齢者と若年者とのCD4差中央値は90。CD4低下率中央値は急性感染期に診断された症例で有意に急だった。1994年以降に陽転した症例におけるCD4の早い減少についてのエビデンスは得られなかった。急なCD4低下傾斜を示す血友病患者を別として、CD4傾斜に暴露経路による差はなし。免疫状況に基づくHAARTあるいは他の介入開始前に人口統計学的因子を考慮することは意義があると示唆された。
J Infect Dis 188(6):856-863,2003 Dorak M?T?(Univ Alabama, USA) et al Influence of Human Leukocyte AntigenB22 Alleles on the Course of Human Immunodeficiency Virus Type 1 Infection in 3 Cohorts of White Men
[白人男性対象のコホート3試験におけるHIV-1感染症の経過に対するHLA-B22対立遺伝子の影響]
白人男性でHLA-B22サブグループは早い病期進行と関連している。ほぼ同時期に陽転した白人ホモセクシャル男性671例はHLA-A,B及びCだった。感染初期のウイルス量はB22陰性例より陽性例で多かった。容認されている進行マーカーと独立的に、B22陽性例ではAIDSまでの期間が短かった。B22(*55及び56)陽性白人はB*35及び53の一部又は全てと同程度に転帰が悪いようだ。B22は白人よりアジア人で高頻度である。
J Infect Dis 188(6):864-872,2003 Koning F?A?(Netherlands) et al Decreasing Sensitivity to RANTES (Regulated on Activation, Normally T CellExpressed and Secreted) Neutralization of CC Chemokine Receptor 5Using, NonSyncytium-Inducing Virus Variants in the Course of Human Immunodeficiency Virus Type 1 Infection
[HIV-1感染症経過におけるCCR5使用非シンシチウム誘導(SI)ウイルス株のRANTES中和に対する感受性低下]
HIV-1感染者の約半数で、CXCR4使用SIウイルスがAIDS早期進行に先立ち発現する。他の患者では、CCR5使用(R5)非SI(NSI)ウイルスが感染を通して存在している。R5のみを有する患者の進行のばらつきの機序は明確でない。今回R5,NSIウイルスを有する患者のΒ-ケモカイン感受性を調べたところ、感染進行例ではRANTES中和に対するウイルスの感受性が有意に低下しており、長期生存例では増加していなかった。
J Infect Dis 188(6):873-882,2003 Papasavvas E?(Child HP Philadelphia, USA) et al Presence of Human Immunodeficiency Virus1Specific CD4 and CD8 Cellular Immune Responses in Children with Full or Partial Virus Suppression
[完全又は一部ウイルス抑制された小児におけるHIV-1特異的CD4及びCD8細胞免疫応答の存在]
感染児48例で抗ウイルスT細胞反応を評価。症例はCD4が定常又は減少、ウイルスレベルは種々、抗ウイルス療法あり/なし。ウイルス量が<40及び<5万でCD4が安定したことのある例ではウイルス量>5万の症例と比し抗HIV T細胞増殖反応が増加、CD38+細胞が減少、CD8+/CD28+比が高値。CD8+細胞活性レベルは治療でウイルス抑制されない患者で高かったが、各群有意差なし。抗HIV CD4+及びCD8+細胞反応レベルは相関しなかったが、これらのレベルは特異的T細胞サブセット割合と相関した。CD4安定は完全又は部分的ウイルス抑制をもたらした治療の結果として、抗HIV CD4+反応レベル増加及びT細胞活性化低下と相関した。

 

病理・基礎研究2003.8月
書誌事項・ソース・リンク 報告者 タイトル サマリー
J Infect Dis 188(4):541-548,2003 Alexander CS (Canada) et al Antiretroviral Concentrations in Untimed Plasma Samples Predict Therapy Outcome in a Population with Advanced Disease
<不定期血漿サンプル中の抗ウイルス薬濃度は進行例の治療転帰を予測する>
対象患者は122例、1996-1999年にHAARTを開始しCD4<50で、初年度に採取された血漿サンプルからNNRTI及びPI濃度をレトロスペクティブに測定。治療開始初期(中央値6週)での単回の低濃度はしばしば見られ(30%)、より早い免疫学的失敗及び初年度のウイルス学的成功未達成の予測因子だった。これらの結果は不十分なアドヒアランスを反映しているかも知れず、薬物濃度低値と不完全な処方-再充填記録との間に強い相関が認められた。
J Infect Dis 188(4):549-554,2003 Andreoletti L (France) et al Independent Levels of Cell-Free and Cell-Associated Human Immunodeficiency Virus-1 in Genital-Tract Secretions of Clinically Asymptomatic, Treatment-Naive African Women
<臨床的無症候性未治療アフリカ人女性の生殖管分泌物におけるセルフリー及びセル関連HIV-1の独立的レベル>
臨床的無症候の未治療女性30例の血液及び生殖器サンプル中のセルフリー及びセル関連HIV-1を測定。子宮膣洗浄液中HIV RNA濃度は血漿中濃度と正相関したが、HIV DNAの相関性は低かった。末梢血漿において、HIV DNA量はHIV RNA量と相関したが、生殖器洗浄液中のHIV DNAとHIV RNA量は相関しなかった。生殖器のHIV RNA量はプロウイルスに反し全身的ウイルス増殖の影響を受け、プロウイルスは子宮膣粘膜下組織から発生したHIV感染細胞の移行を誘発する局所補因子によっても影響される可能性が示唆された。
JAIDS 33(5):614-624,2003 Mayer KH (Mariam HP, USA) et al Clinical and Immunologic Progression in HIV-Infected US Women Before and After the Introduction of Highly Active Antiretroviral Therapy
<HAART導入前後のHIV感染米国人女性における臨床的及び免疫学的病期進行>
非AIDS発症のHIV感染女性648例を対象に、病期進行に関連する因子について7年間調査。2,304女性・年の追跡で、AIDS発症46.1%、しかし93.3%はCD4<200による認定、日和見感染は10.6%のみ。試験開始時CD4数が臨床的進行の最も強い予測因子だった。進行に関連する因子は不法物質使用、多回妊娠、地域差及び他の感染症。登録時CD4>500の女性では、貧血またはHCV合併例でAIDS進行が多かった。試験終了時にHAART施行患者は52%のみだった。都市部の多施設コホートの結果、HAART使用が少ないにもかかわらず、CD4が低下しても日和見感染は少なかった。
AIDS 17(12):1741-1751,2003 Mocroft A (UK) et al Virological rebound after suppression on highly active antiretroviral therapy
<HAARTによる抑制後のウイルスリバウンド>
EuroSIDA Study参加の2,444例を対象にリバウンド率(400以上上昇が続けて2回)を検討。リバウンドは42.2%でみられ、経過と共に減少した。未治療群で有意に低かった。多変量解析で、治療変更例、HAART開始時ウイルス量高値例でリバウンドが多く、未治療例はリバウンドが少なかった。既治療例でも新たなヌクレオシド系薬を開始した症例ではリバウンドが少なかった。

 

病理・基礎研究2003.7月
書誌事項・ソース・リンク 報告者 タイトル サマリー
JAIDS 33(3):292-299,2003 Sch?pbach J (Switzerland) et al HIV-1 p24 Antigen Is a Significant Inverse Correlate of CD4 T-Cell Change in Patients With Suppressed Viremia Under Long-Term Antiretroviral Therapy
[長期抗ウイルス治療でウイルスの抑制されている患者において、HIV-1 p24抗原はCD4変化と有意に逆相関する]
6ヵ月以上治療によりウイルスの抑制されている55例でp24抗原検査を評価。追跡中央値504日でCD4は中央値62セル/年増加。単/多変量解析でp24抗原はサンプルにおけるCD4値及び患者での年次変化の両方と逆相関した。p24抗原とHIV RNA濃度との比較で、このようなサンプルで検出されるp24抗原はウイルスRNAを含む粒子とは関連せず、ウイルス発現の他のコンパートメントから生じるかもしれないことが示唆された。
AIDS 17(11):1621-1630,2003 Porcellini S (Italy) et al Improved thymopoietic potential in aviremic HIV infected individuals treated with HAART by intermittent IL-2 administration
[HAARTと間欠IL-2治療を受けた高ウイルスHIV患者における胸腺刺激性の改善]
