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薬物動態・相互作用2005.4月号
書誌事項・ソース・リンク 報告者 タイトル サマリー
JAIDS38(5):518-530,2005 Smith, M S et al Active Simian Immunodeficiency Virus (strain smmPGm) Infection in Macaque Central Nervous System Correlates With Neurologic Disease.
<マカクの中枢神経系における活性シミアン免疫不全ウイルス(smmPGm株)感染は神経疾患に相関>
8頭のマカクにシミアン免疫不全ウイルス(smmPGm株)を接種し、中枢神経系(CNS)におけるプロウイルスの存在と発現に関して定量的研究を行った。2頭が髄膜脳炎と髄膜炎を発症し、剖検でのCNS組織内プロウイルスDNA量はそれぞれ105.1および103.4コピー/μg。一方、感染後5週前に実施した生検(5頭)でのCNS中ウイルスRNA量は、感染後2-4週の剖検(3頭)に比べ100-1000倍に達した。CNS疾患のない2頭を後に剖検したが、いかなるCNS組織にもウイルスmRNA発現は検知されず、明瞭な相違を認めた。
AIDS19(7):739-740,2005 Venhoff, N et al Uridine pharmacokinetics of mitocnol, a sugar cane extract.
<サトウキビの抽出物であるmitocnolのウリジン薬物動態>
(手紙)スタブジン関連の高乳酸血症、脂肪肝、クレアチンキナーゼの症候性上昇を有するHIV患者がNucleomaxX治療で急速に改善した報告は既に行ったが、サプルメントであるNucleomaxXに含まれるmitocnol(ヌクレオシドを高濃度で含有するサトウキビの抽出物)に関して、それがウリジンの血清レベルに及ぼす正確な影響についてのヒトでの研究は報告されていない。そのため、24時間の薬物動態試験を実施した。結果、mitocnolがウリジンのヒト血清中レベルを効果的に上昇させることを観察した。

薬物動態・相互作用2005.1月号
書誌事項・ソース・リンク 報告者 タイトル サマリー
AIDS19(1):95-97,2005 Mills, E et al Impact of African herbal medicines on antiretroviral metabolism.
<抗レトロウイルス薬の代謝にアフリカの薬草が及ぼす影響>
(手紙)HIV/AIDS患者に推奨されているアフリカの2種類の薬草について抗レトロウイルス薬の代謝に及ぼす影響を検証した。Hypoxis(アフリカポテト)およびSutherlandia(サザーランディア)からの抽出物はシトクロムP450 3A4代謝に有意な効果を発揮し、プレグナンXレセプタを約2倍に活性化。P-糖蛋白発現を阻害し、ベラパミルに比較した阻害度合はHypoxisで42〜51%、Sutherlandiaで19〜31%。

薬物動態・相互作用2004.10月号
書誌事項・ソース・リンク 報告者 タイトル サマリー
JAIDS37(2):1253-1262,2004 Hendrix, C W et al Safety, Pharmacokinetics, and Antiviral Activity of AMD3100, a Selective CXCR4 Receptor Inhibitor, in HIV-1 Infection.
<HIV-1感染における選択的CXCR4レセプタ阻害薬AMD3100の安全性、薬物動態、抗ウイルス活性>
AMD3100の安全性、薬物動態、抗ウイルス活性を登録患者40名に10日間継続的に静注し(用量漸増[2.5-160μg/kg/時])非盲検で試験した。1名(5μg/kg/時)でおそらくは薬剤関連の重症血小板減少を認めた。2名(40と160μg)で重症ではないが予期しない早発性心室収縮を観察。80-160μg/kg/時コホートのほとんどの患者が感覚異常を有した。定常状態の血中濃度および濃度?時間曲線下領域は全用量を通じて用量比例、末端排泄半減期中央値は8.6時間。全患者で白血球増加症を認めた。ウイルスがもっぱらCXCR4を用いることが確認されており、また最大用量を静注したわずか1名の患者で、有意なHIV RNA量低下(0.9 log10コピー/mL)を治療11日目に観察したが、ウイルス量の変化は全患者を通じて平均 +0.03 log10 HIV RNA。こうした結果から現在、AMD3100は抗レトロウイルス療法を目的としては開発されていないが、幹細胞可動性を目的に開発が継続されている。
JAIDS37(3):1376-1384,2004 Boffito, M et al Steady-State Pharmacokinetics of Saquinavir Hard-Gel/Ritonavir/Fosamprenavir in HIV-1-Infected Patients.
<HIV-1感染患者におけるサキナビル硬ゼラチン/リトナビル/フォスアンプレナビルの定常状態薬物動態>
HIV-1感染患者18名において、サキナビル1000mg1日2回(bid)とフォスアンプレナビルfosamprnavir 700mg bid をリトナビル100mgあるいは200mg bidの用量で併用投与した場合の定常状態薬物動態を評価した。フォスアンプレナビル700mg bidとサキナビル/リトナビル1000/100mg bidを併用投与した場合、サキナビル濃度は統計的に有意ではないが低下。これはリトナビルの用量を200mg bidに増加することで補償され、結果、ベースラインと比較すると統計的に有意ではないがサキナビル暴露は増大。サキナビルとフォスアンプレナビルとの併用では、アンプレナビル濃度に有意な影響は認めなかった。フォスアンプレナビルはリトナビルの暴露を有意に低減させたが、リトナビルの用量を増大させることで、この相互作用を補償した。サキナビル/リトナビル/フォスアンプレナビルへの耐容性は試験期間中を通じて良好。サキナビルの血漿中濃度はフォスアンプレナビルを付加することで若干低下したが、リトナビルを100mg bid追加して回復。

 

薬物動態・相互作用2004.9月号
書誌事項・ソース・リンク 報告者 タイトル サマリー
JAIDS 37(S1):S2-S12,2004 Piliero, Peter J Pharmacokinetic Properties of Nucleoside/Nucleotide Reverse Transcriptase Inhibitors.
<ヌクレオシド/ヌクレオチド系逆転写酵素阻害薬の薬物動態学的特性>
薬剤の投与頻度は薬物動態学的特性に強く関連している。重要なパラメータとなるのは半減期であるが、ヌクレオシド/ヌクレオチド系逆転写酵素阻害薬(NRTI/NtRTI)の血中消失半減期は投薬スケジュールの作成にはほとんど役にたたず、むしろ、ヌクレオシド三リン酸の細胞内半減期の方が直接的に関連するパラメータである。本稿は現在利用可能なNRTI/NtRTIの薬物動態学的特性、特にリン酸化の様々な過程についてレビューしたもので、そうした特性が投薬スケジュール決定にどのように利用できるかに焦点が当てられている。

 

薬物動態・相互作用2004.7月号
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JAIDS 36(5):1034-1040,2004 Lim M L, et al Coadministration of Lopinavir/Ritonavir and Phenytoin Results in Two-Way Drug Interaction Through Cytochrome P-450 Induction.
<ロピナビル/リトナビルとフェニトイン併用でチトクロームP-450経由の双方向性薬剤相互作用が誘導される>
ロピナビル(LPV)/リトナビル(RTV)とフェニトイン(PHT)併用時の薬物相互作用の薬物動態を健康ボランティアで定量化した。A群被験者(12名)には、LPV/RTV400/100mg1日2回投与後(第1日-10日)、LPV/RTV400/100mg1日2回にPHT300mg1日1回を併用投与(第11日-22日)。B群被験者(12名)には、PHT300mg1日1回投与後(第1日-11日)、PHT300mg1日1回にLPV/RTV400/100mg1日2回を併用投与(第12日-23日)。LPV/RTVとPHT同時投薬で双方向性薬剤相互作用が誘導された。PHTは、CYP3A4の誘導を通じてLPVクリアランスを増大させるように思われ、これは低用量のRTVの存在下でも相殺されない。LPV/RTVは、CYP2C9の誘導を通じてPHTクリアランスを増大させる可能性がある。患者個々人に応じた用量、投薬調整が必要である。
薬物動態・相互作用2004.6月号
書誌事項・ソース・リンク 報告者 タイトル サマリー
JAIDS 36(2):649-658,2004 Gimenez F, et al Transport of HIV Protease Inhibitors Through the Blood-Brain Barrier and Interactions With the Efflux Proteins, P-Glycoprotein and Multidrug Resistance Proteins.
<血液脳関門を経由したHIVプロテアーゼ阻害薬の搬送およびエフラックス蛋白、P-糖蛋白、多剤耐性蛋白との相互作用>
(レビュー)HIVプロテアーゼ阻害薬(HPI)の脳への取込およびHPIとエフラックス蛋白との相互作用(基質あるいは調節因子のいずれか)に焦点を絞ってレビューした。ほとんどの研究がHPIをP-糖蛋白(P-gp)基質として記述している。HPIがP-gp阻害薬として検証されている研究はより異論の多いものである。HPIはin vitro細胞モデルのエフラックス蛋白を阻害可能のように思われるが、in vivoでは限定的な影響しか有していない。さらに、HPIを繰り返し投与後、それらのほとんどが、P-gpの発現および機能性も誘導可能である。こうしたことから、ある種のHPI併用では、より強力なエフラックス阻害薬併用ほどにはHPIの脳への取込が効果的に増大しない可能性がある。
AIDS 18(9):1305-1310,2004 Breilh D, et al Virological, intracellular and plasma pharmacological parameters predicting response to lopinavir/ritonavir (KALEPHAR Study).