HAART±IL-2間欠投与での末梢CD4相対変動とsjTREC及びT細胞とを比較した。HAARTのみではこれらの値が直接的に相関したのと対照的に、HAART+IL-2ではin vivoで増加したCD4はsjTRECともFTOC再構築とも相関せず、恐らく末梢T細胞プールの拡大おけるIL-2の主効果を反映していた。それにも関わらずIL-2追加はウイルス検出限界以下の患者におけるin vitro胸腺刺激脳の有意な増加を決定した。IL-2追加はリンパ球刺激性に正の影響を及ぼす可能性がある。
AIDS 17(11):1696-1698,2003 Nasi M (Italy) et al MDR1 C3435T genetic polymorphism does not influence the response to antiretroviral therapy in drug-naive HIV-positive patients
[MDR1 C3435T遺伝子多型は未治療HIV患者に対する抗ウイルス薬の効果に影響しない]
膜上の蛋白輸送体であるP糖タンパクはMDR1遺伝子により分類され、抗ウイルス薬を含む薬理学的治療に影響を及ぼす。C3435T多型は蛋白の昨日に関係している。HAART開始の未治療患者149例で検討したところ、C3435T多型は治療効果に影響しないことが示された。
J Infect Dis 188(2):232-238,2003 Aukrust P (Norway) et al Disturbed Glutathione Metabolism and Decreased Antioxidant Levels in Human Immunodeficiency Virus-Infected Patients during Highly Active Antiretroviral Therapy-Potential Immunomodulatory Effects of Antioxidants
[HAART治療中のHIV患者におけるグルタチオン代謝障害と抗酸化物レベル低下-抗酸化剤の潜在的免疫調節効果]
酸化ストレスはHIVの病因に関わっている。HIV患者20例で抗酸化物血漿中レベル及びCD4陽性細胞における細胞内グルタチオン酸化還元状態に対するHAARTの影響を検討。HAARTによりグルタチオン酸化還元状態の改善と抗酸化ビタミンレベルの増加が見られたが、完全な正常化は見られなかった。in vitroでのグルタチオン補充によりT細胞増殖は増加しPBMCからのTNF-α自発的放出は抑制された。
HIV Med 4(3):255-262,2003
[インデックスページ]
Florence E (Belgium) et al Factors associated with a reduced CD4 lymphocyte count response to HAART despite full viral suppression in the EuroSIDA study
[EuroSIDA試験におけるウイルス抑制/CD4減少に関連する因子]
CD4<350、HIV-RNA<500で抗HIV療法を開始した患者780例の中でCD4増加反応の悪い患者225例のリスクファクターを検討。因子は高齢、開始時のCD4低値、CD4の最低値から開始時までの増加の大きさ、初期のウイルス量低値だった。各クラスの薬剤をそれぞれ1剤以上投与されている患者ではCD4反応が良好な傾向が見られたが、このような患者は3.1%のみと少なく信頼区間は大きかった。
HIV Med 4(3):263-270,2003
[インデックスページ]
Torti C (Italy) et al Characterization of viro-immunological responses in a closely followed cohort of heavily pretreated patients: evidence from the GenPheRex Study
[多数の治療を受けた患者の密接な追跡コホートにおけるvivo免疫反応の特徴:GenPheRex試験のエビデンス]
多数の治療を受け、ウイルス学的効果ありの58例及びなしの101例でリアル/ヴァーチャルフェノタイプ試験を行ったところ、両者の不一致例は各58.6、38.6%だった。両群とも開始時CD4値が関連していた。48週にわたる多変量線形回帰分析でウイルス量減少とCD4増加との相関が見られ、またサルベージでのPI使用と治療期間>8ヵ月が免疫回復と高度有意に関連していた。多治療を受けた患者に対するPI治療は続けられるべきであり、免疫回復にウイルス量検出限界以下低下は必ずしも必要事項ではないことが示唆された。しかし免疫回復はウイルス量低下の程度が強く関与した。

 

病理・基礎研究2003.6月

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J Infect Dis 187(12):1915-1923,2003 Solomon A (Australia) et al Immunological and Virological Failure after Antiretroviral Therapy Is Associated with Enhanced Peripheral and Thymic Pathogenicity
[抗ウイルス治療後の免疫学的、ウイルス学的失敗は末梢及び胸腺の病原性増加と関連する]
ウイルス血症を呈しCD4増加(免疫学的不一致例)及びCD4減少(無効例)を対象にT細胞動態とウイルスジェノタイプを検討。無効例では不一致例や有効例と比較しCD4細胞増殖及び免疫学的活性が高く、T細胞受容体切断サークルの減少を示した。このことから無効例では末梢T細胞と胸腺両方でウイルス学的病原性が増加していることが示唆された。
J Infect Dis 187(12):1924-1933,2003 Kalayjian RC (MetroHlth Med C, USA) et al Age-Related Immune Dysfunction in Health and in Human Immunodeficiency Virus (HIV) Disease: Association of Age and HIV Infection with Naive CD8+ Cell Depletion, Reduced Expression of CD28 on CD8+ Cells, and Reduced Thymic Volumes
[健常人及びHIV患者における年齢関連免疫機能不全:ナイーブCD8陽性細胞枯渇、CD8陽性細胞上のCD28発現減少及び胸腺容量減少に対する年齢及びHIV感染の関連]
45歳以上及び30歳以下の患者で比較したところ、年齢に相関したナイーブCD8陽性細胞及びCD8細胞上のCD28+発現の減少がHIV患者及び背景を一致させた健常人両者で示唆された。CD4+とCD8+との差の逆パターンが両群で明白だった。HIV感染は遅延型過敏反応、リンパ球増殖、自発的アポトーシス及びCCR5及びCXCR4発現の変化と相関したが、年齢はそれらと相関しなかった。胸腺容量減少は年齢及び若者のHIV感染と関連したが、高齢のHIV感染とは関連しなかった。
J Infect Dis 188(1):142-145,2003 Zuckerman RA (Univ Washington, USA) et al Factors Associated with Oropharyngeal Human Immunodeficiency Virus Shedding
[口腔咽頭のHIV排出と関連する因子]
HIVの口腔感染は効率的でなく、唾液中HIV検出は稀と考えられている。シアトル、ワシントン及びペルーのリマで64例の男性同性愛HIV患者を対象に後口腔のHIV排出を検討。多変量解析で、抗ウイルス治療施行、CD4高値及び扁桃摘出歴が咽頭HIV RNA低値の予測因子だった。
JAIDS 33(2):125-133,2003 Anthony K B (NIH, USA) et al Incomplete CD4 T Cell Recovery in HIV-1 Infection After 12 Months of Highly Active Antiretroviral Therapy Is Associated With Ongoing Increased CD4 T Cell Activation and Turnover
[HAART開始12ヵ月後のHIV-1患者における不十分なCD4回復は進行中のCD4細胞活性化及びターンオーバーに関連している]
未治療HIV患者38例でHAART開始前後を対象に、T細胞代謝回転、免疫活性化及びCD4回復の間の関連を検討。CD4およびCD8細胞代謝回転上昇はHAARTにより低下。末梢CD4代謝回転の増加はウイルス量抑制(50コピー以下)後も免疫活性化と強く相関。CD4代謝回転増加はHAART前及び後でCD4細胞数と強く相関。CD4初期値350未満の患者では、HAARTによるCD4代謝回転の減少はCD4数増加と有意に相関。更にHAART後の持続的CD4代謝回転上昇はウイルス量抑制にも関わらない不十分なCD4回復と相関。免疫活性化がHIV感染及びHAARTによる免疫再構築におけるCD4枯渇の中心であることが示唆された。
JAIDS 33(2):277-278,2003 Meroni L (Italy) et al Delayed-Type Hypersensitivity Skin Testing Can Predict CD4 Count Increase in HIV Patients With Poor Immunologic Response to HAART [Letter]
[遅延型過敏性反応皮膚テスト(DTH)はHAARTに対する免疫反応の乏しいHIV患者におけるCD4数増加を予測する]
HAART無効例(INR)、有効例(R)及び長期非進行例(LTNP)にDTHを実施。R/LTNPと比しINRでは陽性率/皮膚反応の大きさが小さかった。INRでも陽性は存在したが、CD4は陰性例と同等。DTHで層別化すると、陽性例ではCD4増加が見られ、陰性例では減少した。
AIDS 17(9):1269-1277,2003 Miller E D (Univ North Carolina, USA) et al Activation of the signal transducer and activator of transcription 1 signaling pathway in thymocytes from HIV-1-infected human thymus
[HIV-1患者の胸腺細胞におけるシグナルトランスデューサーの活性化及び]
重篤免疫不全(SCID)-hu Thy/Livマウスを用いて、HIV-1感染によって変化する遺伝子を検討。19遺伝子で3倍以上の導入が起こった。シグナルトランスデューサーとSTAT1及びSTAT2蛋白賦活体の両者が導入され、STAT1はまた、HIV-JD及びNL4-3感染ヒト胸腺におけるTyr701及びSer727歳とにおけるリン酸化によって活性化された。胸腺へのHIV-1感染は胸腺細胞におけるSTAT1シグナリング経路の活性化を引き起こし、胸腺におけるHIV-1病理に寄与する可能性がある。
AIDS 17(9):1279-1290,2003 Combadi?re B (France) et al The chemokine receptor CX3CR1 controls homing and anti-viral potencies of CD8 effector-memory T lymphocytes in HIV-infected patients
[ケモカインレセプターCX3CR1はHIV-1患者におけるCD8エフェクター-メモリーTリンパ球の帰巣及び抗ウイルス能をコントロールする]
CX3CR1多型がHIV病期進行の新たな指標となり得ることを報告したが、免疫調整機序を明らかにするためその発現とT細胞に対する役割を検討した。その結果、CX3CR1及びそのリガンドは高分化CD8の特異的遊走パターンに寄与し、HIV感染でのCD8のエフェクター機能の調節に参加し得ることがわかった。
AIDS 17(9):1291-1301,2003 Casartelli N (Italy) et al Structural defects and variations in the HIV-1 nef gene from rapid, slow and non-progressor children
[急速進行(RP)、緩慢進行(SP)及び非進行(NP)小児のHIV-1 naf遺伝子における構造的欠陥及び変化]
種々の病期の垂直感染小児のnef遺伝子を調査。net遺伝子変化率は全群でCD4低下と相関した。急激なウイルスターンオーバー及び変化のポジディブ選択がSP2例、RP2例で認められた。NP群では種々の機能モチーフにおける崩壊シーケンス及び変異が高頻度に認められた。さらにNP由来nef蛋白はCTLエピトープの折り畳まれたコアドメインに局在する残分においてしばしば変化していた。
AIDS 17(9):1303-1310,2003 Tjernlund A (Sweeden) et al Suppression of leukemia inhibitor factor in lymphoid tissue in primary HIV infection: absence of HIV replication in gp130-positive cells
[HIV初期感染(PHI)のリンパ組織における白血病抑制因子(LIF)の抑制:gp130陽性細胞におけるHIV複製の欠損]
LIFはIL-6群の一つで、in vivo/vitroでHIV-1複製抑制作用が認められている。初期感染、長期感染、非進行患者及び非感染者のリンパ組織を検討した結果、初期感染患者のリンパ組織ではLIF、gp130及びLIFレセプターαが有意に増加していた。更にLIFシグナリングレセプターgp130発現細胞ではHIV-1複製は起こっていなかったことから、LIFがin vivoにおけるHIV-1複製細胞のコントロールに関与していることが示唆された。
AIDS 17(9):1392-1394,2003 Matano T (Univ Tokyo, Japan) et al No significant enhancement of protection by Tat-expressing Sendai viral vector-booster in a macaque AIDS model [Letter]
[サルAIDSモデルにおけるTat発現センダイウイルスベクター-ブースターによる防御の有意な増加なし]
DNAプライム/Gag発現センダイウイルス(SeV)ベクター-ブーストワクチンシステムを開発、サルにおけるSHIV感染に対し優れた防御効果を示した。ブースターとしてTatを試験したが、防御増強作用は認められなかった。
AIDS 17(9):1396-1398,2003 Spoulou V I (Greece) et al Haemophilus influenzae type b conjugate vaccine-induced immunological memory in symptomatic HIV-1-infected children [Letter]
[Hインフルエンザタイプb(Hib)コンジュゲートワクチンによって引き起こされた症候性HIV-1患児における免疫学的メモリー]
症候性HIV-1患児にHibコンジュゲートワクチンを投与したところ、対照群と比し1ヶ月目の抗Hib多糖類IgG値は有意に低かった。抗体結合能はワクチン後に低下し、以後低い状態を保った。18ヵ月後の2回目のブースターで濃度及びリン酸polyribosylribitolの抗体結合能の増加は起こらなかった。免疫学的メモリーが障害され、免疫化追加によって修復されなかった。
AIDS 17(10):1419-1424,2003 Hazenberg M D (Netherlands) et al Depletion of naive CD4 T cells by CXCR4-using HIV-1 variants occurs mainly through increased T-cell death and activation
[CXCR4使用HIV-1株によるナイーブCD4細胞の枯渇は主にT細胞死及び活性化の増加を介して起こる]
マウスモデル及びin vitro培養システムを用いて検討した。ナイーブT細胞の減少は胸腺機能不全を示唆するかもしれないが、そのような効果はナイーブT細胞の長寿により加速されたナイーブCD4細胞の減少の一部を説明するに過ぎないだろう。X4により導入されたナイーブCD4細胞減少の加速は主にこれらの細胞の死亡及びメモリーコンパートメントへのリクルートの増加より起こることが示唆された。
AIDS 17(10):1425-1434,2003 Truong L X (France) et al CD4 cell and CD8 cell-mediated resistance to HIV-1 infection in exposed uninfected intravascular drug users in Vietnam
[ベトナムにおけるHIV-1に曝露した非感染静注薬物使用者におけるCD4及びCD8細胞を介したHIV-1感染に対する耐性]
10年以上の薬物使用歴があり高リスクにも関わらず感染していない45例を対象に、PBMCまたはCD4のHIV-1感染に対する感受性を検討。45例中21例でPBMCに対する感染の耐性が認められたが、HIV非曝露コントロールでは50例中5例のみだった。PBMC耐性はCD4におけるHIV-1複製の抑制及びCD8を介したウイルス抑制に関連していた。CD4におけるHIV-1複製はウイルスサイクルの初期で制限されていた。
AIDS 17(10):1451-1455,2003 M?rner A (UK) et al Productive HIV-2 infection in the brain is restricted to macrophages/microglia
[脳における生産的HIV-2関連はマクロファージ/小グリア細胞によって制限される]
AIDS死亡の8例(HIV-2単独6例、、HIV-1/2合併2例)の脳生検サンプルを検討したところ、単独4例、合併1例でHIV-2 p26抗原が検出された。生産的な感染細胞は小グリア細胞又は浸潤性マクロファージだった。
AIDS 17(10):1457-1462,2003 Nattermann J (Germany) et al Regulation of CC chemokine receptor 5 in Hepatitis G virus infection
[HGV感染におけるCCR5の調節]
HGV+/-患者を対象に調査したところ、HGVエンベロープ蛋白E2はT細胞上のCD81に特に結合していた。この相互作用により、濃度依存的なRANTESの放出及びCCR5表面発現のダウンレギュレーションが誘導される。CCR5発現に対するHGV E2の作用は、リンパ球をHGV患者の血清蛋白とインキュベートした時に確認された。CCR5発現はHGV患者のCD4及びCD8上で53%及び36%減少させられることが明らかになった。HGV E2とCD81との相互作用によるRANTES分泌増加及びCCR5発現減少がHGV合併HIVの緩徐な進行に関与するかもしれない。
AIDS 17(10):1473-1485,2003 Strazielle N (France) et al Choroid plexus controls brain availability of anti-HIV nucleoside analogs via pharmacologically inhibitable organic anion transporters
[脈絡叢は薬理学的に阻害可能な器官アニオントランスポーターを介して抗HIVヌクレオシドアナログの脳における有効性を調節する]
抗ウイルス薬のCSF流入/出を検討。流入率はAZTが中程度だが最も高く、次いでd4Tで、その他は低かった。AZTの流入はチミジントランスポーター非依存的であり、流出機序により制限されていた。この流出には器官のアニオントランスポーターの溶質キャリア22ファミリーに属する先端キャリアが関係し、ベンズブロマロンの治療的濃度により阻害された。
AIDS 17(10):1513-1520,2003 Alabi A S (Cambia) et al Plasma viral load, CD4 cell percentage, HLA and survival of HIV-1, HIV-2, and dually infected Gambian patients