<ロピナビル/リトナビル治療への応答の予測におけるウイルス学的、細胞内および血漿の薬理学的パラメータ(KALEPHAR研究)>
(短報)HIV-1プロテアーゼ変異と細胞内および血漿中ロピナビル最小濃度が、ロピナビル/リトナビルを含むHAARTのウイルス学的成否に及ぼす影響を評価。HAART経験HIV-1感染者38名にロピナビル/リトナビル(400/100mg1日2回)と、核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)2?3剤併用あるいはNRTI1剤およびNNRTI1剤を併用投与。多変量解析の結果、ベースライン時ロピナビル変異株数および細胞内と血漿中ロピナビル最小濃度がウイルス学的成否に独立的に関連することが判明。細胞内と血漿中ロピナビルの最小濃度における有効閾値はそれぞれ8および4μg/mL、遺伝子型抑制指数(GIQ)の閾値はそれぞれ1および3と定義された。

 

薬物動態・相互作用2003.7月号
書誌事項・ソース・リンク 報告者 タイトル サマリー
AIDS 17(11):1700-1702,2003 la Porte CJL (Germany) et al Lopinavir/ritonavir plus saquinavir in salvage therapy; pharmacokinetics, tolerability and efficacy
[サルベージ療法におけるLPV/RTV+SQV;薬物動態、忍容性及び効果]
LPV/RTV+SQVサルベージ療法患者で検討。LPV及びSQVの薬物動態は、SQVのAUC(0-12h)及び最高血中濃度以外は従来の報告と同様。忍容性は良好で、効果は有望だった。
AIDS 17(11):1710-1711,2003 Atzori C (Italy) et al Detection of intrapulmonary concentration of lopinavir in an HIV-infected patient
[HIV患者1例におけるLPVの肺内濃度の測定]
HAARTによりカリニ肺炎発現のHIV患者の生存が改善されることが報告されている。数種のPIは臨床的血中濃度で抗カリニ作用を示すことを示した。抗カリニ作用を有し血中濃度の高いLPVについて検討したところ、血漿中濃度8.1μg/mLに対し肺胞上皮粘液内濃度は14.4μg/mLであり、抗カリニ作用発現濃度を超えていた。
Antimicrob Agent Chemother 47(7): 2131-2137,2003 Haas DW (Vanderbilt Univ,USA) et al Effects of Ritonavir on Indinavir Pharmacokinetics in Cerebrospinal Fluid and Plasma
[CSF及び血漿中IDV薬理動態に対するRTVの影響]
HIV患者7例にIDV/RTV 800/100mg投与、定常期にCSF及び血漿サンプルを採取。フリーIDVはCDF中で98.6%、血漿中で55.9%。CSF中フリーIDVのCmax、Cmin、AUCは各735nM, 280nM, 6,502nM/h、全サンプルで100nM以上だった。フリーIDVのCSF/血漿比は17.5%、これはIDVのみの投与で得られたデータと同等であり、RTVはIDVのCSF移行バリアに直接影響しないことが示唆された。
HIV Med 4(3):250-254,2003
[インデックスページ]
Justesen US (Denmark) et al Low-dose indinavir in combination with low-dose ritonavir: steady-state pharmacokinetics and long-term clinical outcome follow-up
[低用量RTVとの併用における低用量IDV:定常期薬物動態及び長期臨床効果追跡]
HIV患者21例を対象としたIDV/RTV 400/100mg bidの単施設プロスペクティブ試験。120週でウイルス量<20は70.0%、CD4は320から607に有意に増加。IDVの朝晩Cminは434、220ng/mL。IDV/RTVは2年にわたり有効だったが、IDVのCminは低く、この用法は更に検討されるべきで血中濃度評価によりガイドされるべきことが示唆された。
J Clin Virol 27(2):117-128,2003 Gerber JG (Univ Colorado, USA) et al Therapeutic drug monitoring in the treatment of HIV-infection [Review]
[HIV治療におけるTDM]
リソースの豊富な国でのHIV治療におけるTDMが注目されてきているが、正当化するデータはまだ少ない。TDMの必要要素についてレビュー。TDMは効果改善及び副作用軽減に期待される方法と考える。しかし更なるプロスペクティブ試験が必要。更に臨床的実用性と費用対効果についてもきちんと証明されるべきである。

 

薬物動態・相互作用2003.5月
Clin Infect Dis 36(11):1476-1482,2003 Gatti G (Italy) et al Pharmacokinetics and Pharmacodynamics of Nelfinavir Administered Twice or Thrice Daily to Human Immunodeficiency Virus Type 1-Infected Children
[HIV-1患児に対する1日2または3回投与のNFVの薬物動態及び薬物動力学]
小児におけるNFVトラフ濃度は1日2/3回投与で各11.1,1.55mg/mLで有意差なし。NFV濃度は1日総投与量、体重あたりの投与量、年齢、体重、PI投与歴及びCD4比率とは関連しなかった。PI未投与の小児25例において、24週後のウイルス量低下は1日2/3回投与で差なし。1日2回投与群でトラフ値がIC95を下回る割合が有意に高かった。25週でのウイルス量低下はNFVトラフ値と関係なかった。トラフ値ばらつきは大きく、特に1日2回群で大きく、このグループでのNFV濃度は抑制濃度を下回る例が多かった。
Antimicrob. Agent Chemother. 47(6): 1929-1935,2003 DiCenzo R (Univ Buffalo, USA) et al Indinavir, Efavirenz, and Abacavir Pharmacokinetics in Human Immunodeficiency Virus-Infected Subjects
[HIV患者におけるIDV,EFV及びABC薬物動態]
36例を対象に、IDV1,000mg q8h+EFV600mg q24hまたはIDV1,200mg q12g+EFV300mf q12h±ABC300mg q12h投与での血中動態を測定。IDVq12h投与でのCminはq8h投与より低く、不十分な濃度だった。CL/F,Vss/F及びT1/2は投与法により差なし。EFVの濃度やパラメータは投与法による差なし。ABCによる両剤への影響はなし。
AIDS 17(8):1157-1165,2003 Burger D (Netherlands) et al Therapeutic drug monitoring of nelfinavir and indinavir in treatment-naive HIV-1-infected individuals
[未治療HIV-1患者におけるNFV及びIDVのTDM(治療薬物モニタリング)]
未治療HIV-1患者147例にNFVまたはIDVを投与し、それぞれTDM結果とアドバイスを医師に報告する群としない群に分けた。1年後、治療中止はTDM群のほうが少なかった(17.4%vs39.7%)。これは主にNFVによる治療失敗による中止が低率だったことと、有意差はないがIDVによる副作用低率によるものだった。試験非完遂例を治療失敗と見なした解析によると、TDM群でウイルス量<500の患者割合が有意に高かった。
J Clin Pharmacol 43(2):133-140, 2003 Capparelli EV (UCSD, USA) et al Population pharmacokinetics and pharmacodynamics of zidovudine in HIV-infected infants and children
[HIV感染乳児及び小児におけるAZTのPopulation pharmacokinetics(PK)及びpharmacodynamics(PD)]
PACTG152試験に参加しAZT単剤あるいはddIとの併用投与を受けた394小児を対象に調査。最も有意なPK因子は年齢で、2歳未満ではクリアランスが低下。AZT曝露はICD p24抗原の最大減少と弱く相関したが6ヶ月での低下とは相関しなかった。中等度慢性貧血はAZT平均濃度1.3μMでは7.6%だがそれ以上では23.4%だった。ヘモグロビン値とAZT濃度との間に直接線形相関が認められた。AZT経口クリアランスは年齢の高い子供と比し乳児で減少、高濃度の曝露により血液毒性が増強していた。
J Chromatograph B 788(2):377-386,2003 Schuster A (BMS, USA) et al Quantitative determination of the HIV protease inhibitor atazanavir (BMS-232632) in human plasma by liquid Chromatography-tandem mass spectrometry following automated solid-phase extraction
[ヒト血漿中アタザナビル定量法]
新規PIアタザナビル定量のためのLC-MS-MSアッセイを開発。詳細は本文参照。1.00-1000ng/mLで直線相関し、最低検出限界は1.00ng/mL。日ごと及び日内変動係数は4%未満で、accuracyは99-102%。ヒト血漿中アタザナビルは、室温で少なくとも109時間、-20℃では少なくとも1年以上安定である。
J Chromatograph B 788(2):(In Press),2003 Rezk NL (Univ North Carolina, USA) et al Simultaneous determination of six HIV nucleoside analogue reverse transcriptase inhibitors and nevirapine by liquid chromatography with ultraviolet absorbance detection
[紫外線吸収測定液体クロマトグラフィーによる6種のNRTIとNVPの同時測定]
ヒト血漿中のddC, 3TC, ddI, d4T, AZT, ABCとNVPの同時測定法。ddCでは10-5000ng/mL、それ以外では10-10000ng/mLで検証された。3濃度での平均accuracyは97.2-105%、日内/日間precisionは0.5-5.1%/0.5-5.6%だった。
Antiv Res 58(2):125-129, 2003 Tran TT (St.Jude Children's Res HP, USA) et al A new sensitive cartridge-RIA method for determination of stavudine (D4T) triphosphate in human cells in vivo
[in vivoヒト細胞におけるd4T三リン酸の測定の新たな感受性カートリッジ-RIA法]
d4Tの細胞内活性体を測定する、シンプルで感受性の高い方法について。方法は本文を参照。検出限界は0.5ng/mLまたは20fmol/10(6)に相当する細胞内濃度。

薬物動態・相互作用2003.4月
AIDS 17(7):1107-1108,2003 Boffito M (Italy) et al Intra-individual variability in lopinavir plasma trough concentrations supports therapeutic drug monitoring [Correspondence]
[個人内及び個人間のLPV最低濃度のばらつきはTDMを支持する]