[血漿ウイルス量、CD4%、HLA及びHIV-1、HIV-2及び重感染のガンビア人患者の生存]
HIV-1 119例、HIV-2 137例、重感染81例を対象に調査したところ、ウイルス量はCD4%と逆相関するが、単感染と重感染では有意差はなく、CD4%<14%の例を除きHIV-2に比べHIV-1で高かった。重感染者のHIV-2量はCD4%により変動しなかったが、CD4%<14%のHIV-2単感染よりも有意に低かった。多変量解析でHIV-1及び重感染者ではCD4%のみが生存と相関していたが、HIV-2ではCD4%とウイルス量の両者が相関した。重感染者の死亡率はHIV-1と同等だったが、HLA B58欠損は有意に高かった。
AIDS 17(10):1563-1565,2003 Biasin M (Italy) et al IL-4 and CXCR4 upregulation in HIV-infected and uninfected individuals from Maharashtra-Mumbai
[Maharashtra-MumbaiのHIV感染/非感染者におけるIL-4及びCXCR4アップレギュレーション]
インドにおけるHIV感染/非感染者のウイルス-宿主相互作用を検討。CXCR4mRNA及び表面発現は、IL-4遺伝子の-589部位でのIL-4mRNA及びT対立遺伝子頻度と同様、イタリア人と比較してインド人で有意に増加していた。IL-4はCXCR4発現を刺激するので、今回の結果は-589T IL-4多型の頻度の高さで説明できるだろう。
AIDS 17(10):1578-1580,2003 Santos Jr ACS (Brazil) et al Alterations in bone mineral metabolism in Brazilian HIV-infected patients [Correspondence]
[ブラジル人のHIV患者における骨ミネラル代謝の変化]
オステオカルシン濃度に対するHIV感染の影響を未治療患者69例を対象に検討、健常群と比較。オステオカルシン低下はHIV群43.5%、対照群16%で有意差あり。HIV群をCD4<200、200-500、>500に分け比較したが、3群同等。オステオカルシン濃度はCD4値と弱く相関し、ウイルス量と逆相関した。

 

2003.5月
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JAIDS 33(1):1-7.2003 Plantier J-C (France) et al Plasma RNA Quantification and HIV-1 Divergent Strains
[血漿中RNA及びHIV-1各種株の同定]
HIV-1各種株のうち、非BのグループM株は低値に、グループOは市販検査では検出出来ないと報告されている。最近の検査キットは改良されたが、Oに対しては感度が悪い。アボットのLCx HIV RNA同定キットを試験したところ、M及びOの同定が可能だった。
J Infect Dis 187(11):1726-1734,2003 Ostrowski SR (Denmark) et al Low Level of CD4+CD28+ T Cells Is an Independent Predictor of High Mortality in Human Immunodeficiency Virus Type 1Infected Patients
[CD4+CD28+細胞低レベルはHIV-1感染患者の高い死亡率の独立的予測因子]
107例のHAART未施行患者でCD4+及びCD8+細胞のCD28、CD45RA及びCD45RO発現を検討。最も重要な新規の発見は、CD4+CD28+細胞の50%減少により死亡率増加を予測できることだった。進展したHIV患者では検討した全てのサブセットが減少していた。細胞比はCD4+CD28+、CD4+CD45RA+及びCD8+CD45RO+のみがHIV進行と共に減少。CD4+CD45RA+、CD8+CD45RA+及びCD8+CD45RO+低比率は単変量解析では死亡予測因子だったが多変量解析ではそうではなかった。他の試験で追試できれば、CD4+細胞でのCD28共発現はHIV進行を評価する優れたマーカーとなり得る。
J Infect Dis 187(11):1735-1747,2003 Zaunders JJ (France) et al Polyclonal Proliferation and Apoptosis of CCR5+ T Lymphocytes during Primary Human Immunodeficiency Virus Type 1 Infection: Regulation by Interleukin (IL)2, IL-15, and Bcl-2
[HIV-1感染初期におけるCCR5+Tリンパ細胞のポリクローナル増殖及びアポトーシス]
急性初期HIV-1感染(PHI)患者におけるCCR5+T細胞の高度のturnoverを確認するため、caspase活性化の単細胞分析によるTリンパ球サブセットのアポトーシスを測定。その結果から、CCR5+Ki-67+Bcl-2(dim)がPHIの血液を介した組織への移行の間に産生されたT細胞を活性化し、その組織でIL-2またはIL-5の局所的影響のもとに細胞は生存しまたは更に増殖する可能性が示唆された。CCR5+T細胞に対するサイトカイン効果を理解することは、慢性的HIV-1複製及び病院論を理解する上で重要だろう。
J Infect Dis 187(11):1818-1821,2003 McCutchan A (UCSD, USA) et al Human Immunodeficiency Virus1 RNA Levels in Cerebrospinal Fluid Exhibit a Set Point in Clinically Stable Patients Not Receiving Antiretroviral Therapy
[CSF中HIV-1 RNAレベルは抗ウイルス治療非施行の臨床的安定患者におけるセットポイントを示す]
抗ウイルス治療を受けていないHIV患者17例で検討。CSF中HIV RNA量は±0.5log10の範囲。17例中16例で経時的傾きはゼロと有意差がなかったが、CD4が低ければそれに相関してよりプラスとなった。CSF中ウイルス量変化>0.5log10コピー/mLで臨床症状が有意となる可能性がある。更にCSFウイルス量がCNSにおける感染細胞リザーバーのサイズを反映しているとすれば、このリザーバーは免疫抑制進行患者で増大するかもしれないが、AIDS非発症患者では安定している。
J Infect Dis 187(11):1826-1828,2003 Riva E (Italy) et al Human Immunodeficiency Virus (HIV) DNA Load and Level of Immunosuppression in Treatment-Naive HIV-1Infected Patients [Correspondence]
[未治療HIV-1患者におけるHIV DNA量と免疫抑制レベル]
初期HIV DNAレベルが進行予測因子となること、末梢血HIV DNA感染細胞が重要なリザーバーとなることが報告されている。著者らの研究では、多変量解析でCD4数はHIV DNAレベルと有意に逆相関したが、HIV RNAは有意な相関が見られなかった。末梢血のHIV DNAリザーバーのサイズは病期進行と明確に相関することが示された。またこのパラメータは進行マーカーと考えられ、HIV RNAよりも優れたマーカーでありうることが示唆された。
AIDS 17(8):1121-1126,2003 Robbins GK (Massachusetts GP, USA) et al Augmentation of HIV-1-specific T helper cell responses in chronic HIV-1 infection by therapeutic immunization
[治療的免疫処置による慢性HIV-1感染におけるHIV-1特異的ヘルパーT細胞反応の増大]
抗ウイルス治療により6ヶ月以上ウイルス量<500を維持し、治療開始前CD4≧250のHIV-1感染者5例と健常人4例を対象に、無毒化ワクチン投与後のHIV-1特異的ヘルパーT細胞反応の変化を検討。患者全例で反応増加が見られたが、健常人では1例も増加しなかった。CTL反応、CD4数/割合またはDTH試験反応の幅や程度に有意な変化はなかった。今後の試験でこれらの反応が長期臨床恩恵に結びつくか確認する必要がある。
AIDS 17(8):1139-1144,2003 Kaul R (Kenya) et al Quantitative ex vivo analysis of functional virus-specific CD8 T lymphocytes in the blood and genital tract of HIV-infected women
[HIV感染女性の血液及び生殖器における機能的ウイルス特異的CD8リンパ球の定量的ex vivo分析]
ケニアのHIV感染女性16例で、血液及び子宮頸部細胞ブラシサンプリングにおけるCD8Tリンパ球反応を検討。細胞ブラシサンプリング及び細胞内サイトカイン染色は、子宮頸部CD8細胞反応の分析に充分適していた。ウイルス特異的CD3+CD8+細胞の頻度は生殖器及び血液で同等だった。HIV-1コントロールにおける生殖器CD8細胞反応の役割を更に研究する必要がある。
AIDS 17(8):1145-1149,2003 Diaz M (Case West Res Univ, USA) et al T cells containing T cell receptor excision circles are inversely related to HIV replication and are selectively and rapidly released into circulation with antiretroviral treatment
[TRECはHIV複製に逆相関し、抗ウイルス治療で選択的に急速に血中に放出される]
末梢血及びリンパ組織のTRECを測定。血中レベルは年齢、HIV RNAレベル、循環T細胞活性化マーカー及びナイーブCD4に逆相関したが、CD8には相関せず。抗ウイルス薬開始2週間でで、TREC及びナイーブT細胞頻度は末梢血中で増加し、リンパ組織内TREC頻度、特にCD8細胞内では負の相関を示した。これらより、最近の胸腺遊出はHIV複製未コントロール下ではリンパ組織内に隔離され、抗ウイルス薬投与後に末梢血中に急速に選択的に放出されることが示唆された。
AIDS 17(8):1264-1266,2003 Yamashita T E (Johns Hopkins Bloom Sch Pub Hlth, USA) et al Variability of HIV-1 RNA before AIDS and highly active antiretroviral therapy
[AIDS発症及びHAART施行前のHIV-1 RNAのばらつき]
AIDS未発症でHAART未施行の患者のHIV-1 RNAのばらつきの評価は、プロスペクティブスタディーをデザインする上で重要である。1989年前と後で、CD4レ別ごとに80-175例の患者のHIV RNAを測定し、中央値とSDの表を作成。
JAIDS 33(1):47-55.2003 Noonan D M (Italy) et al Identification of Immunodominant Epitopes in Inactivated Tat-Vaccinated Healthy and HIV-1-Infected Volunteers
[不活化Tatワクチン投与健常人及びHIV-1患者における免疫支配エピトープの同定]
健常人及びHIV患者の両者でTatトキソイドワクチンにより上昇する抗体によって認識されるTatのエピトープ及び分子型を分析した。その結果、TatトキソイドワクチンはTatの機能的活性を阻害する充分な抗体反応を引き起こすことが示された。

 

2003.4月
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サマリー
Clin Infect Dis 36(9):1186-1190,2003 Ena J (Spain) et al Once-a-Day Highly Active Antiretroviral Therapy: A Systematic Review
[1日1回HAART:体系的レビュー]
1日1回HAARTの効果及び忍容性についての有効なエビデンスを、データベース、学会抄録及び雑誌の検索で収集し分析した。2人のレビュー者が独立的に、試験期間24ヶ月以上で80%以上の参加者を追跡した非コントロール試験6つ、無作為臨床試験2つを検出した。レジメンはddI+FTC+EFV, ddI+3TC+EFV, ddI+3TC+EV+ADF, ddI+NVP+EFV, ddI+3TC+IDV/RTVがあった。ウイルス学的効果は70-91%。ddI+3TC+EFVまたはddI+FTC+EFVのプレリミナリーな無作為試験報告によると、ウイルス学的効果は従来のHAARTと少なくとも同等だった。CD4増加は114/μL以上。忍容性は良好で治療中断は少なかった。
Exp Opin Investigat Drug 11(9):1295-1301,2002 Piliero PJ (Albany Med Coll,USA) et al Atazanavir: a novel HIV-1 protease inhibitor
[アタザナビル:新規HIV-1プロテアーゼ阻害薬]
2NRTI+PIによりHIVの罹患率と死亡率は劇的に低下したが、長期使用により耐性や代謝異常を含む重大な問題が起こった。ATVは新規のアザペプチドPIであり、強い抗ウイルス作用を有し、他のPIに見られるような結いな脂質異常を示さない。米国における現在の標準治療アプローチをレビューし、この新規薬のポテンシャルを考察する。
AIDS Alert 18(1):7-8,2003   Atazanavir found to help improve lipid profile. IDSA study offers good news for HIV care
[アタザナビルは脂質プロフィール改善に役立つことが判明:米国感染症学会試験によるHIVケアのグッドニュース]
48週の試験で、開発中のアタザナビルが脂質プロフィールを改善することが報告された(第10回レトロカンファレンスでの発表の紹介)。
AIDS 17(7):1017-1022,2003 Landman R (France) et al Once-a-day highly active antiretroviral therapy in treatment-naive HIV-1-infected adults in Senegal
[セネガルにおける未治療HIV-1感染成人に対する1日1回HAART]
40例を対象に1日1回HAART(ddI+3TC+EFV、眠前1回)の効果、アドヒアランス、忍容性をプロスペクティブに検討。6ヶ月でのウイルス量[500は95%、ウイルス量[50の患者割合は3,6,9,12,15ヶ月時点でそれぞれ26,78,70,77,69%。CD4初期値は164、15ヶ月で平均199増加。重篤な副作用による永久的投与中止なし。アドヒアランスは優れていた。
HIV Med 4(2):79-86,2003 Katlama C (France) et al TRIZAL study: switching from successful HAART to Trizivir? (abacavir-lamivudine-zidovudine combination tablet): 48 weeks efficacy, safety and adherence results
[TRIZALスタディ:有効なHAARTからTrizivir(ABC+3TC+AZT)へのスイッチ:48週の効果、副作用およびアドヒアランスに関する結果]
HAARTを6ヶ月以上受け、治療初期からウイルス検出限界以下を持続し、試験登録時ウイルス量[50の209例をスイッチ/継続2群に割り付け比較。48週後の治療失敗は両群同等(いずれも22%)。副作用も両群同等。Trizivir群の過敏症発現率は10%。Trizivir群でコレステロール及びトリグリセライドの有意な低下が認められた。
AIDS 17(7):987-1000,2003 van Leeuwen R (Netherland) et al A randomized trial to study first-line combination therapy with or without a protease inhibitor in HIV-1-infected patients
[HIV-1患者におけるPIを含むレジメンと含まないレジメンのファーストライン治療の無作為化試験]
CD4≧200及びHIV-1 RNA>500の抗ウイルス薬未投与の患者を対象に、多国間無作為化オープン試験でd4T+ddI+IDVorNVPor3TCの治療効果を検討。298例が登録、48週間後HIV-1 RNA[500の患者はIDV,NVI,3TC群で各57.0、58.4, 58.7%、96週間後では各50.0、59.6、45.0%。PI併用の有無にかかわらずほぼ同等のウイルス抑制がみられたが、ウイルス[50の抑制は、NRTI3剤併用群では殆どみられなかった。NVP併用群ではCD4のやや増加がみられた。重大な有害事象の発現に有意差なし。
JAIDS 32(5):494-498.2003 Casau N C (Cornel Univ, USA) et al Efficacy and Treatment-Limiting Toxicity With the Concurrent Use of Lopinavir/Ritonavir and a Third Protease Inhibitor in Treatment-Experienced HIV-Infected Patients
[既治療患者におけるLPV/RTV+第3のPI治療の効果と治療制限副作用]
LPV/RTV+AMP,SQV,IDVまたはNFV投与の47例の治療記録をレビュー。登録時HIV RNAは4.6log10、CD4は123。40週までに1例が追跡不能、21例がPI中止、中止内訳はウイルス学的治療失敗4例、副作用13例、社会的理由4例。ITT分析で40週でのウイルス[400は26%。多変量解析でウイルス効果と関連する因子はLPV経験なし及びNNRTI投与例でのNNRTI経験なしだった。何例かで効果は認められたが、副作用やウイルス学的失敗による治療中断が多かった。
AIDS 17(7):1099-1102,2003 Trotta M P (Italy) et al Adherence to highly active antiretroviral therapy is better in patients receiving non-nucleoside reverse transcriptase inhibitor-containing regimens than in those receiving protease inhibitor-containing regimens [Letter]
[HAARTに対するアドヒアランスはPIを含む治療群と比較してNNRTIを含む治療群の方が良好]
NNRTIレジメンとPIレジメンのアドヒアランスを比較。NNRTI、特にEFVを含むレジメン群では単独PIを含むレジメンと比較してアドヒアランスが良好で、またCD4[200の群でも良好だった。それに反して若年、能動的な薬物使用の自己報告、倦怠感または嘔吐はアドヒアランスにネガティブに働いた。性機能障害の自己報告はPI投与群でのみ非アドヒアランスと有意に関連していた。
AIDS 17(6):831-840,2003 Arnaiz J A (Spain) et al Continued indinavir versus switching to indinavir/ritonavir in HIV-infected patients with suppressed viral load
[ウイルスの抑制されているHIV患者におけるIDV継続とIDV/RTVへの変更との比較]