LPV/RTV+2NRTI投与患者25例で中央値18ヶ月LPV最低濃度を測定した。個人内のバラツキは中央値35%で、RTVによるブーストなしのNFV及びAPVの報告と同等だった。
AIDS 17(7):1108-1110,2003 Bossi P (France) et al High indinavir plasma concentrations in HIV-positive patients co-infected with hepatitis B or C virus treated with low doses of indinavir and ritonavir (400/100 mg twice a day) plus two nucleoside reverse transcriptase inhibitors [Correspondence]
[低用量IDV/RTV(400/100mgBID)+2NRTI投与を受けているHBVまたはHCV合併HIV患者におけるIDV血漿中濃度高値 ]
IDV/RTV(400/100mgBID)+2NRTI投与を受けている慢性肝炎合併患者6例(HCV5例、HBV1例)のIDV血中濃度を測定したところ、非常に高値だった。IDVの血中濃度に影響を与える他剤は投与されていない。至適投与量は200/100mgBIDと考えられる。
Antimicrob Agent Chemother 47(5):1694-1699,2003 Shelton MJ (Univ Buffalo, USA) et al Pharmacokinetics of Ritonavir and Delavirdine in Human Immunodeficiency Virus-Infected Patients
[HIV患者におけるRTVとDLVの薬物動態]
RTVフルドーズ(600mg/12hr)投与患者にDLV400mg/8hrを21日間追加し、薬物動態を検討。DLV併用でRTVのCmax、AUC及びCminはいずれも上昇。DLVはRTVの濃度を50-80%上昇させる。
HIV Med 4(2):94-100,2003 Kurowski M (Germany) et al Pharmacokinetic and tolerability profile of twice-daily saquinavir hard gelatin capsules and saquinavir soft gelatin capsules boosted with ritonavir in healthy
[健常人におけるRTV併用のSQV-HGC及びSQV-SGC bidの薬物動態及び忍容性]
単施設におけるクロスオーバー試験。健常人24人を2群に分け、HGCかSGCを10日ずつ交代で服用。薬物動態変数はHGCが有意に高く、AUCはHGC 15.798 vs SGC 11.655 μg/mL/h。消化器症状の点でHGCの方が忍容性が高かった。両群とも治療中にトリグリセライドや総コレステロールの上昇は認められなかった。
Drug Deliv 10(1):47-50,2003 Deshmukh D (Auburn Univ,USA) et al Delivery of Didanosine from enteric-coated, sustained-release bioadhesive formulation
[ジダノシンの腸溶コーディング持続放出生物学的接着剤形のデリバリー]
ddI-ECはPolyxRWS?N-303及びMethocel K4Mを含有し、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP5.5)を用いて作製された。0.1N HClでは溶解せず、pH7.4リン酸バッファー生食では10分以内に溶解した。安定性試験では、4℃及び40℃で6ヶ月間安定だった。従来の錠剤と比較して腸管透過率が高かった。
J Mass Spectrometry 38(4):378-385, 2003 Estrela Rd Rde C (Brazil) et al Determination of didanosine in human serum by on-line solid-phase extraction coupled to high-performance liquid chromatography with electrospray ionization tandem mass spectrometric detection: application to a bioequivalence study
[ヒト血清中のddI検出:生物学的同等性試験への適応]
electrospray ionization tandem mass spectrometric detectionを伴うHPLCに組合わせたon-line solid-phase extractionによる血清中ddI測定法の開発。

薬物動態・相互作用2003.3月
Clin Infect Dis 36(5):645-651,2003 Mussini C (Italy) et al Discontinuation of Secondary Prophylaxis for Pneumocystis carinii Pneumonia in Human Immunodeficiency Virus-Infected Patients: A Randomized Trial by the CIOP Study Group
『HIV患者におけるPカリニ肺炎の二次感染予防の中止:CIOPスタディグループによる無作為化試験』
多施設オープンラベル無作為化比較試験の報告。対象症例はPCPの既往歴がありHAART≧3ヶ月の使用でCD4>200に増加した患者。146例が登録、うち77例は予防中断群。2年以上経過で、治療中断群で決定的PCPが1例、推定PCPが1例発症。ほとんどの患者で予防投与は中断可能だったが、CD4>200という中断基準は充分とは言えなかった。
Clin Infect Dis 36(7)917-921,2003 Eigenmann C (Switzerland) et al Low Incidence of Community-Acquired Pneumonia among Human Immunodeficiency Virus-Infected Patients after Interruption of Pneumocystis carinii Pneumonia Prophylaxis
『カリニ肺炎予防の中断後のHIV-1患者における市中肺炎の発現率は低い』
カリニ肺炎予防(TMP-SMC)を中断した患336例と、中断可能だが継続した患者75例とで、細菌肺炎の発現率を比較したところ、発現率に有意差は認められなかった。CD4>200を持続している患者では、予防薬としてのST合剤中止で細菌性肺炎は有意に増加しない。
J Infect Dis 187(7):1046-1052,2003 Aberg JA (UCSF, USA) et al A Study of Discontinuing Maintenance Therapy in Human Immunodeficiency Virus-Infected Subjects with Disseminated Mycobacterium avium Complex: AIDS Clinical Trial Group 393 Study Team
『播種性M.avium複合体(MAC)感染HIV患者における維持療法中断に関する試験:ACTG393』
HAART施行中に播種性MAC治療中断の可能性をプロスペクティブに検討。対象患者は、マクロライドベースの治療を12ヶ月以上施行し症状がなくHAARTを16週以上施行しCD4>100の48例。CD4中央値240でMAC治療を中断したところ、47例は中断継続可、1例のみ局所MAC骨髄炎発症。治療中断追跡期間中央値77週で、MAC感染発現率は1.44/100例・年。抗MAC治療中断は概ね安全と考えられた。
J Infect Dis 187(6):901-908,2003 Wakefield AE (Univ Oxford, USA) et al Limited Asymptomatic Carriage of Pneumocystis jiroveci in Human Immunodeficiency Virus Infected Patients
『HIV患者におけるPneumocystis jiroveciの限定的非症候性』
HIV患者16例の気管支肺胞洗浄液47サンプルを検討したところ、35サンプルでP.jiroveciが検出され、うち18サンプルはニューモシスチス肺炎(PCP)を有さず別の診断がなされた患者からのものであった。7例はPCP発症後≦9.5ヶ月に渡りP.jiroveciの無症候性保菌者だった。その全例でジェノタイプは変化していた。無症候性保菌はP.jiroveci伝染に役割を果たし、将来の感染に対するリザーバーを提供している可能性がある。
AIDS 17(4):575-584,2003 Anglaret X (France) et al Pattern of bacterial diseases in a cohort of HIV-1 infected adults receiving cotrimoxazole prophylaxis in Abidjan, C?te d'Ivoire
『コートジボアールAbidjuanでcotrimoxazole予防投与を受けているHIV-1患者のコホートにおける細菌感染症のパターン』
WHO/UNAIDSは、アフリカのCD4<500のHIV患者にST合剤予防投与を推奨している。予防投与を受けている448例についてコホート調査したところ、全細菌感染症及び要入院重篤細菌感染症は36.8及び11.3/100人・年だった。細菌感染症が入院の第一理由で、次いで非特異的腸炎、急性の予期せぬ熱発、結核だった。重篤な細菌感染症としては、腸炎が最も多く、次いで侵襲性尿路感染症、肺炎、細菌血症、上気道感染及び皮膚感染だった。CD4≧200の患者との細菌感染ハザード比は3.05。75種の細菌が検出され、非チフスのサルモネラ、E coli、シゲラ族、肺炎連鎖球菌等だった。
JAIDS 32(3):345-346,2003 Nkoumou M O (Gabon) et al Bacterial and Mycobacterial Meningitis in HIV-Positive Compared with HIV-Negative Patients in an Internal Medicine Ward in Libreville, Gabon 『Letter』
『ガボンの内科病棟におけるHIV患者と非感染者との細菌性及び抗酸菌髄膜炎の比較』
ガボンの内科病棟で、HIV感染者と非感染者の細菌性髄膜炎の発現率や症状、起炎菌を検討。HIV患者では細菌性髄膜炎がしばしばみられ、S.pneumoniaeが最も多い。非感染者ではS.PnemoniaeとN.meningitisだけだた、HIV感染者ではE.coli、M.tuberculosisも認められた。非感染者と比較した相対リスクは20倍高かった。一般細菌による髄膜炎の進展は非感染者と同等か良好だった。早期ワクチン接種は有用だろう。PCP/Toxo予防投与も一般細菌髄膜炎発症率を下げるだろう。結核性髄膜炎は特にHIV患者で認められ、概ねCD4が低く予後不良だった。結核予防処置と抗ウイルス薬により発現率が低く出来るだろう。
Clin Infect Dis 36(5):652-662,2003 Holmes CB (France) et al Review of Human Immunodeficiency Virus Type 1Related Opportunistic Infections in Sub-Saharan Africa
『サハラ以南アフリカにおけるHIV-1関連日和見感染症のレビュー』
サハラ以南アフリカにおける日和見感染発現率、それに関するCD4値及び死亡に関する文献をレビュー。1999-2002年4月のMedlineデータベース及び全体レビュー及び臨床試験登録のコクランデータベースを検索。その結果、死亡に関与の大きい日和見感染症は結核、細菌感染及びマラリアだった。CD4値を検討したいくつかの報告では、日和見感染診断時のCD4値は様々だった。日和見感染予防のタイプ及びタイミングに関する施策は地域特異的であり、更なる試験が緊急に必要である。