IDV(800mg,TID)継続とIDV/RTV(800/100mg,BID)への変更についての多施設多国間無作為オープンラベル試験。323例が試験参加、48週でのウイルス量[500の患者率はOT,ITT(S=I)分析で有意差なく、ITT(S=F;治療中止を失敗例に含めた)分析では有意差あり(後者が優れる)。CD4増加量は変更例で有意に高値。副作用による投与中止は変更例で多かった。
HIV Clinical Trial 4(2):84-91, 2003 Clevenbergh P (France) et al Variable Virological Outcomes According to the Center Providing Antiretroviral Therapy Within the PharmAdapt Clinical Trial
[PharmAdapt臨床試験参加の抗ウイルス治療施設後とのウイルス学的効果のばらつき]
ジェノタイプベース治療におけるTDMの有用性を検討した多施設プロスペクティブ無作為試験のサブスタディ。試験開始12週後のウイルス量[200の患者比率は17-69%と幅があり、ウイルス抑制に関連する因子は試験開始時のウイルス量低値、NNRTI耐性の低さ、PI耐性の低さ及び施設だった。治療効果の高さで施設を2群に分け解析したところ、d4T、ABC及びEFVを含む治療レジメン使用及びオンラインによる専門家アドバイスの利用という点で差が認められた。
AIDS 17(7):1001-1008,2003 Klein M B (Canada) et al Didanosine, interferon-alfa and ribavirin: a highly synergistic combination with potential activity against HIV-1 and hepatitis C virus
[ddI+IFV-α+リバビリン:HIV-1及びHCVに対する強い活性を有する相乗効果の高い組合せ]
ddI+IFV-α+リバビリンの相乗効果を検討。phytohaemagglutinin刺激臍帯単核白血球をHIV-1 IIIBあるいはHIV-1の分子クローンHXB2Dで感染させた後、IL-2にddI, リバビリンまたはIFN-αを個々または併用して培養、NRTを7日後に評価。3剤併用によりHIV-1に対する高い相乗効果がみられたが、IFN-αは濃度を高めても相乗作用の増進は軽度であり、3剤併用時の相乗効果は殆どddIとリバビリンに起因するものだった。いずれの併用でも細胞毒性増大は認められなかった。この3剤併用はHIVとC型肝炎に対し、同時に活性を示す可能性があり、臨床の場で安全に供することができるかを評価する上で、更に試験をする価値があると考える。
HIV Med 4(2):87-93,2003 Sabin CA (UK) et al An audit of antiretroviral treatment use in HIV-infected patients in a London clinic: the limitations of observational databases when auditing antiretroviral treatment use
[ロンドンのクリニックにおけるHIV患者に対する抗ウイルス治療使用の監査]
2000-2001年に英国当該施設で診療を受けた全1,264例を追跡し、どのような患者がガイドライン(GL)に沿った治療を受けるべきかを調査。GLに従うと77.4%に治療が推奨された。実際に治療されたのは819例で、285例は治療が推奨されるにも関わらず治療を受けなかった。これらは治療を受けた症例と比較し、若く、ホモセクシャルが少なく、CD4最低値が高かった。これらの半数は過去に治療歴があった。
JAIDS 32(5):522-526.2003 Palepu A (Canada) et al Impaired Virologic Response to Highly Active Antiretroviral Therapy Associated With Ongoing Injection Drug Use
[治療時の静注薬物使用継続に伴うHAARTのウイルス学的効果の減弱]
静注薬物使用継続の患者では、アドヒアランスで調整してもそれ以外の患者よりHAARTの効果が悪い。対象は初回治療を受けた患者578例で、静注薬物使用継続13%、過去使用17%及び未使用70%。多変量解析で、未使用と比べ使用継続ではウイルス抑制が悪く、過去使用と未使用では同等だった。薬物使用とアドヒアランスは有意に関連した。
HIV Clinical Trial 4(2):121-131, 2003 Pradier C (France) et al Efficacy of an educational and counseling intervention on adherence to highly active antiretroviral therapy: French prospective controlled study
[HAARTアドヒアランスに対する教育及びカウンセリング介入の効果:フランスプロスペクティブコントロールスタディ]
標準ケアを受けた244例を介入群(IG)と非介入群に割り付け6ヵ月追跡。6ヵ月後のウイルス量はIG群では有意に減少しコントロール群では増加したが、ウイルス量[40の患者割合は同等。6が月後のアドヒアランス100%に関与する因子は介入施行だった。試験開始時のアドヒアランスは両群同等だた、6ヵ月後はIGで高かった。
AIDS 17(7):1096-1099,2003 Duran S (France) et al The detection of non-adherence by self-administered questionnaires can be optimized by protease inhibitor plasma concentration determination [Letter]
[自己記入質問表による非アドヒアランスの発見は血漿中PI濃度により最適化することが出来る]
PI1剤を含む治療を受けたHIV患者642例を対象に、治療4ヶ月目にアドヒアランス自己報告と血漿PI濃度(PPIC)を測定。PPIC検出限界以下は非アドヒアランス群の32%、アドヒアランス群の8%に認められた。アドヒアランス自己申告良好でもPIPCが検出限界以下の症例を非アドヒアランス群に入れると、非アドヒアランスとウイルス検出限界以上との間の関連性は高まった。自己報告にPPICをあわせることでより信頼性高く非アドヒアランスが発見できる可能性がある。
HIV Med 4(2):133-138,2003 Fong OW (China) et al Determinants of adherence to highly active antiretroviral therapy (HAART) in Chinese HIV/AIDS patients
[中国のHIV/AIDS患者におけるHAARTに対するアドヒアランスの決定因子]
2000年の時点でHAARTを1年以上受けている161例の中国のHIV患者を対象に調査。アドヒアランスは100%:80.7%、95-99%:15.5%、90-94%:1.9%、[90%:1.9%。アドヒアランス完璧例でウイルス検出限界以下が多かった。患者の地理的条件、HIV病期及び抗ウイルスレジメンはアドヒアランスと関係なく、心理社会的要因の方が重要因子だった。
AIDS 17(7):963-969,2003 Smith C J (UK) et al The potential for CD4 cell increases in HIV-positive individuals who control viraemia with highly active antiretroviral therapy
[HAARTによりウイルス血漿をコントロールしているHIV患者におけるCD4増加のポテンシャル]
未治療で長期にウイルス量[500を維持している患者237例におけるHAARTによるCD4値への影響を検討。試験開始時CD4は中央値175、HAART開始初月は急激に増加(97.2/月)し、以後は緩やかになり(11.6/月)、1年後は2.4/月。2年後も増加し続けたが緩やか(5.4/月)。追跡できた症例のうち初年、1年目及び2年目に増加を示した症例は各94, 81, 67%。追跡終了時には319セル増加、40%が500セル以上となった。

 

2003.3月
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タイトル
サマリー
AIDS 17(4):455-480,2003 Coombs R W (Univ Washington,USA) et al Recent observations on HIV type-1 infection in the genital tract of men and women [Editorial Comment]
『男女の生殖管におけるHIV-1の最近の観察』
HIV性感染を防ぐために、感染のウイルス学的、免疫学的メカニズムを良く知ることが一つとして挙げられる。HIV-1病原及び感染に影響するウイルス学的、微生物学的及び免疫学的パラメータについて検討した最近5年の報告をレビューする。特に、HIVの伝染性及び性感染の感受性を規定する生殖器及び全身的ファクターに焦点しぼり、生殖器におけるHIV-1排出の男女差を検討する。
AIDS 17(4):481-486,2003 Rugeles M T (Univ Antioquia,USA) et al Ribonuclease is partly responsible for the HIV-1 inhibitory effect activated by HLA alloantigen recognition
『リボヌクレアーゼはHLA同種抗原認識により活性化されたHIV-1抑制効果に部分的に関与している』
同種抗原刺激因子(ASF)のHIV-1抑制活性について検討したところ、加熱治療(90℃30分)に抵抗性で、好酸球由来神経毒(EDN)特異的抗原により58%阻害されるがリボヌクレアーゼまたはangiogeninに対する抗体によっては阻害されない、リボヌクレア-ゼ阻害薬により65-100%阻害される、という3点が判明した。また、ASF中にEDNの存在が認められた。この結果より、HIV-1抑制活性の大部分はEDNまたはリボヌクレアーゼ類縁物質によるものである可能性が示唆された。