AIDS 17(4):640-641,2003 Lafaurie M (France) et al Remission of disseminated infection caused by Encephalocytozoon intestinalis with highly active antiretroviral therapy 『Correspondence』
『HAARTによるEncephalocytozoon intestinalis播種性感染症の寛解』
AIDS患者ではしばしば腸管微胞子虫症による慢性下痢や体重減少が見られ、主にEncephalocytozoon bieneusiによる。HAARTによりEncephalocytozoon intestinalis播種性感染の寛解した1症例を報告する。
AIDS 17(4):625-627,2003 Chen A (Canada) et al Induction of HIV-1 long terminal repeat-mediated transcription by Neisseria gonorrhoeae 『Letter』
『淋菌によるHIV-1 LTRを介した転写の誘発』
淋菌感染はHIV感染を増加させるが、機序は明確でない。著者らの検討の結果、淋菌の曝露によりJurkat CD4セルラインに由来物においてHIV-1 LTRからのNF-κB依存的転写が誘発されることがわかった。このことから淋菌感染はウイルス発現の局所刺激を介してHIV-1伝染に直接的に影響することが示唆された。
Clin Infect Dis 36(6):789-794,2003 Mirza SA (CDC) et al The Changing Epidemiology of Cryptococcosis: An Update from Population-Based Active Surveillance in 2 Large Metropolitan Areas, 1992-2000
『クリプトコックス症の変化する疫学:1992-2000年の2つの大都市地域におけるポピュレーションベースアクティブサーベイでの最新情報』
米国アトランタ及びヒューストンで740万人を対象に調査。クリプトコックス症は1,491例あり、89%がHIV関連。AIDS患者1,000例あたりの年間発現率は、2地域とも1992年に比べ2000年では有意に減少。ポワソン回帰分析で、白人よりアフリカ系アメリカ人のAIDS患者での発症が多かった。クリプトコックス症診断前から抗HIV療法を受けていた患者は1/3未満だった。この地域でクリプトコックス症を発症するHIV患者はヘルスケアへのアクセスの限定された患者であることが示唆された。このような患者にHAARTやHIVのルーチンケアを広げる必要がある。
AIDS 17(5):721-726,2003 Myers R P (France) et al Serum biochemical markers accurately predict liver fibrosis in HIV and hepatitis C virus co-infected patients
『血清生化学的マーカーはHIV/HCV合併患者における肝繊維症を正確に予測できる』
非侵襲性の肝繊維症マーカーを検討したところ、多変量解析で最も有望だったのはα2-マクログロブリン、アポリポプロテインA1、GGT及び性別だった。この5指標を含むインデックスにより、肝生検の必要性は減少した。
AIDS 17(5):783-784,2003 Bruno R (Italy) et al Rapid hepatitis virus-DNA decay in co-infected HIV ?hepatitis virus ‘e-minus ’patients with YMDD
mutations after 4 weeks of tenofovir therapy
『TDF4週投与後のYMDD変異を有するHIV/eマイナスHBV重感染患者における急速な肝炎ウイルスDNA崩壊』
HIV/HBV合併患者ではHBVだけの患者より3TC耐性(YMDD変異)が起こりやすく、2-4年後に50-90%である。3TC150mgBIDを含む治療を受けている患者にTDF300mgQDを追加したところ、全例4週後にはウイルス量は検出限界以下を達成、忍容性も概ね良好。長期試験を行うべきである。
JAIDS 32(3):348-349,2003 Rodriguez-Guardado A et al Hepatitis C Virus in Patients With HIV Infection and Lipodystrophy 『Letter』
『HIVでリポジストロフィを呈した患者におけるHCV』
逆転写酵素同様ミトコンドリア障害を有するHCVのリポジストロフィ(LD)に対する影響を検討。HCV/HIV合併患者ではLDが多く、LDとHCV感染は関連していた。しかしHCV/HIV合併患者でLDありとなしとで比較すると、HCV-RNA量、HCVジェノタイプ、TGは同等だった。
AIDS 17(5):784-786,2003 Mazeron M-C (France) et al Quantitative markers for cytomegalovirus disease in HIV-infected patients receiving highly active antiretroviral therapy
『HAART施行のHIV患者におけるCMV疾患に関する定量的マーカー』
CMV DNAを2種のPCRアッセイ(semiQ-PCR、CobasアンプリコアCMVモニター;ロシュ)及びbDNAアッセイ(バイエル)で測定。それぞれの検出限界は100コピー/1.5×10(5)PBL、10コピー/1.5×10(5)PBL、1000コピー/10(6)PBLだった。
J Infect Dis 187(5):777-784,2003 Weinberg A (Univ Colorado,USA) et al Mutations Conferring Foscarnet Resistance in a Cohort of Patients with Acquired Immunodeficiency Syndrome and Cytomegalovirus Retinitis