AIDS 17(4):487-494,2003 Bonaparte M I (Univ NY,USA) et al Inability of natural killer cells to destroy autologous HIV-infected T lymphocytes
『ナチュラルキラー細胞はHIV感染自己Tリンパ球を破壊できない』
in vitroでHIV-1を感染させたCD4+T細胞を分離し、同じドナーのNK細胞を作用させ、感染自己T細胞を破壊する能力があるかどうかを検討。CD4+T細胞へのHIV-1感染により、MHCクラスI分子の表面発現が61-68%減少下にも関わらず、NK細胞は自己のHIV感染T細胞芽球を破壊できず、しかもNK細胞感受性細胞であるK562は破壊した。
AIDS 17(4):495-504,2003 Portales P (France) et al Interferon-α restores HIV-induced alteration of natural killer cell perforin expression in vivo
『in vivoにおいて、IFN-αはHIVによるNK細胞パーフォリン発現の変化を修復する』
健常人と比較し、HIV感染者のNK細胞の崩壊活性及び崩壊メディエーターであるパーフォリン及びグランザイムAの発現は低かった。両群とも、NK細胞毒性能はパーフォリン発現と関連していた。HIV患者におけるパーフォリン発現の低さは、HIV-RNAレベルと逆相関していた。in vivoでPEG-IFNαを作用させることにより、ウイルス量が減少しなかった患者においてもパーフォリン発現が修復された。
AIDS 17(4):505-512,2003 Portales P (France) et al Perforin expression in T cells and virological response to PEG-interferon α2b in HIV-1 infection
『HIV-1感染者におけるT細胞でのパーフォリン発現とPEG-IFNα2bに対するウイルス学的反応』
末梢血T細胞のパーフォリン発現を検討したところ、非感染者と比較し感染者ではパーフォリン保有T細胞の割合が高かった。IFNα2b投与によりパーフォリン発現は増加しウイルス量が抑制された。パーフォリン発現T細胞の割合の増加はIFNαによるウイルス量減少と相関していた。更に、IFNα投与前のパーフォリン発現レベルはIFNα投与後まで生き残っているウイルス量と逆相関していた。治療前のパーフォリン陽性T細胞の割合は、IFNαのウイルス効果の予測因子となり得る。
AIDS 17(4):521-530,2003 Ostrowski S R (Denmark) et al Impaired production of cytokines is an independent predictor of mortality in HIV-1-infected patients
『サイトカイン生成障害はHIV-1患者の死亡の独立的予測因子である』
全血培養サイトカインと死亡との関連を、HIV-1患者107例、非感染者65例を対象に調査したところ、感染者ではIL-1β、IL-2が高くTNF-α/γ、IL-1raは同等、IL-10、IL-2、sIL2-raは低かった。HIV進展はTNF-α、IFN-γ、IL-1ra、IL-1β、IL-12、IL-10、IL-2の産生を減少する。これらのサイトカイン産生の低値は死亡リスク上昇と相関していた。更にTNF-α、IL-1β、IL-2、IL-10産生低値は独立的な死亡予測因子であった。
AIDS 17(4):531-540,2003 Caputo S L (Italy) et al Mucosal and systemic HIV-1-specific immunity in HIV-1-exposed but uninfected heterosexual men
『HIV-1に曝露し感染しなかったヘテロセクシャル男性における粘膜及び全身的HIV-1特異的免疫』
数回の曝露にもかかわらず感染しなかった(ESN)14例、HIV感染者7例及び健常者7例を対象に免疫パラメータを検討。尿管分泌物におけるHIV-1特異的IgAはESN11例、HIV患者6例より検出された。Env及びGag特異的IFN-γ産生CD4及びCD8はESN及びHIV患者で検出された。活性群(CD8CD38RO及びCD4CD25)はSENの精液リンパ球に豊富だったが、末梢血リンパ球ではそうではなかった。p24特異的CTLはHIV陽性パートナーのCD4割合と相関していた。最近非防御セックスを行ったESNで尿管中のHIV-1特異的IgAが高値だった。
J Infect Dis 187(5):769-776,2003 Veazey RS (Tulane Univ,USA) et al Vaginal CD4+ T Cells Express High Levels of CCR5 and Are Rapidly Depleted in Simian Immunodeficiency Virus Infection
『SIV感染において、膣CD4細胞は高レベルのCCR5を発現し、急速に枯渇される』
SIV非感染及び感染サルにおけるリンパ節、血液及び膣のCD4細胞フェノタイプを検討。成熟した雌サルでは膣CD4細胞の54-67%でCCR5発現が認められ、CXCCR4も84-99%で同時発現していた。対照に、末梢血及びリンパ球でのCCR5発現は各4.4-14.8%、2.4-13%のみだった。更にCCRチャネル蛍光は血中のCD4よりも膣のCD4の方が高かった。経静脈感染したサルでは膣のCD4、特にCCR5+サブセットが急速に枯渇した。このことより、CCRを高度に発現した大量のCD4細胞が膣に存在し、それがSIVによる除去の選択的ターゲットとなることが示された。
J Infect Dis 187(7):1027-1037,2003 Sufka SA (Duke Univ Med C, USA) et al Prolonged CD4+ Cell/Virus Load Discordance during Treatment with Protease Inhibitor-Based Highly Active Antiretroviral Therapy: Immune Response and Viral Control
『PIベースHAART治療中の長期にわたるCD4/ウイルス量(VL)不一致:免疫反応とウイルスコントロール』
HIV患者30例を対象にCD4/VL不一致のメカニズムを検討。患者は3群に分かれる;不一致奏効(2年以上CD4>200だがVLが500-5,000)、奏効(2年以上CD4>200かつVL<50)、非奏効(HAART奏効後CD4減少かつVL増加)。不一致例ではgagに対するIFN-γ産生及び非殺細胞性CD8細胞抑制活性が高かった。細胞活性化は非奏効例で最高。不一致例は全例非シンシチウム誘導(CCR5親和性)ウイルスを保有。不一致及び非奏効例のウイルスは高度耐性変異を有し、不一致例ではウイルス複製能が有意に低かった。これらの結果から、不一致反応はHIV直接的免疫反応の増加、細胞活性低下、ウイルス複製能低下及び非シンシチウム誘導ウイルス系の存在と関係している可能性が示唆された。
J Infect Dis 187(7):1038-1045,2003 Kottilil S (NCI, USA) et al Innate Immunity in Human Immunodeficiency Virus Infection: Effect of Viremia on Natural Killer Cell Function
『HIV感染における固有免疫:NK細胞機能に対するウイルス血症の影響』
セルコンタクト及び自己NK細胞及びCD8陽性細胞によるHIV患者のCD4陽性細胞における可溶性因子を介した内因性HIV複製の抑制に対するウイルス血症の影響を検討。NKはCD8と同程度にHIV複製を抑制した。NK細胞培養上澄液によるHIV複製の抑制は主にCC-ケモカイン分泌を介したもので、ウイルス血症を呈した患者よりも呈していない患者でかなり強かった。更に、ウイルス血症レベルとNK細胞及びNK由来上澄液によるウイルス複製能との間には逆相関が認められた。NK細胞のHIV複製コントロール能はIFN-γ発現及び細胞溶解活性のレベルには非依存的だった。
J Infect Dis 187(7):1053-1063,2003 Promadej N (CDC, USA) et al Broad Human Immunodeficiency Virus (HIV)Specific T Cell Responses to Conserved HIV Proteins in HIV-Seronegative Women Highly Exposed to a Single HIV-Infected Partner
『一人のHIV陽性パートナーから高度に曝露を受けたHIV陰性女性における、彼女の保有するHIV蛋白に対する広域のHIV特異的T細胞反応』
HIVの高度な曝露を受けたにもかかわらず非感染(HEPS)の女性(HW)18人を対象に、HIV特異的T細胞及び他の宿主因子を検討。HWの50%及びHIV陽性パートナー全例がHIV特異的T細胞反応を有していた。Env認識はHEPSでは22%のみに対しHIV陽性者では94%だった。HIV特異的T細胞反応を有するHWの75%が最近もHIV曝露を受けていた。3.9年以上HIV曝露を受けていないHW2例で、長命のHIV特異的反応が認められた。
JAIDS 32(3):335-337,2003 Faure S (France) et al Deleterious Genetic Influence of CX3CR1 Genotypes on HIV-1 Disease Progression
『HIV-1病期進行に対するCX3CR1ジェノタイプの有害な遺伝学的影響』
ケモカインレセプターCX3CR1における特異的変異(M280)に対してホモ接合の患者は、他の遺伝子タイプの患者より早期にAIDSに進展しやすいことを報告したが、SEROCOコホートスタディでも確かめられた。
JAIDS 32(4):354-361,2003 Heggelund L (Norway) et al Mannose-Binding Lectin in HIV Infection: Relation to Disease Progression and Highly Active Antiretroviral Therapy
『HIV患者におけるマンノース結合レクチン(MBL) :病期進行及びHAARTとの関連』
種々の病期の患者を対象にMBLレベルを測定。その結果、MBLレベルとMBL経路による補足活性化能は進行したHIV患者で増加しており、HAART施行中も正常化せず、治療中も良好な抗ウイルス効果と相関して上昇した。MBLとCPRは共に急性期蛋白質であるが、両者に相関性は認められなかった。MBL及びMBL経路による補足活性化はHIV感染症の病態生理学に含まれると考えられる。
JAIDS 32(4):362-369,2003 Grimm T (FDA,USA) A et al Simian Immunodeficiency Viruses from Multiple Lineages Infect Human Macrophages: Implications for Cross-Species Transmission
『多系統SIVのヒトマクロファージへの感染:異種族間伝染に対するかかわり』
5系統の霊長類レンチウイルス由来の16の分離株について、人単球由来マクロファージへの感染能を検討したところ、12株が感染能を示し、うち11株が複製可能だった。複製能は系統内/間で様々で、ドナーマクロファージに依存していた
JAIDS 32(4):399-405,2003 Giordano T P (Baylor Coll Med,USA) et al Factors Associated with the Use of Highly Active Antiretroviral Therapy in Patients Newly Entering Care in an Urban Clinic
『都市部のクリニックのケアを新たに受け始めた患者におけるHAART使用に関わる因子』
ヒューストンのHIV専門施設の354例の記録から、HAART非施行に関連する因子を検討。フォロー最低6ヶ月で26.0%がHAART非施行。女性や2回以上の診療予約に診療しそこなった例で多く、CD4<200またはウイルス量>10万では少なかった。多変量解析で、受診しそこない、女性、及びCD4≧200がHAART非施行の予測因子だった。HAART未施行の半数以上が初診後再診なし
AIDS 17(5):679-684,2003 Morlese J (UK) et al Identification of two mutually exclusive groups after long-term monitoring of HIV DNA 2-LTR circle copy number in patients on HAART
『HAARTを受けている患者における長期に渡るHIV DNA 2-LTRサークルコピー数のモニタリング後の異なる2群の同定』
約32ヶ月間ウイルス量が検出限界以下で約15ヶ月間に渡り2-LTRサークルのモニタリングを行った60例を対象にコホート実施したところ、サークル(-)群(<10コピー/10(6)PBMN)及び(+)(>10コピー)の2群に別れた。抗ウイルス治療を初めて開始した10例中7例で、サークル半減期中央値は5.7日だった。ウイルスが抑制されているにも関わらずウイルス伝染性が持続している患者を同定するには、サークルアッセイは有用である。
AIDS 17(5):685-690,2003 Cavacini L (Beth Israel Deaconess Med C, USA) et al Conformational changes in env oligomer induced by an antibody dependent on the V3 loop base
『V3ループベース依存的抗体によって引き起こされたenvオリゴマーにおける構造変化』
IgG2ヒトモノクローナル抗体であるB4e8は感染を中和し、HIV感染細胞及び一次分離ビリオンと結合する。B4e8及び2G12は互いに感染細胞またはウイルスへの結合を促進し、併用により相乗的な中和作用が認められた。B4e8はまた、CD4i及びCD4結合部位抗体の結合を促進した。
AIDS 17(5):711-720,2003 Wood E (Canada) et al Is there a baseline CD4 cell count that precludes a survival response to modern antiretroviral therapy?
『現代の抗ウイルス治療による生存への効果を妨げる初期CD4値は存在するか』
1996-2000年に初回治療を開始した1,416例を対象に、CD4以外に生存に関わる要因があるかどうかを検討。CD4<50の患者ではCD4≧200で経験豊富な医師(HIV患者6人以上の治療経験あり)の治療を受けた患者の死亡率と比較したハザード比は、経験豊富な医師の治療の場合5.07、経験の乏しい医師の場合11.99だった。CD4≧200でアドヒアランス75%以上の患者と比較した死亡ハザード比は、アドヒアランス75%以上で6.19、75%未満では35.71だった。
AIDS 17(5):759-761,2003 Kwa D (Netherlands) et al Lack of evidence for an association between a polymorphism in CX3CR1 and the clinical course of HIV infection or virus phenotype evolution [Letter]
『CX3CR1における多型とHIV臨床経過あるいはウイルスフェノタイプ進化との相関性に関するエビデンスの欠如』
いくつかのHIV変異株のコレセプターであるCX3CR1における多型はHIV-1病期進展を強く加速することが示されている。HIV/AIDSホモセクシャル男性に関するアムステルダムコホート試験においては、その事実は確認できなかった。更に、この多型のシンシチウムが誘導するX4 HIV変異株の獲得に対する効果も見出せなかった。
AIDS 17(5):763-765,2003 Collazos (Spain) J et al Thyroid hormones in HIV-infected patients in the highly active antiretroviral therapy era: evidence of an interrelation between the thyroid axis and the immune system [Letter]
『HAART時代におけるHIV患者の甲状腺ホルモン:甲状頸動脈と免疫システムとの相互関係』
HIV患者の甲状腺ホルモン372サンプルの検討の結果、フリーチロキシンとCD4数の間に関連が認められた。フリーチロキシン値正常例では低い例と比べCD4値が高かった。フリーチロキシン値は抗ウイルス治療の影響を受けなかった。このことから、甲状頚動脈と免疫システムとの間に相互関係が存在することが支持された。
AIDS 17(5):765-768,2003 Donati K G (Italy) et al Increased soluble markers of endothelial dysfunction in HIV-positive patients under highly active antiretroviral therapy [Letter]
『HAARTを受けているHIV患者における内皮機能障害の可溶性マーカーの上昇』
HIV非感染者と比較し感染者ではHAART導入前に高レベルの可溶性接着分子が認められる。HAARTの内皮機能に対する影響を評価するため、HIV120例を対象に血漿中可溶性接着分子濃度を測定したところ、P-セレクチン及びフィブリン可溶性因子がHAART施行患者で有意に高く、可溶性細胞間接着分子-1には有意差は見られなかった。HAARTは脂質変化を介して直接的/非直接的両方で内皮機能の活性化を引き起こす可能性がある。
AIDS 17(5):780-781,2003 Arts E J (Case Western Reserce Univ, USA) et al Sorting out the complexities of HIV-1 fitness [Correspondence]
『HIV-1フィットネスの複雑さの整理』
HIV-1フィットネスの病期進行や薬物耐性に及ぼす影響に対し、研究者の関心が高くなっているが、フィットネスの定義や測定方法は定まっていない。
JAIDS 32(3):255-258,2003 Hazen R (GSK,USA) et al Relative Anti-HIV-1 Efficacy of Lamivudine and Emtricitabine In Vitro Is Dependent on Cell Type
『in vitroの3TCとFTCの相対的抗HIV-1効果は細胞タイプに依存する』
HIV-1(IIIB)感染PBMCまたはHIV-1(Ba-L)感染単球由来マクロファージとのアッセイでは、3TCとFTCの効力は同等。軽質変異TセルラインMT-4感染HIV-1(IIIB)とのアッセイではFTCは3TCより4倍強く、AZTは更に強かった。PBMCにおいて、未治療例から分離された8つの一次HIV-1株のパネルに対しては、3剤は同等だった。
AIDS 17(5):653-662,2003 Zussman A (Israel) et al Blocking of cell-free and cell-associated HIV-1 transmission through human cervix organ culture with UC781
『UC781と培養したヒト子宮頸部組織を介したcell-free及びcell-associated HIV-1の移行の阻害』
UC781は強力なNNRTIである。UC781を曝露することによりHIV-1の移行が阻害され、毒性は認められなかった。