『AIDS及びCMV網膜炎患者のコホートにおけるフォスカルネット耐性を与える変異』
30検体でCMV pol遺伝子のシーケンスを実施しフォルカルネット耐性変異を検討。9検体がフォスカルネット耐性で、V787L及びE756Qが検出された。ジェノタイプ耐性を保有は、DHA法によるとIC50>600μMの9検体中7検体で、IC50≦600では30検体中2例のみだった。PRA法では5検体がIC50>400でジェノタイプ耐性を有し、感受性を示した13検体中1検体のみがジェノタイプ耐性を有していた。18検体中16検体でPRAとDHAへのタイプが一致した。フォルカルネット治療を受けた44例では、薬剤耐性増加が網膜炎進展リスクを高めた。治療開始6,9,12ヵ月後のフォルカルネット耐性発現率は13,24,37%だった。
AIDS 17(5):761-763,2003 Pignatelli S et al Human cytomegalovirus glycoprotein N genotypes in AIDS patients 『Letter』
『AIDS患者におけるヒトCMV gpNジェノタイプ』
HCMV臨床分離株には遺伝子多型が認められる。エンベロープgpNをエンコーディングするORF UL73には4つのゲノム変異(gN-1,2,3,4)を示す。AIDS29例及び臓器移植レシピエント50例におけるgpNジェノタイプの分布を免疫能の正常な111例と比較したところ、HIV患者ではgN-1を有するHCMV株が優勢だった。
JAIDS 32(3):347-348,2003 Navarro J-T (Spain) et al Improved Outcome of AIDS-Related Lymphoma in Patients With Virologic Response to Highly Active Antiretroviral Therapy 『Letter』
『HAARTの抗ウイルス効果の見られた患者におけるAIDS関連リンパ腫の転帰の改善』
HAART導入前後のAIDS関連NHL(ARL)の発現率と特徴を比較。CNSリンパ腫は16%から5%に減少。相違が見られた特徴として、女性比の増加、年齢の増加はGerardらと同様だったが、我々の調査ではHAART導入後の症例ではCD4は増加しLDHは低下していた。Gerardらと同様、HAART導入でNHL発現率は変わらないが転帰は改善された。HAARTによる抗ウイルス効果はARL転帰にも良い影響を及ぼしている。
Curr Opin Investigat Drug 3(11):1643-1646, 2002 von Giesen HJ (Germany) et al Drug treatment for HIV-1-associated dementia
『HIV-1関連痴呆に対する薬物治療』
HAARTはHIV-1関連痴呆を予防するが、種々の病理メカニズムが存在するため全例が予防できるわけではない。HAARTとしてはAZTまたはd4TとNNRTIを含めるべきである。PIも全身的なウイルス抑制効果を有するので、ウイルスのCNS進展を抑制する可能性がある。
Am J Psychiatry 160(3):547-554,2003 Vitiello B et al Use of Psychotropic Medications Among HIV-Infected Patients in the United States
『米国のHIV患者における向精神薬の使用』
HIV Cons and Services Utilization Study databeseで1996年初期に1回以上のケアを受けた症例のうち、1,489例が適格かつ評価終了。向精神薬使用は27.2%で、その系統は多い順に向うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬及び精神刺激薬。大うつ病及び気分変調患者での抗うつ薬及び抗不安薬の使用は43.2、34.2%のみだった。向精神薬使用はアフリカ系アメリカ人で最も低かった。
JAIDS 32(4):464- 465 ,2003 Vecchiet J (Italy) et al Increased Production of Oncostatin-M by Lymphomononuclear Cells From HIV-1-Infected Patients With NeuroAIDS 『Letter』
『神経AIDS発症のHIV-1患者からのリンパ単核球によるオンコスタチン-M(Onc-M)産生増加』
近年、IL-6ファミリーであるOnc-Mが強力な神経障害のメディエーターであることが示されている。HIV-120例及び健常人8人を対象に検討したところ、HIV-1陽性で神経障害を呈している患者では、神経障害のない場合と比較してOnc-Mが高レベルで産生していることがわかった。これは臨床症状、免疫状態、ウイルス変数とは相関なかったが、年齢とは関係が認められた。
AIDS 17(5):699-710,2003 Hengge U R (Germany) et al Double-blind, randomized, placebo-controlled phase III trial of oxymetholone for the treatment of HIV wasting
『HIV消耗治療に関するオキシメトロンの二重盲検プラセボコントロールPhaseIII試験』
HIV消耗に対するオキシメトロン(同化ステロイド)50mgBIDまたはTIDを16週間投与。実薬BID,TIDはプラセボと比較し有意に体重を増加(各3.0、3.5kg)。BCM(Body cell mass)も試験開始時から各12.4、7.4%増加。自己評価では食欲、摂食量、体調、weaknessの減少の点で改善が認められた。最も重要な副作用は肝毒性。BIDで27%、TIDで35%の患者がALT5倍以上の上昇。オキシメトロンは有用で、BIDとTIDは同等だったが、肝毒性が強かった。